ブログトップ | ログイン

岩佐徹のOFF-MIKE

toruiwa.exblog.jp

実況、ドラマなど放送全般、映画、スポーツ全般、 旅、食、友 etc

「フューリー」に85点~戦争映画は難むつかしいね~ 14/12/03

11/28のツイート

映画「フューリー」を見た。
第二次大戦末期の米軍の話だ。
「徹底的に殺せ」と命じる軍曹と
良心の呵責に悩む信心深い新兵…
良し悪しを簡単にいうことは難しいが、
打ちのめされた気分だ。

「フューリー」85


1945年4月のヨーロッパ戦線…第二次世界大戦は終焉に向かっていた。
全体では連合軍が優位に立つ中でアメリカ軍の戦車部隊はドイツの激しい抵抗に遭って
苦戦していた。

破壊され燃え上がるおびただしい数の米軍戦車の間を縫って白馬にまたがったドイツ軍の
将校が進んでいた。突然、その1両から男がナイフを手に馬上のドイツ兵に飛び掛かった。
男はドン・コリアー(ブラッド・ピット)、唯一生き延びたシャーマンタンクのリーダーだ。
長く伸びる砲身には“FURY”の文字があった。

基地に戻って一息入れるフューリーのクルーに若い兵が近づいた。この日の戦闘で失った
副操縦士の後任として配属された新兵だ。名をノーマン(ローガン・ラーマン)と言った。
古参兵がノーマンに警告した。「人間が行うむごさを見ることになる」と…
d0164636_8585520.jpg
戦場でノーマンが見た“むごさ”は、おそらく彼の想像をはるかに超えていたでしょう。
戦争という極限状態の中で、これでもかとばかりに目の前で殺戮が行われ、ノーマンの
神経は縮み上がっていきます。ドンは手加減しません。戦争の現実を分からせるために
ノーマンを過酷な現場に連れていきます。

「なぜ、僕に見せるんですか?」と問うノーマンにドンが言います。
'Ideals are peaceful, history is violent' –
平和であることは理想さ。しかしなあ、歴史は残酷なんだよ」。
…ピットのアドリブだとされているようですが、眉唾ですね。どんなにビッグスターでも
たとえ制作の総指揮をとっていると言っても、脚本家の領域に踏み込んで“台本を越える”
ことが許されるとは思いません。ただし、この言葉がテーマになっているのは確かです。

戦争映画の評価は難しいです。
“90点”にしたい気持ちもあるのですが、あえて85点としました。
多くの人が挙げる、ドイツのティーガーを初め本物の戦車を使っていることや戦闘場面の
リアル感は私には関係ありません。戦場ではそうでなければならない“強いリーダー”を
演じきったピット、敬虔なクリスチャンの新米兵が短時間で戦うマシンに変貌するさまを
好演したノーマンらの演技が見事でした。

エンディングでクレーンに乗ったカメラが高く上がっていくとドイツ兵の死体に囲まれた
“FURY”がとん挫しています。素直に見れば戦争のむごさ・虚しさを訴えたのでしょうが、
ヒロイズムのシンボルとして見せているようにも思えて微妙でした。


「ストックホルムでワルツを」80

ストックホルムのクラブでステージを終えたモニカに1人のアメリカ人が近づいた。
「クリスマスにニューヨークへ来て歌わないか?」と言う。
舞台がマンハッタンの有名な音楽スポット「SWING 46」で、共演するのが尊敬する
ピアニスト、トミー・フラナガンだと聞いて即決でYESと答えた。田舎町の我が家には
幼い娘がいるし、ここ数年、クリスマスを一緒に過ごしていないというのに…
d0164636_858243.jpg
離婚し、電話交換手をしながら歌手としての成功を目指すモニカ・ゼタールンドは母子で
実家に同居しています。上昇志向が強い彼女の生き方はかなり“あけすけ”です。
結局、彼女のジャズはアメリカでは受け入れてもらえず、失意のうちに故郷に戻りますが、
ジャズを母国語で歌うことを思いつき、それが大成功に結びつきます。ニューヨークで
出会ったエラ・フィッツジェラルドの前で歌ったとき、「全然ダメ。ひとの真似じゃなくて
自分の気持ちを歌わなきゃ」と言われたのがヒントになりました。
d0164636_8592089.jpg
少年のころはアメリカ戦の音楽としてジャズを聴いていました。オスカー・ピーターソン、
チャーリー・パーカー、ジーン・クルーパ…そうそうたるプレーヤーをそろえて来日した
JATP(Jazz At The Philharmonic)の演奏を大阪の北野劇場で聴いた記憶があります。
アート・ブレイキー(ドラムス)の登場は衝撃的でしたが、次第に彼が代表する音楽の良さが
分からなくなってしまいました。

この映画ではその程度の知識の私が頭に描くジャズっぽい曲はあまり使われていません。
「Take Five」ぐらいでしょうか。
まあ、“ジャズっぽい”がきわめてあいまいですが、「ヨルタモリ」でタモリ扮する吉原が
りえママに言った言葉が印象的でした。
「音楽にジャズってジャンルはない。“ジャジー”な人がいるだけ」。
そういう人たちが歌ったり演奏したりする音楽がつまりジャズなのさ…ということですが、
じゃ、誰がジャジーなのか、誰がそれを決めるのかって話になりますね。どっちにしても、
JAZZY…響きがいいなあ。映画と関係ないけど。ハハハ。

主人公のモニカのほかに、“歌”そのものがこの作品の大きなウエイトを占めています。
スウェーデンの歌手が扮し、歌っているそうですが、正直なところ、歌声にそれほどの
魅力を感じませんでした。80点の理由です。

ちなみに、もともとのタイトルはシンプルに「MONICA Z」、
英語では「Waltz for Monica」です。
なぜ、邦題に“ストックホルム”を入れたのか不明です。
映画の内容にも合ってないし。ハハハ。

85 フューリー作品のコンセプト:平和は理想、歴史は残酷…ピット入魂の演技だった
80 ストックホルムで… 実在したスウェーデンのスターの物語 邦題はおかしいよねw
by toruiwa2010 | 2014-12-03 08:59 | 映画が好き | Comments(0)
名前
URL
画像認証
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。