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岩佐徹のOFF-MIKE

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自薦・厳選300?ワールドカップ:実況を考える 14/06/23

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グループ・リーグ戦が後半に入っていますが、
この”2010ワールド・カップ回顧”は早くも
準決勝が終了しました。
そこを踏まえて・・・


SFを放送面から振り返る
~NHK 合格・NTV 赤点すれすれ?~( 2010.07.08 初出 )


ワールド・カップ決勝はオランダとスペインのヨーロッパ対決になった。
準決勝二試合は午前3時半のキックオフだったが、ライブで見た。
どちらも好ゲームだったと思う。

放送の面から振り返ってみることにする。

7/7 3-2 URU NHK

35歳の曽根アナが担当だった。ほかに、この時点で現地に残っているのはベテランの
野地アナだけだから、“抜擢”と言っていいだろう。バンクーバーでもがんばっていた。
面白いとは思わないが、それはNHKのアナに共通する“特徴”だ。
彼らにとっては“面白さ”より“正確でミスのない”放送が優先だから、残念だが、
求めても得られないと、あきらめざるを得ない。
ただし、“きわめて”そつがなく、見た目もいい。将来のエース候補だと思う。

それにしても、 NHKは“若返り”が進んでいる。
ワールド・カップのSF実況といえば、従来なら、若くてもせめて40代前半でなければ
任されることはなかった仕事だ。
制作陣に意識改革の気持ちがあるのだろう。悪いことではない。“年功序列”にくらべたら
はるかにマシだ。
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実況で「シュート狙って来たー」、「低いボールで来たーっ」「巻いて来た」としばしば
口にするのはNHKのサッカー・アナに共通する“来た・来るシンドローム”だから
彼だけを責めることはできない。しかし、たぶん、あの伝説的な先輩・Yアナあたりから
始まったと思われるこの“病気”の蔓延はどこかで根絶してほしい。
もっとも、細かいことだからまったく気にしない人がほとんどだ。
私のつぶやきを読んでから気になり始めた人もいるようだが、決勝の野地アナはもっと
症状が“ひどい”ので注目してほしい。ハハハ。

解説の山本昌邦氏がしきりに“ウルグアイがしたたか”と持ち上げることに多くの人が
違和感を持ったらしい。ツイッターにも「彼はウルグアイ寄りの解説をしている」旨の
書き込みが多かった。ふだんの氏の発言を知らないが、ひょっとすると逆かもしれない。

一般のスポーツ・ファンなら自分の好みを口にするのをためらうことはないだろうが、
解説者やアナウンサーの立場だとそうはいかない。
少なくとも私は自分の好き・嫌いがあからさまにならないように気をつけた。
特定球団や選手について話すことが多いと「こいつはこのチーム(選手)が好きなんだ」と
思われてしまうから、逆に相手の情報を増やすことで“ごまかす”のだ。
現役のころの巨人は球団関係者の態度が尊大で大嫌いだったが、中継では巨人の話題を
意図的に増やすようにしていた。当時の私を“アンチ巨人”だと思っていた人はあまり
いないはずだ。ハハハ。

民放のレベルが悪すぎることもあるが、全体としては、山本・曽根コンビによる放送は
十分に合格点だったと思う。
何度も書いたが、今の若手は成長が早い。能力もあるのだろうが、ほかにも理由はある。
20-30年前には考えられなかった若さで大きな仕事をこなす彼らには感心するしかない。
ただし、ベテランにはベテランの良さがあることも忘れないでほしい。ハハハ。
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7/8 ESP 1-0 GER NTV

今朝も3時10分に目覚ましで起きてテレビの前に座る。

鈴木アナ、予定稿の連発!! posted at 03:25:57

いきなり、そうつぶやいた。
時間制約もあって仕方がない面もあるのだが、両国選手の入場からメンバー紹介まで、
明らかに用意した原稿を読んでいる空気が伝わってくる彼の“実況”には辟易する。
まさに“つぶやき”だから、反応があるとは思わなかったが、すぐに、女性と思われる
二人から続けてリプライがあった。

う…うっとうしい…
すごく気持ち悪いっす(笑)


予定稿や資料読みは、どこの局でも、どのアナでも多少はあるのだが、NTVは極端だ。
資料読みについては、この局で仕事をしたことがある人から「情報を書きこんだ一覧表を
持っていて、読み終わるとXで消していく」のだと聞いたことがある。
中継の中で、情報をいくつ入れたかを競い合っている節がある。高校サッカーあたりから
始まったのではないかと思うが、視聴者から見ると“悪しき”伝統だ。

前半20分過ぎごろ、「スペインのボール・キープ率がかなり上回ってますね?」言いつつ、
具体的な数字には触れなかった。この規模の大会なら、放送席に埋め込まれたモニターに
シュート、ファウル、コーナーなどのデータが出ているはずだが。
自宅のモニターで確認したポゼッションの数字を書き込んだ直後に鈴木アナは「手元に
入ってデータでは…」とアナウンスしていた。たぶん、東京で確認した情報が連絡回線で
現場に送られたのだろう。
これまでも、データに触れるアナウンサーが少ないところを見ると、もしかすると、
放送席には来ていないのかもしれない。考えられないのだが。

細かいかもしれないが、気になる発言がいくつもあった。

前半30分ごろ、ゴール前でドイツの選手が遠目からシュート。
「シュートを恐れない…」

言葉尻を捕らえるみたいですが、シュートが怖いサッカー選手がいたら
会ってみたいですね。ハハハ。 @robatodenirou 僕も気になりました。
RT @toruiwa: シュートを恐れない・・・???


あくまでパスにこだわるスペイン「おれたちのサッカーはこれだ」という姿勢は美しいと
思っていると、「比較的動きのないまま前半が…」と信じられない発言があった。
そうだろうか?
ゴール前のシーンが少ないと感じたのでしょう。それもどうかと思う。
あれだけのパス回しの見事さを見たあと、スタンドにいる人間からそう言われると、
「おれが見てるのは何なんだ?」となってしまう。

後半開始間もなく、プレーが停まったとき、この大会の賞金について資料読み…

わー、ここで金の話か。要らん要らん。 #2010wc $ntv

…急いだのと目がしょぼついていて、ハッシュタグが妙なことになり、突っ込まれた。

yousuke0201お金の話だけに$マークになっちゃいましたね。
RT @toruiwa: 目がしょぼしょぼして・・・おはずかしい。
@yamapdesu お洒落なハッシュタグですね!(笑)
RT @toruiwa わー、ここで金の話か。いらんいらん。


後半25分、ドイツが攻勢に出たとき「ゲルマン魂がやってきました」。
どこかで言いたかったのだろうが,“手あか”のついた言葉ではないか、とあきれる。
その後も何度か口にしていた。
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直後に、スペインがプジョルのヘディング・シュートで先制した。
正面に走り込み、高いジャンプで叩き込んだ完璧な一撃だった。
一拍あったあと、解説の城が「気持で決めましたねえ」と言った。
実況アナに求められるのはまさにその“感性”だと思う。

鈴木アナがこのときに「言われてしまった」と思ったかどうかは分からないが、私には
自分が言うべきなのに解説者に言われてしまった苦い経験がある。

1993年、ラスベガスでタイソンの試合を中継したときの話だ。
前座の世界統一戦でグラブを合わせたのは、世界チャンピオンを目指して同じジムで
練習してきた親友同士だった。対戦を嫌がった二人だが、試合はKOで決着した。
勝者が敗者を抱きしめたあと自分のコーナーに戻ったとき、その眼には涙があった。
そのことは描写したが、直後に解説の浜田剛史さんが「勝って寂しそうですね」と
言ったとき、頭を殴られたような衝撃があった。なぜ、その一言が出なかったか…。

スポーツ・アナウンサーにはきっと“言い損なった・言われてしまった”一言が、
一つや二つはあるはずだ。


昨日、ブログのコメント欄に映画「レフェリー」の上映館情報が見られるURLを
載せたところ、1600件近いアクセスがありました。


おまけ…と言ってはなんですが、短いのでここに追加しておきます。

「撤廃をなくす」ってなに?~謝るほどじゃないけど~(2010.07.04 初出 )


昨日のARG vs GERという大一番を実況したTBSのDアナが試合前のセレモニーで
両国のキャプテンが(SAY NO TO RACISM)「人種差別をなくそう」というメッセージを
読みあげたとき、何をどう勘違いしたのか、「撤廃をなくそう」とアナウンスした。

思わず、“どうすればいいんだい”とつぶやいた。ハハハ。

後半開始前、現地にマイクが渡ったとき、彼は「…と言ってしまいました」と謝罪した。
単純ミスだし、本来、謝罪するほどのことではなかったのに。
東京のディレクターから「謝罪するように」との連絡を受けた現地のディレクターも、
Dアナにメモを渡すのがさぞかし心苦しかったことだろう。

おそらく、普通は考えられない、あまりに突拍子もないミスだっただけにTBSには電話や
メールが殺到し、編成やスポーツ部が「謝らないと収拾がつかない」と判断したのだろう。
私がつぶやきを投稿しようとしたときもツイッターはつながりにくかった。
「もしかして」ではなく明らかな間違いだった。「何言ってんの、このアナウンサー」で
笑って終わる話がそうならなかった。
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彼の実況に原因を求めることができるかもしれない。
亀田のボクシングでもサッカーでも、とにかく言葉数が多い。一つ一つのプレーを細かく
描写する…どうやら、自慢らしい。画面の奥に“どや顔”が目に浮かぶ。ハハハ。
フジテレビのAアナと並んで“しゃべくりアナ”の代表だ。

私もこのタイプの実況は苦手で、昨日は試合の前から気が重かった。
2台のテレビを並べ、10時からスタートしたサッカー番組の音は絞り、5分遅れて始まった
ウインブルドン女子の決勝を副音声(NHK)で聞いていた。キックオフのあともそのままの
つもりだったが、近づくにつれ、前日の記者会見からヒートアップしていたこの試合は
序盤から何が起きるか分からないぞ、と思って誘惑に負けてしまった。
直後に「撤廃をなくす」発言が耳に飛び込んできたのだった。ハード・ラック!ハハハ。

実況の良しあしに絶対の物差しはなく、最後は視聴者一人ひとりの“好み”がものを
いうことになるから、彼らの実況が好きだと言う人もいるだろうが、拒絶する人も多い。
ふだん「このアナウンサー、うるさいなあ」と思っている視聴者にとっては攻撃する
絶好の口実になったと考えられる。

こういうミスは尾を引く。同業者だから分かる。かなり長く尾を引く。「やっちまった」…
下手をすると、“カンプノウの悲劇”の私のようにしばらくスランプに陥るかも。
そう言えば彼の大先輩の中にはオリンピックの大舞台でジュニーニョをジョルジーニョと
言い続けた“世界の”アナもいたっけ。伝統か…。ハハハ。
by toruiwa2010 | 2014-06-23 06:24 | 自薦・厳選300? | Comments(5)
Commented by ツーセント at 2014-06-23 22:01 x
岩佐さんの記事は、中継の裏側も紹介されて三度美味しいです。
今回のワールドカップの中継で、解説がユニークな方がちらほら、この間の韓国アルジェリア戦も、韓国の1点目の解説が、胯間を狙って来ましたねー!
いやはや、参りました。
その前のロシア韓国戦で、ロシアの新聞社の写真がロシアの選手の韓国選手の胯間踏み!?
だったもので。もしかして、狙ってた?
なんて。

岩佐さんの高尚なブログにお下劣な話題を失礼しした。
Commented by toruiwa2010 at 2014-06-24 06:11
ツーセントさん、おはようございます。

アナンウンサーは「足の間」と言うように
しているはずですが、解説者は難しいです。
どれほど「常識」をそなえているか…ですね。

とんでもないヤジを飛ばして、いまになって
ぺこぺこしている都議も同じです。ハハハ。
Commented by ツーセント at 2014-06-24 21:07 x
いやはや、そのヤジというのも発言男を産み育てた母親が教えたものですから。結婚もしていない、子供もいない女性に対しての女性の言葉で同じものを聞いたことがありますよ。女の世界こそ恐ろしいものです。
まずは、女性の尊厳やら男女平等やらは、女性の教育からやらないと、いつまでたっても変わらないと思いますよ?
Commented by toruiwa2010 at 2014-06-24 21:23
ツーセントさん、こんばんは。

女の世界こそ恐ろしいものです・・・

はいはい、男はみんなそれをよく知っています。
ハハハ。
Commented by ツーセント at 2014-06-26 01:18 x
粘着質なのも、女性に多いですからね。
あと、男をくどく代わりに、べたっと触ってその気にさせるとか。けっこう今もいまけど。
バブルの頃、飲み会で若い女性を触っては、イエローカードをもらう男性がいましたが。この間、バブルの頃の栄華のまま時が止まっているとみられる、とある独身おっさんが、なにを勘違いしてか、触ったら喜ばれるという悲しい勘違いをしていました。悲しいかな、いまのところ時代では左遷されましたが。
恐らくはそんな母親の教育?姿を見てのこともあるだろうと。
人生の折り返し地点になって理解しました。もっと若い時にわかっていれば、もてたかも?
て、は触ってませんけど((笑)
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