ブログトップ | ログイン

岩佐徹のOFF-MIKE

toruiwa.exblog.jp

実況、ドラマなど放送全般、映画、スポーツ全般、 旅、食、友 etc

自薦・厳選300?松坂大輔のあのころ 14/05/24

d0164636_715415.jpg
14試合に登板して1勝0敗、1セーブ、2ホールド、防御率2.14…
マイナーからスタートし、メジャーに昇格したものの、松坂大輔が
苦労しています。
本来の“ポジション”ではない中継ぎが主な役割ですから、対応が
難しいのでしょう。

今日と明日は、レッドソックスでMLBでの活躍が始まったころの
松坂を振り返ってみます。


松坂 メジャーへ ( 2006.11.02 初出 )


「一年目のオフにメジャーを見に行かせてらったときに、スタンドからもグラウンドの
においが分かった」
昨日、ポスティングによるメジャー挑戦を正式に発表した西武の松坂大輔の言葉の中で
一番共感できる部分です。
我が家で購読している朝日と日刊スポーツにもこの言葉が載っていました。当然でしょう。
それこそ、彼がメジャー行きを決意した最大のポイントだったと思います。
d0164636_7162288.jpg
私が1970年代終盤からメジャー・リーグに直接触れるようになって、まず感じたのも、
ひとつの白球をめぐって生まれる“空気”でした。
そして、一気にメジャーにひきつけられたのもその点でした。
とにかく早く球場に行って練習する選手が一人もいないグラウンドを見ているだけでも
退屈しないことに気づいてびっくりしました。

懐かしく思い出すのは、世話をしてくれた日系二世のトム・田山が父親の広島なまりを
受け継いだ口調で「イワサ、今日は誰が遊ぶんかね?}とよく聞いてきたことです。
「どのチームとどのチームが対戦するのか」という意味ですが、彼の頭の中では英語の
“play”と日本語の“遊ぶ”がなんの抵抗もなく結びついたのでしょう。

その“遊ぶ”という精神がメジャーの隅々にあふれていると感じました。
球場を“公園”や“遊び場”を意味する“(Ball) Park”で表すところにも彼らの考え方が
見えている気がしますね。「公園に行って楽しもう」という気持ちの観客たちはその欲求が
満たされればスタンディング・オベーションで称えるし、逆だったら、地元チームでも
遠慮なくブーイングを浴びせるわけです。ハハハ。

グラウンドを見ているだけでも楽しめるのですから、試合が始まればなおさらです。
選手・監督の気持ち、観客の期待・思い入れがひとつになってかもし出される雰囲気は
少なくとも当時の日本の野球からは感じられないものだったのです。
日本球界のOBから「今のメジャーはたいしたことない。日本の野球の方が上だ」という
声が聞こえてくることがしばしばありますが、笑止です。
たしかに、16球団だったころにくらべればメジャーも層が薄くなったことは否めませんが、
依然として日米の間には大きな隔たりがあると私は思います。
WBCの優勝は立派な実績ですが、それだけで日本野球が世界一だと言い張るのは少し…
いや、かなり違うのです。そう思っても当時の日本ではなかなか言い出せる雰囲気では
ありませんでしたけどね。ハハハ。

そんなことより、松坂です。

1980.9.13 生まれ 26歳 182cm/85kg
204試合 108勝60敗 防御率 2.94 投球回 1402⅔ 奪三振・与四球 1355/502


日本での通算成績を見ても堂々たるものです。
日米の野球の質が違いますから、単純に比べるわけには行きませんが、メジャーの首脳が
注目するのは“奪三振・与四球 1355/502” というデータではないでしょうか。
アメリカでは、実際に投げているところを見ないでピッチャーの力を推し測るとき、
“Strikeout-to-walk ratio”をチェックすると言います。三振とフォアボールの割合です。

先発ピッチャーなら最低でも2.00は必要でしょう。三振2個に対してフォアボール1個…、
フォアボールを四つ与えるなら少なくとも8個の三振が取れなければいけません。
341三振を奪う一方、204個のフォアボールを与えたノーラン・ライアン(1977年)でさえ
メジャー通算では2.04と2.00をクリアしています。
松坂の数字は2.70ですから、立派に合格です。2ストライクを取られると“当てにくる”
バッターが多い日本の野球を考えると3.00に匹敵すると思います。
d0164636_7165087.jpg
しかし、メジャーで長い間 実績を残したピッチャーたちのデータはこうです。

3.22 ランディー・ジョンソン
4.28 ペドロ・マルチネス
4.38 カート・シリング


…2005年にミネソタ・ツインズのカルロス・シルバはとんでもない数字を残しました。
27試合 9勝8敗、防御率 3.44 は平凡です。
188イニング⅓を投げて奪三振71は少ないですが、ほぼ21試合分で与えたフォアボールは
わずかに9個だったのです!
Strikeout-to-walk ratio はなんと7.89!!! (データはWikipedia を参考にしました)

それにしても、松坂は「10歳で初めてメジャーを意識してからステップを踏んできた」と
語っていましたね。「そういう時代になったんだ」という感慨がありました。
“メジャーといえばパンチョパンチョ”の伊東さんが聞いたらなんと言うでしょうか?

今後も、プロ入りのときから日本を踏み台にしてメジャーを目指す若者は増えるでしょう。
引き止めたいのなら、それなりに魅力ある環境を作らなければいけませんね。
今の球団経営者たちを見ていると“お先真っ暗”ですが。ハハハ。
by toruiwa2010 | 2014-05-24 07:17 | 自薦・厳選300? | Comments(0)
名前
URL
画像認証
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。