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岩佐徹のOFF-MIKE

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君、何を言ってるんだい?~蓮實重彦という男のオピニオン~07/31

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2014ワールドカップがドイツの優勝で幕を閉じてから
すでに4週間近くが過ぎました。
職業ライターたちが書いた記事は読んでいませんし、
そのほかも、ごく断片的・限定的な記事しか読んでいません。
イライラするに決まっているからです。
小田嶋隆のコラム&ツイッターもかなりくだらないものでしたが、
閉幕から2週間後に朝日新聞で読んだ“意見”のひどさには
呆然とするばかりでした。


7月19日付朝日新聞朝刊・オピニオンにページのほぼ8割を占めて掲載されていたのは
“仏文学者:蓮實重彦”氏の“意見”でした。
名前は何度となく聞いたことがありますが、具体的にどんな人なのかは知りません。
肩書が“仏文学者”となっているからきっとフランス文学者なんでしょう。
記事を読んだあと、とりあえず人物を知ろうとのぞいてみたWikipediaで東大総長まで
つとめた人と知って、以下に紹介する子供じみた話とのギャップにまたビックリ。ハハハ。 
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強い違和感は、最初のやりとりからありました。
“ワクワクするような試合が少なかった”と記者が問いかけたのに対して…

国民や国の期待を背負うと、どれほどスポーツがスポーツ以外のものに
変化していくか。それを見せつけられた何とも陰惨なW杯でした。
サッカーとは本来“ゲーム”であり、運動することの爽快感や驚きが
原点の はずですが、W杯は命懸けの“真剣勝負”に見えてしまう。
お互いもう少しリラックスしなければ、やっている 選手もおもしろい
はずがないし、見ている側も楽しめない。


*W杯に出ていくチームは大国であれ、小国であれ、みんな国民や国の期待を背負って
いるものです。それは、今回、始まったことではありません。
サッカーは本来ゲーム…は間違っていませんが、勝負を度外視するほどリラックスして
選手がプレーするはずはないし、見ても楽しくはないでしょう。第一、そんなものに何十、
何百億の金を出すテレビ局はないし、夜中に眠い目をこすりながら見ることもありません。
そういうサッカーを見たいなら、原っぱで球けりをする子供たちを見ればいいのです。

前回大会で岡田監督が“負けないサッカー”へ泥縄的に方針変換した。
勝ち上がるのを最優先すれば、どうしても『岡田化』が進む。
今後はさらに防御重視の傾向が強まるでしょう。
しかし、サッカーはどちらかが防御に徹すると、ゲーム自体が
成立しなくなる。日本―ギリシャ戦はその典型です。
運動の快さを放棄してまで、国が期待する勝利にこだわる。
そんな『スポーツの死』には付き合いたくない。
W杯はそろそろ限界だ、とつくづく思いました。


*そりゃまあ、「さあ、ピッチに出て思い切り楽しんで来い。勝ち負けは気にしないで」と
選手を送り出せたら監督も気が楽でしょうね。ハハハ。
“国民や国の期待”は無視するにしても、チームを預かる者が第一に目指すのは勝つこと、
最悪でも負けないこと…それに尽きるでしょう。
その意味で、“防御重視”が悪いことのように言うのは反対だし、抱えている選手の質から
そうならざるを得ないことだってあると思います。それに、岡田ジャパンは楽しませて
くれたと思うけどなあ。
“運動の快さ”や“スポーツの死”が何を指しているのかよく分からないし、その挙句に
“W杯はそろそろ限界”などと言われても首をかしげるしかありません。
いつでも、どこにでも、そんなことを言ってみたがる奴がいるのは知ってますが。ハハハ。
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選手にも問題がある。今回は選手がまじめすぎた。大久保はもっと
不真面目でもよかったのではないか。市原でオシムに鍛えられた
前代表の阿部勇樹のように「失点のリスクをつぶす責任は俺が
負うから君たちは好きにやれ」という人もいなかった。
知的な面では退化していた、と言わざるを得ない。
それでも、岡田サッカーで勝つよりも、ああいう負け方の方が
日本の未来にはよいことだと思います。


*阿部勇樹は本当にそんなことを言ったのでしょうか?
監督・コーチでもない者が、もし言ったとすれば、その方が問題です。カッコいいけど、
現実には、責任を取る方法はないのですから。「全部、僕の責任です」と言ってもらっても、
終了の笛が吹かれた試合は戻ってこないんだし。ハハハ。

サッカーの魅力は『うそのように思いがけないことが、ピッチで
起こる瞬間を目撃すること』ですが、今回それを味わわせてくれたのは、
オランダ―スペイン戦におけるファンペルシーのヘディングシュート
だけでした。決勝戦でのドイツ・ゲッツェのシュートは確かにみごと
でしたが、ああいう場面で輝くのは真のスターでなくてはならず、
まだスター予備軍のゲッツェが決めても、私たちを驚かせることは
できません。


*ファンペルシーのゴールの美しさに異論はありませんが、ゲッツェについての発言は
“正気の沙汰”じゃありません。ケンカ売ってんのかって話です。
多くの人がファンペルシーやJロドリゲスのゴールを今大会のベストに挙げている中で、
私は、決勝というマグニチュードを加味してゲッツェのゴールを推してますが、なにか?
ハハハ。

『見たことを一刻も早く忘れたい』という瞬間が多すぎました。
世界最高GKの1人、スペインのカシリャスはオランダ戦で5失点した。
彼があんなによれよれで崩れてしまう、という場面は決して見たくなかった。
ポルトガルの対ドイツ戦での惨敗にも目を背けたくなりましたが、
極め付きはやはり準決勝のドイツ―ブラジル戦です。
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(記者:ブラジルが7失点。目を疑いました)

あれはもうサッカーではない。ドイツが7点も取ってしまったことは、
果たして成功なのか。もちろん、勝利したという点では成功なのですが、
『サッカーをサッカーではないものにしてしまった』という点においては、
醜い失敗だったとしか思えません。
誰かがドイツ代表の精神分析をやらなくてはいけない。
どこまで点が取れるのか、面白いからやってみよう、というぐらいの気持ちに
なっていたと思うのですが、どう見ても7点も取ってはいけない。
何かが壊れるし、人の道から外れているとしか思えない。

サッカーから運動の喜びを奪うW杯という枠組みが、選手たちの精神とゲーム
そのものを、いかに異様なものにしてしまっているか。それを象徴する試合でした。
サッカーは死んだ、と思いました。
前回のW杯でも、国を背負うことの問題は至る所に現れていましたが、それでも
決勝、準決勝は緊張感のあるいい試合でした。それが今回のW杯では、なくなった。
次回のW杯まで私が生きているかどうか分かりませんが、確実なのは『もう、
徹夜をしてまでは絶対に見ない』ということです。


*バカなことをお言いでない!
カシジャスがぼろぼろになるのも、ブラジルが7失点するのも、サッカーじゃないですか。
ドイツ・チームの中に、どこまで点が取れるのか、面白いからやってみようと思っていた
選手が一人でもいたとは思いません。精神分析が必要なのは明らかに別の人物ですね。
思うに、“運動の快さ”などと言いながら、このお方はスポーツの面白さ、楽しさを実際に
味わったことはないのじゃないでしょうか。

私の2歳年上らしいから、お互いに次のW杯を元気に迎えられるかどうか分からないけど、
蓮實くん、仮に生きていても、もう、見んでもよろしい。ハハハ。

ちなみに、全体のタイトルは「W杯の限界」です。
必ずしも専門家の意見を載せるためのページではないようですが、それにしても、なぜ、
この人物のこんなにもゆがんだ見方を載せようと考えたのでしょうか?
実は、インタビューを載せたページの冒頭にこう書かれていました。

サッカーのワールドカップ(W杯)ブラジル大会が終了した。
熱戦続きだったが、「なぜ、開催国ブラジルはドイツに
7点も奪われたのか」「なぜ、日本代表はまったく精彩を
欠いていたのか」など、さまざまな謎も残った。
映画評論と共に、斬新な視点からのスポーツ評論でも知られる
蓮實重彦さんに、謎解きをお願いした。


…うーん、全文を読みましたが、“さまざまな謎”は謎のまま残りました。ハハハ。
by toruiwa2010 | 2014-07-31 08:49 | サッカー | Comments(12)
Commented by マオパパ at 2014-07-31 11:58 x
岩佐さん、こんにちは。ご指摘の記事はスルーしておりましたので、改めて読んでみました。時間の無駄でした。真剣勝負が見たいのが普通の感覚だし、真剣勝負だからこそドイツが7点取ったのでしょう。東大で学ばなくて良かったと思いました。(笑)言論の自由ですから何を語っても構いませんが、新聞に載せる内容ではないでしょう。選手が一所懸命プレーをし、見ているの者たちが感動する。それだけで良いと思います。
Commented by 通りすがりの者 at 2014-07-31 12:27 x
あまりにも高い所から見ようとして宇宙から見ているような凄いご意見ですね。朝日新聞にも驚くばかりです。そう言えば金子達仁は今回については「この4年間で築いた財産を放棄すべきでない」とむしろポジティブなことを書いていますね。
Commented by デルボンバー at 2014-07-31 12:33 x
岩佐さん、こんにちは。我が家も朝日なのですが、その記事は見落としてました。勿論今から読もうと思ってますが、こういうのをなんでもかんでも斬新だとして、有り難がるのはおかしいじゃないかと思います。朝日には当然様々な反響がきているでしょうが。
Commented by toruiwa2010 at 2014-07-31 13:09
マオパパさん、こんにちは。

すべておっしゃる通りです。
Commented by toruiwa2010 at 2014-07-31 13:10
通りすがりの者サン、こんにちは。

達仁…少しは反省しましたかね。
ハハハ。
Commented by toruiwa2010 at 2014-07-31 13:10
デルボンバーさん、こんにちは。

当然様々な反響がきているでしょうが・・・
「殺到」していることを望みます。ハハハ。
Commented by イレザー・シート at 2014-07-31 14:18 x
こんにちは。
そういえば数日前に「ウソのような思いがけないこと」が、高校野球の地方大会(石川県)でありました。
9回表まで8-0と大量リード、ところは相手チームが9回裏に9点を取ってサヨナラ勝ち。
1回戦、2回戦ならいざ知らず、決勝戦で有りましたからね。
本当に勝負は下駄を履くまで、今ならスニーカーを履くまでわかりませんね。
Commented by toruiwa2010 at 2014-07-31 15:01
イレザー・シートさん、こんにちは。

昭和36年夏の甲子園1回戦、報徳学園vs倉敷工業で
同じようなことがありました。
0-0で延長に入った試合は11回表に倉敷が6点を取り
完全に勝負があったように見えました。
しかし、報徳はその裏、6点を返したのです!
そのうち4点は2死からでした。
しかも、12回にサヨナラ勝ちを収めました。

このとき、私は慶應の3年生、先輩と一緒に
北海道を旅行中でしたが、景色はそっちのけで
ラジオに聞き入っていました。
誰のラジオだったか思い出せないし、報徳が
その年、どこまで勝ち進んだか記憶にありません。
ハハハ。
Commented by megaptera at 2014-07-31 20:22 x
こんばんは

あまりにもあさってな方向で、失礼な文章にビックリしました。
朝日も良くもまあ掲載したものですね。

ドイツでは未だ国旗を堂々と掲げるのがはばかれるような風潮があるようです。今回の優勝は、ドイツ人がドイツ人であることをこれほどまでに誇りに思ったのは大戦後初めてだ、と現地では言われてました。

国民の期待どころか、歴史の影響まで感じられた、真剣勝負というのがサッカーワールドカップ決勝をドイツで見た印象です。だからこそ、こんなに世界中で盛り上がるのだと思うのですけどね。
Commented by toruiwa2010 at 2014-07-31 20:30
megapteraさん、こんばんは。

私と2歳しか違わないので、「お年だから」とは
言いたくないのですが、天邪鬼にもほどがある・・・
と言ってやりたいです。ハハハ。
Commented by 赤ぽん at 2014-08-01 12:37 x
岩佐さん、こんにちは。

>どう見ても7点も取ってはいけない。
>何かが壊れるし、人の道から外れているとしか思えない。

人の道から外れる?スポーツで??W杯で???
この御人は一体何を考えてこのような文章を書いたのか、そして天下の?!朝日新聞はよくもまあ堂々とこんな文章を載せたものです。
国を代表し国を背負ってピッチに立ち、いや、国だけでなく学校でも会社でも
狭い地域であっても代表して出てくる選手の気持ちを考慮できない
いや、考えや想像を巡らす事すらできない御方なんでしょうか。

相手の必死な形相をピッチ上で目の当たりにしたこともなく、岩佐さんの
おっしゃるように、スポーツの面白さ・楽しさ・悔しさ、そして奥深さを
味わったことのない御人なんでしょうね。

残念な記事で少々ショックでした。ま、真に受けてはいませんけどw
Commented by toruiwa2010 at 2014-08-01 12:52
赤ぽんサン・・・

一応、イン亜tビューですから、彼が書いたものではなく
記者が文字起こしした者と考えてください。
そうは言っても、文責・担当記者ですが、
発言自体は蓮實氏のものです。
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