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岩佐徹のOFF-MIKE

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自薦・厳選300?メディアの伝え方14/06/28

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8年前のエントリーですが、状況はほとんど
何も変わっていない気がしますね。

選手の発言&ウエットな記事 ( 2006.06.13 初出 )


予想していたことですが、日本列島はえらいことになっています。
マスコミが作り上げた“熱狂”に巻き込まれ、“勝つ”ことを信じ込まされた“ワールド・
カップ限定”のサポーターたちには同情を禁じえません。

いつも思うのですが、最近の日本のスポーツ・ジャーナリズムはどうしてこうも感情・
情緒に訴える伝え方をするのでしょうかね?いえ、もちろん、“売る”ためだというのは
分かってます。

これまで、何度かこのテーマで書いたことがあります。
OFF-MIKEのコラム「ダバディーに告ぐ」もそのひとつです。

私としては、 ムッシュ・ダバディーのブログでサッカーと日本文化、メディアについて
熱く語っているコラムを読み、少しからかってやれと思って軽い気持で書いたのですが、
ネット上で思わぬ反響を呼んでしまいました。
私の考え方には賛否両論でしたが、“ジャーナリズム”について論じる若者がこんなに大勢
いるんだと新鮮な驚きを感じたものです。

日本のスポーツ・ジャーナリズムは、伝える側が“ウエット”ですから、受けるほうも
そうならざるを得ません。大多数の日本人が“さむらい ブルー”状態でテレビの前に座り、
79分間はめくるめく歓喜、最後の11分とそれに続く眠れない夜は悲しみと落胆の思いで
過ごしたことでしょう。
昨日、ネガティブな書き方をした私でさえいつの間にか身を乗り出しワン・プレーごとに
声を出していました。

しかし、結果は最悪でしたね。勝たなければいけない試合を落としました。
いいパフォーマンスだったと思うし、先制ゴールの場面では高原の体当たりがファウルに
ならなかったツキもあって、勝ち点3が取れるはずでした。悪くても、1-1で勝ち点1は
手にできたはずです。

“犯人探し”は私の趣味じゃありませんが、ジャーナリズムは、無条件で応援する立場の
一般のファンとは違って、なぜ負けたかを冷静に分析する責任があると思います。
今朝のテレビでも新聞でも“ジーコ批判”が多いようです。ヒディンク監督の打った手が
ものの見事に結果に結びついただけに“そこ”に話を持っていく気持はよく分かります。
日本のジャーナリズムは外国人監督や選手(野球の場合)に厳しい傾向があります。
日本人を批判すると、そのあとの取材がやりにくくなる、外国人は言葉も通じないし、
いずれいなくなるんだからという気持がどこかにないでしょうか?
ことサッカーに関しては、外国から監督を迎えるときは大歓迎しておきながら、すぐに
交代論や後任探しが始まるのが“パターン”化しています。安易としか思えません。

「収穫はありません。走らなければサッカーになりませんから」
マルタ戦のあとの中田の会見での発言を聞いたときからイヤーな気分でした。
彼に限らず、サッカーの選手の口から「僕のせいで負けました」という言葉が出るのを
耳にした記憶がありません。

第三者的なもの見方、考え方をするのが習性になっているのでしょうか、“ひとごと”の
ような発言がほとんどです。いつも不思議に思っています。
中田はのこの発言はロッカーの中で行われるべきでした。そして、スポーツでの世界は、
「ロッカーの中での発言、行動は外に出さない」が鉄則です。
マスコミを通じてみんなの耳に入ればいい、という考え方なら反対です。

彼の発言はイチローに通じるところがあります。「僕はちゃんとやってる」…言外にほかの
連中がなあ、というニュアンスが感じられて、私は好きじゃありません。
もちろん、狙いがあるのでしょう。異論がることも覚悟していますが、「私は嫌いだ」は、
どなたに何を言われても変わりません。ハハハ。
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私は、同点ゴールにつながった川口のプレーに納得がいきません。
“ゴールラインを離れたら、必ずボールにさわれ”は、これもGKの鉄則です。
そして、川口には過去にもこの種のミスがあって、私はいつも不安な気持で見ていました。
まさか、あんなところで、その不安が的中するとは!

個人を責めるのは酷だし、あの、ワン・プレーだけで負けたわけではありません。
抜け出した高原から柳沢へのラスト・パス…何のためにコンビを磨いてきたのか?
完全に前があいていたのに、枠に行かなかった福西のシュート…。
しかし、勝ち点3が見えていた後半39分という場面で鉄則を守れなかった罪はハンパじゃ
ないと思うのです。

メディアの伝え方は私の考え方とはだいぶ違っていました。“やじうま…”を見ていても、
読売新聞の見出しに「川口 痛恨の判断ミス」の文字が見えただけでした。
朝日に載った川口関連の囲み記事(“川口積極性 明と暗”)には、全体を通じてのファイン・
セーブをたたえ、過去の挫折に触れたあと、問題のプレーについてこう書いてあります。

相手の長いスローインに飛び込んだが触れない。混戦から放たれたシュートが
GK不在のゴールを割った。


そして彼の談話が続きます。

「自分の判断ミスとは思わない。
こぼれたところにみんなが反応できなかったのは疲れのせいかな」


日刊スポーツにはこんな記事がありました。

GK川口の神通力も後半39分までだった。
右サイドからの相手のロングスローに果敢に
飛び出した。だがわずかに届かない。
ボールをつながれ、ここまで守りに守り抜いてきた
ゴールにMFケーヒルの同点弾を許した。


やはり、“挫折”に触れたあと、最後は…

3失点は大きい。だがそれまでのパフォーマンスが
光っていたことは誰もが認める。
後ろを振り返っている暇はない。
絶対に負けられない18日クロアチア戦こそ
完封してみせる。


と結ばれています。

おそらく、おおむねこんな調子なのだろうと思います。監督の采配は批判する割に選手の
ミスには寛容です。それは日本人のメンタリティともピッタリですから“売る”ためには
こういう書き方になるのは仕方がないでしょう。
川口は登場した頃から“いけめん”ぶりが目立ち、女性誌が“ヨシカツ”、“ヨシカツ”と
持ち上げたことで、女性ファンが多いことを知っていますからペンが鈍るのでしょう。

この“ウエットさ”があるかぎり、にわかサポーター達が大きな期待を裏切られる日々は
続くと思います。
スポーツは純粋にプレーを楽しみ、その上で応援する選手やチームが勝つことを願うのが
本来の“ありかた”でしょう。まるで“さむらい ブルー”がワールド・カップのすべての
ような伝え方はとんでもない間違いです。
私は、日本がグループ・リーグで敗退しても全く変わらないテンションで楽しめますが、
多くの方はそうは行かないだろうと思うと気の毒で仕方がありません。

“サッカーねた”をどれほどの方が読むのか分かりませんが、いたたまれず…
そして、今日はどうしても“ハハハ”と書く気になれない私です。ハハハ。
by toruiwa2010 | 2014-06-28 09:21 | 自薦・厳選300? | Comments(4)
Commented by ルブラン at 2014-06-28 09:49 x
岩佐さん お疲れ様です
昨日の成田空港の歓声でメディア批判ってちょっとと思います
やっぱり見ている人間が変わらないと
選手も戸惑ってましたし
Commented by toruiwa2010 at 2014-06-28 10:06
ルブランさん、こんにちは。

以前、城に水をかけたやつがいましたが、
日本人はダイレクトに攻撃する事をしませんね。

選手は戸惑っていたとは思いません。
絶対に笑えない…と思っていたのでしょう。
ハハハ。
Commented by デルボンバー at 2014-06-28 15:05 x
日本のスポーツ新聞はおよそジャーナリズムとは言えないんじゃないでしょうか?サッカーに限らず野球なんかもひどいものだと思います。
Commented by toruiwa2010 at 2014-06-28 15:18
デルボンバーさん、こんにちは。

最近、スポーツ紙は読んだことがないもんで…
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