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岩佐徹のOFF-MIKE

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自薦・厳選300?ステージの大きさ14/09/15

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野球、サッカー、テニス…競技に関係なく観客の脳裏に
深く刻まれるスーパー・プレーは年に何度もあるはずです。
その瞬間「これは長く語り草になるぞ」と思うような…。
しかし、その中で、本当に数年、数十年後にも話題になる
プレーというのは少ないだろうと思います。
のちの世にも語られるにはそれなりの“舞台”が必要です。


1871「マグニチュード」08/05/28

The Catch


1954年ワールド・シリーズはNYジャイアンツとクリーブランド・インディアンズの間で
争われました。歴史に残るスーパー・キャッチが生まれたのは、その第1戦でした。
舞台は当時のジャイアンツの本拠地、ポロ・グラウンドです。
同点で迎えた8回表インディアンスは無死1・2塁のチャンスをつかみ、5番・ワーツが
放った打球はセンター後方めがけて飛びました。
資料によれば、当時のこの球場のセンターは483フィート(147メートル)だったそうです。

*実際は、ボールがキャッチされた部分のフェンスまでは460フィート(140メートル)以下
だったという説もありますが、球場そのものがなくなっている今、“真実”は不明です。

センターは、のちに殿堂入りするMLBのレジェンド、名手、ウイリー・メイズでした。
バックを重ね、うしろ向きのまま差し出したグラブに大飛球はすっぽりと収まりました。
…それだけではありません。かなり勢いがついていたのに、さらに2歩走ったところで
止まると振り向きざまにボールをセカンドに返し、ランナーの進塁を許さなかったのです。
彼が止まったのはフェンスまで1メートルもないところでした。
これが、“The Catch”と呼ばれ、いまも語り継がれるスーパー・プレーです。 
動画→ http://bit.ly/1sT0mYb
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ウイキペディアに出ている彼の談話はなかなか面白いです。
「90%のフライはブルーパー(山なりの飛球)だから、私はいつもかなり浅く守るんだ。
1本や2本頭を越されたっていいのさ」
「(フットボールの)ワイドレシーバーがパスを受けるようなキャッチだったね。
高校時代には、何度もやってるんだ。左の肩越しにキャッチしたから返球もできたんだ」


The Rally

1995年のテニスの全米オープン決勝は、男子はアガシvsサンプラス、女子はグラフvs
セレスという、ファンが“泣いて喜ぶ”カードが実現しました。実はファンだけでなく、
いい視聴率が望めることになって、私たちメディアも同じでしたが。ハハハ。
どちらも第1シードと第2シードの対戦になったのですから、これ以上は望めません。
“ドリーム・ファイナル”と名づけられたのも当然でしょう。

男子決勝は第1セットから期待にそむかない熱戦になりました。
両者ともサーブをキープして、5-4とリードしたサンプラスが、第10ゲーム、アガシの
サービスでアドバンテージをつかみます。2度目のセット・ポイントです。

アガシのファースト・サーブがフォルトになったあとのセカンド・サーブから始まった
ラリーは21本、続きました。初めはゆったりとしたストロークの打ち合いでした。
途中の、息をのむようなフォアのクロスの応酬を含んで30秒続き、最後は、サンプラスが
ベースライン後方から放ったバックのトップ・スピンがアガシに追うのをあきらめさせる
絶妙な位置に落ちて終わったのです。
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あの試合を見たファンは、このラリーを忘れることはないでしょう。
それほど見事なラリーでした。


ウイリー・メイズの背面キャッチは伝説となっている。
しかし、フェンスまでの距離を考えると、激突を恐れて
ちゅうちょする気持ちが生まれても不思議ではない
今回のほうが難易度は高いはずだ。


…日刊スポーツの記者が“熱ペン”をふるっています。気持ちは分かります。ハハハ。
たしかに、レッドソックス戦でイチローが見せたあのプレーの素晴らしさは、しばらくは
語り草になるでしょう。“さすがはイチロー”と思わせるプレーでした。

しかし、イチローには悪いですが、1年もすれば、熱狂的なイチロー・ファンでないかぎり、
アメリカでは誰も覚えていない可能性があります。
その大きな理由は、162試合もあるレギュラー・シーズンの中で生まれたプレーだからです。
MLBもプロ・テニスも歴史の長い競技ですから、イチローのファイン・プレーと同様に、
メイズを上回るキャッチやサンプラスとアガシ以上のラリーはあったに違いありません。
そのパフォーマンスが永遠に人々の記憶に刻み込まれないのは、生まれたのが“普通の”
試合や小さな大会の1-2回戦だったからでしょう。ついていなかったのです。ハハハ。

私たちが、メイズのキャッチやサンプラス・アガシのラリーをいつまでも忘れずに語り
継いでいくのはワールド・シリーズやグランド・スラム決勝という“マグニチュード”の
大きな舞台で目撃したからにほかなりません。

オーガスタの16番グリーンでウッズが見せたスーパー・ショット
小泉総理が貴ノ花に贈った「痛みに耐えてよくがんばった。感動した!」という言葉、
金メダルを獲った北島康介の「超気持ちいい!」
荒川静香のイナバウアー

探せば、ほかにもたくさんあると思います。
何年たっても私たちにこういった瞬間を思い出させるのは、それが起きたステージの
“マグニチュード”が大きかったからではないでしょうか。

おまけ

今日のgoogle検索ページにありました。
そう、今日は「敬老の日」です。
ごちゃごちゃ言わずに、年寄りを敬う日です。
ハハハ。
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by toruiwa2010 | 2014-09-15 09:27 | 自薦・厳選300? | Comments(4)
Commented by デルボンバー at 2014-09-15 13:40 x
今回の内容とは関係ないのですが、どうしても書きたかったので失礼します。例のスローボールの件について、岩佐さんは少しも悪くないと思います。しかし今回の肯定派の醜さはかつてのリーガゲッツ!の比ではありませんね。否定派は絶対に許さないという、言葉狩りを通り越して言論弾圧ですよ。今となっては朝日新聞?の記者の文章も世論に日和っただけのような空々しさを感じます。個人的には私も"観客を味方につけたかった、というコメントに強い抵抗を感じました。これを聞いて、やたら計算高いやつ、と思う人間がいてもおかしくないと思うのですが。まだ言いたいことはありますが、これにめげずに、と言ってもしばらくは尾を引かれるかもしれまぜんが、いつもの岩佐節よろしくお願いします。
Commented by 梶田哲二 at 2014-09-15 14:33 x
岩佐さん、こんにちは。


ルチッチがツアー優勝したそうですよ。16年振りだそうです。
Commented by ムチッコ at 2014-09-16 12:53 x
デルボンバーは何が言いたいのか。わからねーーーーーーーー。
Commented by toruiwa2010 at 2014-09-16 13:30
ムチッコさん、あなたが分からないだけで、
私にはよく分かりますよ。

・・・で、コメント欄は基本的に読む人と
私のコミュニケーションの場だからそれで
十分だと思います。
ときに、自分の意見を開陳する場だと
思い違いをする人もいますが。ハハハ。7
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