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岩佐徹のOFF-MIKE

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自薦・厳選300?ご苦労様xご苦労様 14/07/20

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内藤:立派な防衛戦 ( 2008.03.10 初出 )

“引き分け防衛”は納得行かないかもしれませんが、内藤は立派なボクシングをしました。
「甘くならないように」と気をつけていたのに、私の採点は内藤が大差で勝っていました。
どのラウンドも必ず差をつけなければいけない“10ポイント・マスト”という採点方式は
難しいです。

立ち上がり、大きな空振りが多く第1ラウンドを完全にとられて「これじゃ、勝つのは
難しいな」と思いましたが、試合後の談話を読むと「序盤は捨てても積極的に行く姿勢を
見せることが大事。エサをまいた」のだそうです。チャンピオンの頭の中は我々の想像を
超えていますね。
その言葉通り、中盤からは“内藤ペース”に引き込んで相手の焦りを誘っていました。
顔に似合わず、したたかに計算しています。ハハハ。

第6ラウンドのゴング間際に不用意な右をもらっていました。「ありゃ、下手をすると、
この一発が最後にものを言うことになるかもしれないぞ」と思いました。4ラウンドごとに
発表されるプロの判定は“接戦”を告げていましたからです。
事実、合計でポンサクレックの1ポイント勝ちとした韓国人のジャッジはこのラウンドを
10-9でポンサクレックに与えていました。ほかの二人は「10-9で内藤」でしたが、もし、
どちらか一人があのパンチを重視していたらタイトルを失っていた可能性があったのです。

第12ラウンドで、まずポンサクレックが積極的に前に出るのを見たときも「まずい」と
思いましたが、すぐに打ち合いを挑んでうしろに引きませんでした。ジャッジの一人が
このラウンドの採点で10-10にしていましたが、完全に内藤のラウンドだったと思います。
最終の結果をみても、このラウンドをとったからこそ、引き分けに持ち込めたのですから、
その精神力には“お見事!”と言ってあげたいです。胸を張ってもまったくおかしくない
立派な防衛戦でした。
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10年ぐらい前までは、日本人が判定で防衛すると、必ず“疑惑”が浮かんだものですが、
この試合からはそういう声はいっさい聞こえてきませんでした。17回防衛の実績を持つ
前チャンピオンと充実した現チャンピオンの戦いは、ひとつひとつのラウンドの採点が
難しかったと思います。そして、見る位置・角度でクリーン・ヒットが見えなかったり、
ブロックしているのが確認できなかったりと、印象が違いますから、三者三様の結果に
なったのも仕方がないでしょう。

子供のころは“いじめられっ子”、その後も“苦労人”だった下町チャンピオンの2度目の
防衛成功はいろいろな意味でよかったと思います。もし負けていたら、世間が言うことは
大体想像がつきます。
「テレビに出すぎてたのさ」、「もともと亀田大毅はたいした挑戦者じゃなかったんだ」・・・。

試合前から、「遊んでるように見えるかもしれないけど、やることはやってますから」と
話していたのは嘘ではありませんでした。
見た目は“ドロくさい”ボクシングですが、手数で、つまり“ポイントで相手を上回る”
内藤流が最強の挑戦者と思われたポンサクレックを退けたのです。才能だけで勝つのに
くらべたらはるかに難しいことです。

負けたポンサクレックにしてみれば、採点に不満があるはずですが、潔く「ジャッジを
受け入れる」と話しているようです。試合後の二人の様子も、ボクシングという競技が
単なる殴り合いではないことを証明していたと思います。スポーツの現場を見続けてきて
「いいなあ」と思うのはこういう瞬間を見たときです。

翌日の「サンデージャポン」で、ワゴン・カーで会場に到着したときのビデオを見ました。
普通は荷物を手に、前を向いてステップを降りるところですが、彼は後ろ向きに降りて、
それから荷物を取っていました。まさに、細心の注意を払っているのがよく分かりました。

番組の中で「今は、ボクシングのボの字も考えたくないです」、「20日間ぐらい…そうだね、
1ヶ月は休まないと思うな」と話していました。私たちには想像もできないトレーニングと
減量の過酷さに耐えてつかんだ“栄光”なのに「ほっとできるのはつかの間なんだなあ」
と思いました。 
しかし、勝ってもおごることなく、相変わらずとぼけた味でボクシングには関心のない
人たちのハートまでつかんでしまった内藤大助…ホンワカとした雰囲気の奥さんとともに、
“いい感じ”ですね。


Qちゃん:胸を張って…

高橋尚子のオリンピックの夢は終わりましたね。
キャンプ地だった中国昆明で一日に60-70キロも走りこんできたと聞いていましたから、
2005年東京国際の感動の再現もあるぞとひそかに期待したのですが、まさか9キロ過ぎで
失速するとは思いもしませんでした。見せ場を作ることもできず惨敗です。
しかし、高橋の場合は先日の大阪マラソンで準備不足を露呈した福士とは違うと思います。
十分な準備をしても結果が出るとは限らない…これがマラソンの怖さということでしょう。

…と、思ったのですが、実際は、去年の8月に半月板の手術を受けていたそうですから、
もしかすると、本人はこのレースにそれほど期待を持っていなかった可能性もあります。
彼女にとって昨日のレースは、たくさんあるレースのひとつではありません。
まして、“楽しむ”ために走るレースでもありませんでした。「北京オリンピックに出る
権利を取るため」のレースだったのです。
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“個人選手”ならずるずると遅れ、その夢が断たれたところで「走るのをやめる」という
選択があったでしょうが、“チームQ”を引っ張る立場では、スポンサーとの関係なども
あるでしょうから、そう簡単な話しではないのだと思います。
年齢的に見ても、結果としてこれがラスト・ランになるかもしれません。だからこそ、
レースを投げず、最後まで走ったのだと思います。
試合前に「あきらめなければ夢は叶うことを証明したい」と語った自分の言葉に縛られた
面もあるかもしれませんが・・・。

こんなにファンから愛された女子のマラソン・ランナーはいませんでした。
有森祐子は?とおっしゃる方がいるかも知れませんが、どういうものか、彼女については、
どこか不自然な印象を持っているものですから…。ごめんなさい。ハハハ。
見るのが楽しみだったランナーがひとり、表舞台から去ることになりそうです。しかし、
彼女のおかげでシドニーでの大きな、大きな感動を味わえたことを私たちが忘れることは
ないでしょう。

「走ることが楽しい」と言い続けてこれまで走ってきたQちゃんですが、知らない間に
積もり積もった疲れもあるはずです。ゆっくり休んで、次は自分の後継者を作ることに
力を注いでほしいと思います。
by toruiwa2010 | 2014-07-20 07:47 | 自薦・厳選300? | Comments(0)
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