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岩佐徹のOFF-MIKE

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自薦・厳選300? オランダに惜敗 14/06/14

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今朝のオランダvsスペインにはビックリしました。
強い国でも、一つ歯車が狂うとこんなことになるんですね。
スペインの敗北感は深いと思います。

さて、2010年のジャパンは1勝1敗です。

突然、襲った“スランプ”
~デブールにダブる記憶~ ( 2010.6.20 初出 )



誰もが認める実力の差を考えると、完膚なきまでにやられると思いながら見ました。
しかし、サムライ・ブルー…じゃなかった、日本はよくやりました。
善戦、健闘。これは、一般紙の代表ともいえる朝日新聞が一面トップで“惜敗”という
見出しをつけたのも納得です。
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開始から10分ごろ、データを見ると、ボール支配率が83-17!!
いくら力が違っても、いくら立ち上がりの短い時間だと言っても、こんな数字はめったに
出てくるものではありません。繰り返し“オレンジ軍団”が日本ゴール前に殺到しました。
ハーフタイムでアムステルダム市民が「日本はよく組織されていた」と喝破していました。
日本人らしい組織的な守備があったからこその“0-1”だったのでしょう。

先行されたあと、攻撃に出たのには少し驚きました。
あくまでデンマークvsカメルーンの結果次第とは言え、0-1なら、最後のデンマーク戦を
引き分けでも決勝Tに進出できますが、リスクを冒してさらに点を取られて負けると、
デンマーク戦が“must win”になるからです。

点を取られたあとの攻め方を見ると、試合前から「先行されても引くな。取りに行け。
絶対に勝ち点をものにするんだ」という、チームとしてのコンセンサスができていたと
思います。それは、岡田監督の意志でしょう。試合後の岡田監督の“思いつめた”表情が
そう語っていました。私には、これまで見た中で最高にいい表情に見えました。
まあ、試合そのものについては、書く人がたくさんいるでしょうから、私は少し角度を
変えることにします。
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オランダのコーチ、フランク・デブールが映るたびに落ち着かない気分になりました。
40数年に及ぶ実況人生の中でたった一度の“スランプ”を味わわせてくれた男だからです。
きっかけは2000年5月、UCL-SF、バルセロナvsバレンシアの現地からの中継でした。
1998-99シーズンを最後に、看板だったセリエAの放映権を失った WOWOWにとって
残されたのはチャンピオンズ・リーグだけでした。しかし、私は番組のプロデューサーと
折り合いが悪く、実況には加わっていませんでした。またかよ。ハハハ。

しかし、プロデューサーが交代したのを機に、この年の3月からしゃべり始めていました。
準々決勝まではoff tubeでの実況でしたが、準決勝からは現地に行けるのが楽しみでした。
しかも、私への割り当てはバルサのホーム、カンプノウです。胸が躍りました。
「あそこの放送席は、結構、厳しいところにありますよー」…後輩アナのアドバイス兼
おどし(ハハハ)を背中に出かけました。
現地に着いて放送席に行ってみると、確かにセンターラインからかなり横にずれていて、
しかも、経験したことがないほど高い位置でした。

それをいいわけにする事はできませんが、この試合で私は大きなミスをしました。
バルセロナの得点者、3人のうち2人(デブール、コクー)を間違えたのです!
1点目はともかく、2点目、間違った選手の名前をアナウンスしたあと、チームメイトに
祝福されるコクーのアップが画面に現れたとき、イヤーな汗が出たことを思い出します。
ハハハ。

それからしばらくはサッカーの実況に自信が持てませんでした。
「また、やるのではないか?」と思うと“こわい”のです。
ブルペンでストレートのコントロールがままならない松坂や、練習で得意の位置からの
フリー・キックが狙ったところに飛ばない時の中村俊輔はやはり不安だろうと思いますが、
それと同じです。レベルはだいぶ違いますが。ハハハ。

先日、書いたばかりですが、モニター・テレビの映像だけを頼りに実況するやり方を
off tube と言います。WOWOWは1995年1月から、この方式でセリエAのナマ中継を
スタートさせました。VTRに実況をつけるのさえ、選手の識別が大変でしたから、初めは
「それは無茶だ。冗談だろう」と思いましたが、“案ずるよりなんとやら”で、それほど
時間がかからずに慣れました。
当時50代の後半だった私は、記憶力はよくないのにボール・タッチする選手を言うのは
比較的、得意でした。

余談ですが、その得意技を生かして、意識的に、選手名を連呼することがありました。
解説者とのやり取りが続いたあとや、長めに情報を紹介したあとなどに、実況のテンポを
変えるために、あえてやったのです。放送が単調にならないための一つのテクニックです。

ところが、60歳を過ぎた(1998年)ころから、特にサッカー中継などで、目が認識した
プレーや選手の名前を言葉にするまで時間がかかるようになりました。
名前を言った時には、もう次ぎの選手にボールが渡っていたり、それをカバーしようと
急ぎすぎて間違えたりすることが増え、視聴者からお叱りを受けることが多くなりました。

ファーサイドでフリーの選手にボールが渡ってシュート、そのままゴール…だったら
間違えることも少ないのですが、ペナルティ・エリア内で混戦になり“誰か”の頭や足で
ゴールが生まれたときは問題です。
カンプノウでの私のミスもそういう“混沌”の中で起きました。

その時点で35年も実況していたのですから、“ごまかし方”は知っています。
とりあえず「ゴール、バルセロナ先制!」と言っておいて、画面にゴールゲッターの顔が
アップになるのを待てばいいのです。せいぜい10秒も待てば分かることですから。
しかし、プロとして、少しでも早く言いたい、という気持ちは抑えられません。
わずかな手掛かりをもとに「*#@%!!」と、違う選手の名前を叫んでしまったのです。

ヘッドセットをつけて実況席につくのが怖い…私の“スランプ”は、しばらく続きました。
長い実況人生でたった一度の経験です。

「岩佐爺は衰えた」と、ネット上でしばしば指摘されるようになったのはそのころです。
否定はできませんでした。若いころは、自分が納得するフレーズが苦労せずに浮かんだり、
プレーの描写や、ボールを持つ選手の名前を言えたりしたのに、そのすべてが少しずつ
遅れ始めました。
頭ではどう表現すべきか分かっているのに、言葉にするのに時間がかかるようになった…
この事実をつきつけられるのはつらいことでした。

どんな仕事にもその仕事なりの“スランプ”があるはずです。
いきなり襲ってきて、解決法は簡単に見つからない、厄介なシチュエーションです。

ベンチで腕組みするデブール(中央)の顔を見ながら、思いは15年前に飛んでいました。
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おまけ:18日朝のツイート… バカに受けたw


テレ朝なう。スパモニに川平慈英が登場。朝からブブゼラ並みにうるさい。
日本のサッカーを騒々しいものにした何%かの責任はこの兄弟にある。

昨日午前8時02分とあります。
テレビ朝日「スーパーモーニング」が始まってすぐに、こうつぶやきました。

S_NISHIKAWA 思わず笑ってしまいました RT

i_ryo1975 ブブゼラ並み!サッカーに対する愛情がほとばしっていますもんね。
暴走しているともいえますけど。 RT

kat0808 @toruiwa 何%どころか、何十%くらいありそうですね(笑)
セリエAダイジェストやニュースステーション内のサッカーコーナーに
影響された人は結構いそうです。

ychibimama @toruiwa 長嶋一茂が翳みますか?(笑)

vegevege13 RT
@S_NISHIKAWA 思わず笑ってしまいました RT

zoe38525 @toruiwa 自分はとくダネで小野剛さんです。
日本サッカー協会退任されたんですね。日韓大会は確か岩佐さんとコンビでしたね。

退任されたことは知りませんでした。温厚ですがサッカー愛は強い人です。
試合を見るなら慈英より剛と見たいです。ハハハ 
@zoe38525 @toruiwa 自分はとくダネで小野剛さんです。

yukoxmj www わたしは好きですけど。RT

両論あっていいと思います。好きな人がいるのも理解できます。ご存分に。ハハハ。
@yukoxmj www わたしは好きですけど

okadascape スッキリしました。プロに言っていただいて。RT

asobinin_you 同意見ですね…。明日は更に加熱しそうだし、#bs1 の特集のほうが
イイですね♪CM も無いし…。 RT
by toruiwa2010 | 2014-06-14 09:10 | 自薦・厳選300? | Comments(0)
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