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岩佐徹のOFF-MIKE

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甘いけど90点をつける~「紙の月」&宮沢りえという女優~11/21

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11/15のツイート

映画「紙の月」を見た。いい。
宮沢りえと小林聡美に圧倒された。池松壮亮も
前半と後半の落差を見事に演じていた。
問題は一つ。エンディング…理解できない。
きっと、説明されても分からないだろう。

「紙の月」90


梅沢梨花(りか:宮沢りえ)は契約社員として銀行で働く平凡な主婦だ。子供はいない。
ラブラブではないものの夫との仲に問題はなく、現在の生活に不満はないように見えた。
仕事ぶりは真面目で周りの信頼を得ていた。そんな梨花をいつも冷めた目で見つめる
勤続25年のベテラン、行内でお局的な存在の隅より子(小林聡美)がいた。

ある日、資産家の顧客・平林(石橋蓮司)の家を訪ねた。
「今井さん(前の担当者)はお茶を淹れてくれたなあ」と言われてキッチンに立った梨花に
平林が後ろから近づいた。そのとき、ふいに「大丈夫ですか?」と声がかかった。
それが梨花と光太(池松壮亮:平林の孫)の出会いだった…
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気になるところはいくつかあります。
会って間もない光太のどこに梨花は激しく惹かれたのか?
横領や人目を気にしなければいけない二人の関係についてなぜあれほど無防備なのか?
常軌を逸した大金の使い方も“あからさま”すぎるし、最後の10分は理解不能です。

それでも90点をつけます。
甘いという自覚はありますが、宮沢りえが大好きだし、どう考えても85点ではないので。
ハハハ。

(あらすじ紹介のあと)
時代はバブル崩壊直後の1994年。過ぎ去った栄華に追いすがり、
道徳的に破綻を来した女性として梨花は断罪されるべきなのか。
しかし、本作はそんな湿っぽい解釈を遠ざける。
爽快な印象の源として宮沢の好演があるが、吉田大八監督が
“お金とは何か?”という現代社会に生きる僕らにとって
根源的な問いを提起する点も重要だ。
(中略)
あなたの財布にある紙幣は買い物でもすれば見知らぬ誰かの手に渡り、
さらに別の誰かのものとなる。お金は誰かの所有物であるというより、
複数の人の間を移動し続けるもので、そんなお金の運動を緻密に
観察するアクション映画であろうとするがゆえに本作は爽快なのだ。
(中略)
本作は、現代資本主義への優れた考察でもある。

朝日夕刊の映画評にそんな文章があった。
…驚きました。そういう映画だったんですね。聞いてみないと分からないものです。
しかし、少なくとも、“本作”を見終えて“爽快”な気分で劇場を出た人はどれほどいるか
きわめて疑問だし、まして“アクション映画”だったなんて…。ハハハ。
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それはそれとして、日本アカデミー賞の候補に名前が挙がる可能性は濃いと思います。
宮沢は主演女優賞の有力な候補になるでしょう。“前提”の描き方が十分ではないために
伝わりにくいですが、年下の男との不倫やふとしたきっかけで坂道を転がり落ちるように
抜き差しならないところに追い詰められていく女の“業”を体を張って演じています。
すごい女優になったなあと思います。
ちなみに、この作品では小林聡美の演技も助演女優として高く評価されていいと思います。

“三井のリハウス”のCMに転校生・白鳥麗子として登場したとき、14歳だったそうです。
41歳を超えたいまも当時の鮮烈なイメージを維持しながら、成熟した女性も演じられる
彼女には感心するばかりです。
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「ねえねえ、○○くん、このミルク 飲んでみたい?」
バラエティー番組を収録中、バスタブにたっぷりとためられた牛乳に体を沈めた彼女が、
カメラには映っていないAD(演出助手)に向かって、いたずらっぽくそう言いました。
たぶん、15-16歳だったと思いますが、若き日の、そして人気絶頂の宮沢りえです。
そんな彼女から無邪気な表情でこんなことを言われた日にゃー…ハハハ。
しかも、あどけなさの残る若さなのにドキっとするような色気がありましたからねえ。

二人とも老境に達した我が家で夫婦そろって認める日本人女優の一人が宮沢です。
伊右衛門(お茶)のコマーシャルやトーク番組、出演映画の紹介…画面に登場するたびに、
「いいねえ」、「品があるわよ」と、ほぼ“べた褒め”です。ハハハ。

菅野美穂、蒼井優、上戸彩、満島ひかり、杏、松たか子、吹石一恵、木村佳乃、広末涼子、
比嘉愛未、松嶋菜々子、山口智子、原田美枝子(順不同ですw)…ほかにもいるでしょうが、
思い出すままに好きな女優さんの名前を挙げて見るとこんな具合です。どちらかというと、
外見より内面の豊かさや内側からの輝きが感じられる人が好きみたいですね。 

年令層がずいぶん広いですが、“あの年代”では宮沢りえはトップ・ランクです。
立振舞、着こなし、話し方…すべてに品があると思います。とくに、ここ数年の着物姿は
惚れ惚れしますね。

手垢のついた言葉を使うなら、“透明感のある女優”ということになるのでしょうか?
ひと言で表現するのは難しいですが、あえて言うなら、それは間違いなく“凛”でしょう。
辞書をひくと「きりりとひきしまったさま」と出ています。それでは外見だけを言って
いるようにしか聞こえませんが、生きざまを含めた精神面も含めた表現と考えてください。
…そんなわけで“90点”です。ハハハ。

90 紙の月 瑕疵(かし)はいろいろあるものの全体としてはいい 宮沢・小林の演技力!
80 パワー・ゲーム 弱みを握られて 企業スパイに仕立てられる若者 チープ感…
85 100歳の華麗なる冒険 あまり期待していなかったが小品ながら十分に面白かった
75 至高のエトワール バレエ・ファンは満足なのだろうが… ルテステュの美しさ!
by toruiwa2010 | 2014-11-21 09:05 | 映画が好き | Comments(0)
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