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岩佐徹のOFF-MIKE

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自薦・厳選300?松坂大輔、MLBデビュー 14/05/25

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松坂が明日の早朝、今シーズン初の先発登板をすることになりましたね。
昨日の試合が雨で流れ、急きょダブルヘッダーになった関係らしいですが、
理由は何であれ、チャンスです。力を見せてローテーションに入るきっかけに
してほしいものです。


First roll of the Dice ( 2007.04.06 初出 )


“I knew I can play like this”
…しばらく、先発からはずされていたベテラン選手や、ファームから昇格したばかりの
若手選手が、起用された試合で活躍したあと、そう語ることがメジャーではよくあります。
「これぐらいやれるのは分かってたよ」は、場を与えられなかったことに対する苛立ちを
示しているとも言えますし、なにより彼らの自分に対する自信やプライドの表れでしょう。
民族性もありますが、残念ながら日本人選手がこんな言葉を口にするのを聞くチャンスは
めったにありません。
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今朝早く、メジャー初登板でまずまずのピッチングを見せて、1勝を挙げた松坂大輔は、
おそらくそれに近い気分だったのではないでしょうか。
メジャー行きが決まったときに松坂が話した言葉の中で私が一番気に入っているのは
「プロ一年目のオフにメジャーを見に行ったとき、スタンドからもグラウンドのにおいが
分かった」です。

マウンドに向かう松坂からはたとえ敵地ではあっても、その“におい”の中でマウンドに
上がる喜びが素直に出ている雰囲気がうかがえました。
公言どおり…と言うか、一流ピッチャーは大体そうですが、1球目はストレートでしたね。
それも150㌔あって、狙っていたはずのディヘーススもファウルするのがやっとでした。

「ピンと来ないほど、いつもどおりの感覚で投げられた」と言っているようですが、1回に
いきなりヒットを打たれたあと無失点で切り抜けたことでペースに乗ったのでしょう。
ニュースで見るダイジェストでは“完璧”に見えますが、結構 危ないボールもありました。
1アウト1塁で3番・ティーエンに1-3から投げたスライダーは真ん中に入る打ちごろの
球でしたが、なぜか見送ってくれました。長打を打たれて先取点を許したかもしれない
場面でしたから“ツキ”があったと考えるべきでしょう。

最後のストレートも149キロあり、“それなりに”に立派なピッチングだったと思います。
かなりの寒さプラス、まだ感触がすっかりはつかめていないはずのメジャー仕様のボール、
慣れていないジャーの固いマウンド…難しい条件の中での1勝でした。

開幕前の私の予想は、“今シーズン10勝ラインを超えれば御の字”でした。近いうちに
修正することになるかもしれません。ハハハ。

ただし、心のどこかに、楽観視するのはやめた方がいいという気持ちがあるのも事実です。
日本でもやっていることですが、メジャーの“Advanced scout”は相当にレベルが高いと
聞いているからです。日本では“先乗りスカウト”といいますが、次に対戦するチームを
観察してデータを作る役目の人たちのことです。
能力は人によってまちまちでしょうが、高いレベルの人は“相手チームを丸裸にする”と
言われます。どんなに小さなクセも見逃さないと言いますからご用心を。ハハハ。

もうひとつ、やめた方がいいと思うのはマウンドで笑顔を見せることです。
メジャーリーガーが試合中に歯を見せることはめったにありません。
たぶん、彼自身は、言われても「僕のスタイルだから」とやめないでしょうが、メジャー
リーグには“unwritten rule”(書かれざる法律、つまり不文律、仁義)があります。
“笑顔”が自分たちに向けられていると、もし相手選手が感じたら“ややこしい”ことに
なります。その覚悟があればいいですが。

ある意味、助かるのはメジャーのスケジュールではないでしょうか。
たとえば、地区が異なるロイヤルズと次に対戦するのは7月です!
もちろん、同地区のライバルたちとはより頻繁に戦いますが、それでも、ヤンキースを
例にとると、4月から6月初旬にかけて12試合プレーしたあとは、8月末と9月中旬に
3試合ずつ対戦するだけです。
ピッチャーvsバッターの構図で言えば“ピッチャーが投げなければ始まらない”(ハハハ)
のですから、どう考えてもピッチャーのほうが有利でしょう。顔が合うことが少なければ
少ないほど有利になると思います。

試合が行われたのはカンザス・シティーのカウフマン・スタジアムですが、私が取材して
いたころは“ロイヤルズ・スタジアム”と呼ばれる人工芝の球場でした。
「自然芝の球場で一番美しいのはドジャー・スタジアム、人工芝だったらロイヤルズ・
スタジアムだ」とよく言ったものです。えーと、言ったのは私ですが。ハハハ。
アメリカン・フットボールのチーフスが使うアローヘッド・スタジアムと隣り合っていて、
地下はトンネルでつながっているのです。

ちなみに、私が取材の中で知ったメジャーリーガーたちの強烈な自信を示す言葉の中には、
もうひとつ印象に残っているものがあります。
“Play me or trade me”です。
レギュラーだった選手が不振のため控えに回されたときなどによく口にする言葉ですが、
「試合に出す(もちろん先発で)か、トレードかどちらかにしてくれ」と監督やフロントに
掛け合うときに使います。
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“First roll of the Dice”はヤフーMLBのHPに出ていた見出しです。
入団が決まった当初は“A-Rod”のように“D-Mat”という呼び方が多かったようですが、
最近は“Dice –K”などと書かれているものが目に付きます。
Dice はサイコロのことですから、この見出しは“サイコロの最初のひところがり”という
意味になるでしょうか。もともと、ギャンブル用語の中にある言い方のようです。

「かなわないのが夢。僕はずっとここで投げられることを信じて 目標にしてやってきた。
だから今、ここにいるのだと思います」…入団会見で彼が語った言葉です。
その“目標”の第一歩をいい形でスタートできて、本当によかったですね。

イチローがいつ“Play me or trade me”と言うか、
開幕以後、ずっと待ち続けていますが、まだです。
彼はこのフレーズを知らないのでしょうか?ハハハ。

by toruiwa2010 | 2014-05-25 12:50 | 自薦・厳選300? | Comments(0)
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