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岩佐徹のOFF-MIKE

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「ぼくたちの家族」がNo1! 洋画は「ネブラスカ」~2014岩佐徹的映画ランキング~14/12/24

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今年も100本に届かず、劇場で見たのは84本にとどまりました。
正直に書くと、その中に30点の「オオカミは嘘をつく」のほかに
途中で退席した映画が3本ありました。ハハハ。
本数が減ったのは出かけるのが億劫になったからではありません。
「どうしても見たい」と思う作品が少なかったからです。

採点は見た直後のものです。
その後に見た別の作品と比較して私の中で変化することもありますが、
修正はしていません。

基準は以下の通りです。

95:どなたにもお勧め
90:大満足だった
85:見るに値した
80:料金分は楽しめた
75:見なくてよかったかも
70:金と時間を返せ


私の採点で評価が高かったのは以下の作品です。

★90 点をつけたもの

ラッシュ F1の世界を舞台にして男と男の対立・嫉妬 やがて生まれる不思議な友情
大統領の執事の涙 見事な映画だった アカデミー賞の候補にもなっていないとは!
ネブラスカ 家族の愛を描いた傑作だ モノクロの画面に最後まで惹きつけられた
家路 小品だが訴えるものがある 傑作と呼びたい 一人でも多くの人に見てほしい
神様のカルテ2 前作を上回った 良さが分からないという世間に絶望するw
ぼくたちの家族 「舟を編む」の石井裕也監督の作品…この人が描く世界が好きだ
誰よりも狙われた男 名優の最後の主演作 銃声のないスパイ映画だが出来はいい
紙の月 瑕疵(かし)はいろいろあるものの全体としてはいい 宮沢・小林の演技力!

「紙の月」は“ひいき目”であることを認めます。ハハハ。
ふりかえると、「誰よりも…」も5点甘いですね。
「家路」や「神様のカルテ2」が世間的にはそれほど評価されなかったのは残念です。

★85点だったもの

小さいおうち 惜しい 最後の15分で5点下がってしまった 松たか子がいい
アメリカン・ハッスル 細かいところが分からないのは悔しいが面白いのは確かだ
メイジ―の瞳 少女の目が見た親の身勝手さ 少女役の超自然な演技に惹かれる
始まりは5つ星ホテルから
ホテルの覆面調査員の仕事と日常がうまく折り合っている
ダラス・バイヤーズ・クラブ 評価が難しい作品だがマコノヒーの演技はすごい
あなたを抱きしめる日まで デンチの演技と存在感はいいけど分かりにくい映画だ
8月の家族たち 激しく飛び交うセリフの量と俳優たちの演技に圧倒された
とらわれて夏 いわゆるストックホルム症候群だが、人や状況の設定がかなり甘い
ある過去の行方 この監督の作品はいつもていねいに作られていて好感が持てる
青天の霹靂 初監督の劇団ひとり、只者にあらず 次の作品にも期待したくなる
ジゴロ・イン・ニューヨーク ここ数年のウディ・アレンの監督作品の中ではよかった
インサイド… コーエン兄弟作品は分かりにくくて苦手だがこれはよかった
私の男 映画としての評価は分かれるだろうが二階堂ふみの演技力は圧倒的だった 
プロミスト・ランド 少し採点が甘いかなあ…自覚はあるがデイモンが好きなので
舞妓はレディ ミュージカルは守備範囲外だが違和感はやがて消えた 監督の手腕?
るろうに剣心:伝説の最期編 妙に気になって見に行った “リベンジ”は成功した 
蜩の記 今年No1の時代劇だ 90点でもよかったのだが惜しいなあ 役所の大きさ
まほろ駅前狂騒曲 瑛太と松田龍平の呼吸の良さに笑う シリーズが続いてほしい
マダム・マロリー… 5点きざみなので85だが90に近い ヘレン・ミレンがいい
グレース・オブ・モナコ 単純なシンデレラ物語ではなく思っていた以上によかった 
100歳の華麗なる冒険 あまり期待していなかったが小品ながら十分に面白かった
救いたい 惜しいなあ 麻酔科医にスポットを当てるはずが中途半端になった
6歳のボクが… ある一家の12年間を同じキャストで描いた心温まるドラマだ 
フューリー作品のコンセプト:平和は理想、歴史は残酷…ピット入魂の演技だった
おやすみなさいを… 家庭と仕事の板場さみに悩む女流戦場カメラマン なかなか

私の採点は普通の人より“5点甘い”と自覚しています。ハハハ。
例年、85点をつける作品はもっと多いのに、今年はこんなに少なかったか…と驚きます。
「柘榴坂の仇討」、「ふしぎな岬の物語」、「0.5ミリ」は80点でした。
「蜩の記」は90点に値すると思っていますが、どうしても納得できないところがあって
“断腸の思い”で85点にしました。賞レースで作品賞を獲ってもおかしくありません。


邦画No1:「ぼくたちの家族」

05/24のツイート

今日が初日の映画「ぼくたちの家族」を見た。
いいね。ありがちな物語だけど普通にいいと思った。
多分、俳優たちが良かったからだ。
池松壮亮が最高だったほか、妻夫木聡、長塚京三、
原田美枝子…みんなよかった。



ボーっと、物思いにふけっていた玲子(原田美枝子)が突然、叫ぶように言った。
「思い出した。グラプトベニア・ファンファーレ!」
喫茶店で向かいの席に坐っていた友人二人はあっけにとられていた。玲子が口にしたのは
彼女がかわいがっているサボテンの名前だったが、話の“脈絡”が合っていないのだ。

郊外の家に戻った玲子は買い物袋を台所のテーブルに置いてそのまま動かない。
帰宅した夫(長塚京三)は暗い台所に座り込んでいる玲子を見つけて「なんだ、いたのか」と
愚痴るように言った。駅まで車で迎えに行くのを忘れていた。

この日、結婚して家を出ている長男・浩介(妻夫木聡)の妻の妊娠が分かった。ニュースを
告げる電話を切って、夫に向き直った玲子だが、一瞬、何の話だったかが思いだせない。
話していることはまともだが、どこか、様子がおかしかった。
近い将来の初孫の誕生を祝って両家が顔を揃えた席で、玲子の“症状”は一気に悪化する。
浩介の妻に話しかけるのだが、なぜか、名前を間違え続けた… 
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翌日、夫と浩介に伴われて病院を訪れた玲子にむごい事実が告げられました。
脳腫瘍…余命は1週間。
やはり家を出て大学に通う次男・俊平(池松壮亮)も呼ばれ、今後のことが話し合われます。

ここまでで、観客には家族4人のキャラクターが分かるように描かれています。

監督が「舟を編む」と同じと知って「なるほど」と思いました。
ときに「それは要らないんじゃないの?」と言いたくなるほどディテールにこだわって
ていねいに作っています。そこが作品の好感度を高めています。

描かれているのは“家族の絆”ですが、ばらばらに見えた家族が一つになって行く過程に
不自然なところがありません。これも、おそらく監督の手腕ということなんでしょうが、
見落とせないのは、長塚、原田、妻夫木、池松の呼吸が合った演技です。
特に、池松がいいと思いました。最初に注目したのはNHKドラマ「とんび」でしたが、
今や“引っ張りだこ”のようですね。俳優としてはうれしいことでしょうが、せっかくの
才能ですから、粗末にしないでほしいです。

*この映画がいいと思った人は多いと思いますが、“残念なお知らせ”です
去年の暮れに公開された「永遠の0」が日本アカデミー賞の対象になるようです。
 ちなみに、私にとって「永遠の0」は95点でした。


洋画No1:ネブラスカ

02/28のツイート

アカデミー作品賞候補「ネブラスカ」を見た。
疎遠のようでも血の濃さは否定できない夫婦、親子、
兄弟の情を描いて見事だ。素晴らしい。
オスカーを獲らせたいけど、こういう作品では
難しいのだろうなあ。


灰色の雲が低くたれ込めるモンタナ州ビリングス。
町はずれのフリーウェイを一人の老人がとぼとぼと頼りない足取りで歩いていた。
通りかかったパトカーから警官が降りて老人を呼び止めた。
「何をしているのか」と尋ねる警官に「ネブラスカまで歩いていくのだ」と言う。

警察からの電話で引き取りにきた息子のデービスには「懸賞で当たった100万ドルを
受け取りに行く」と話した。免許停止中のため運転できず、妻には拒否されたらしい。
ぼけているわけではない。懸賞が本物だと信じているのだった。「どうしても行く」と
言ってきかない父親にデービスは母親の反対を押し切って車で連れていくことに同意した。
“懸賞の当選”が雑誌を購読させるためのペテンだと分かっていたが…
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素晴らしいロード・ムービーでした。「大統領の執事の涙」を抜いて洋画No1です。
全編がモノクロ・フィルムで撮影されていますが、それが絶妙な効果を生んでいます。
むしろ、カラーだったら、こんなに見る者の心にしみてこなかったと思います。
アメリカ映画では、ニューヨーク、シカゴ、ロサンゼルスといった大都会の生活ぶりを
見ることができますが、この作品では、アメリカの中央部に位置する田舎町の暮らしを
見ることができます。その“まったり”感も新鮮だったし都会から取り残された感じを
モノクロの画面が見事に描き出しています。

鑑賞直前に、スマホで地図を見てモンタナ州とネブラスカ州の位置関係を確認しました。
町山某が言う事前の学習。ハハハ。
予告編開始の時間が迫る中、小さな画面でざっと見ただけなので「ああ、南東に向けて
走るんだ。それはどの距離ではないなあ」と思いました。しかし…

物語が進むにつれ、南に向かった車はすぐにワイオミング州に入り(ビリングスは州境に
あるようです)、さらに東に向きを変えてサウスダコタ州に入っていきます。
そこから南下してようやくネブラスカ州です。しかも、帰宅してから調べると、目的地、
リンカーンは州の最も南西に位置しているのでした!おそらく総走行距離は2000キロ!
アメリカは広いや。ハハハ。

オープニングから数十分だけを見ると、老人一家の絆は強いように見えません。
夫婦はただ一緒に暮らしているだけ、音響機器店でセールスマンをしているデービスと
ローカル局でキャスターをしている兄・ロスはすでに家を出ており、二人とも、父親を
ホームに入れるのがベストだと考えています。
旅の間にいろいろなことが起き、エピソードの数だけ家族は結束を強めていきます。
特に、最初から最後まで旅を共にしたデービスが父親に見せる愛が胸を打ちます。

77歳だという主演のブルース・ダーンのすばらしさは言葉にできません。オスカーには
手が届きませんでしたが、同世代の名優に拍手!ハハハ。


邦画で印象に残った「蜩の記」、「家路」、
「神様のカルテ2」、「小さいおうち」についての
“感想”をまとめておきます。
更新は午後になります。

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by toruiwa2010 | 2014-12-24 06:41 | 映画が好き | Comments(2)
Commented by at 2014-12-29 03:58 x
岩佐さん、こんばんは。
余計なおせっかいながら「ジゴロ・イン・ニューヨーク」はウディ・アレンの監督作品ではありませんよ(だからよかったのかもしれませんね)相方役のジョン・タトゥーロ監督によるアレン14年ぶりの他者監督出演作です。
私はロードショーで見逃してしまったので、これから見る予定です。期待値80.
Commented by toruiwa2010 at 2014-12-29 07:29
奨サン、おはようございます。
ご指摘ありがとうございました。

制作・監督…よほどのことがないと
気をつけないもので。
イーストウッド作品なら必ず、
アレンものはとりあえず、という程度の
こだわりなのに、間違えていたなんて。
トホホ。

彼の出演作品としても、最近には珍しく
いい出来だと思いました。
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