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岩佐徹のOFF-MIKE

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深夜食堂&おみおくり…good~まったり系3本~15/02/06

繕い裁つ人 80

神戸。
海を見下ろす高台に古い洋館があった。「南 洋裁店」という小さな看板がかかっている。
玄関に入るとどこからかミシンの音が聞こえてくる。電動ではなく足踏み式だ。店主の
南市江(中谷美紀)が先代の祖母から受け継いだそのミシンにこだわっていた。彼女が作る
一点ものの洋服はすぐに完売してしまうほど人気があった。

地元の大手デパートにつとめる藤井(三浦貴大)はブランド化してネットに乗せればきっと
売れると呼んでアプローチを繰り返すが、市江が首を縦に振ることはなかった。
「きっと本人もおしゃれな人なんでしょうね」と上司に声をかけられた藤井が答える。
「頑固ジジイって感じです」…
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11月ごろからとても楽しみにしていた作品でした。
うーん、ちょっと…いや、かなり残念です。
こういう“まったり”系の映画は大好きなんですが、まったりの度が過ぎてませんかね。
中谷主演、関西テレビ制作など、「阪急電車」に共通する点もありますが、“テースト”は
だいぶ違います。三島由紀子が「しあわせのパン」の監督だと知って「ああ なるほど」と
ある程度 納得しました。

映像がきれいです。特に全体の色調が。
ただし、“主役”と言ってもいい市江の作る洋服が、それほど魅力的に見えないのはなぜ?
私が男だから良さが分からないだけならいいですが。
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坂道の頂点にカメラを据えて登って来る人が頭から少しずつ全身を現わすカットが何回も
出てきましたが、狙いがよく分かりません。まさか、「気に入ったから」とは思えず。
ハハハ。

この類の映画は“浮世離れ”していると文句を言っても意味がないと分かっていますが、
どうしても我慢できなくて、一ヶ所だけ、「いくら好きでも、その大きさのチーズケーキを
ひんぱんに食べたりしないだろう!」と頭の中で突っ込んでいました。ハハハ。


深夜食堂 90

新宿西口から東口方面に向かってたくさんの車がJRのガード下に流れ込んでいく。

一日が終わり、人々が家路へと急ぐころ、俺の一日は始まる。
営業時間は夜12時から朝7時ごろまで。
人は“深夜食堂”って言っているよ。
客が来るかって? それが、結構、来るんだよ…
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小林薫の低く渋い声のナレーションで物語が幕を開けます。
今夜も繁華街の片隅でひっそりと営業している“めしや”に常連さんが集まっています。
描かれているのはどこにでもいそうな庶民の“ありふれた”人生の断片です。
絵に描いたようなドラマチックな出来事は起きませんが、人の息遣いが聞こえてきそうな
“空気”が感じられます。

深夜に放送していたドラマを映画化したものですが、同じ流れの「まほろ駅前便利軒」を
連想します。「まほろ…」からは主演の瑛太と松田龍平、二人の若手俳優の“熱っぽさ”が
伝わってきましたが、「深夜食堂」には別の感想を持ちました。
“160キロに迫る剛速球ではなく、140キロのストレートをていねいに投げ込んでるなあ”。
…このたとえ、分かる人に分かってもらえば、それでいいです。ハハハ。

三つのエピソードが描かれていますが、ドラマのときと同じようにそれぞれの話に一つの
料理が登場します。ナポリタン、とろろご飯、カレーライス。

若いころ、スパゲッティと言えばナポリタンでした。懐かしい!
ウインナの一方に十文字に包丁を入れてフライパンに落とした瞬間、ジュッと音が立って、
それだけで思わず生唾が出てしまいました。ハハハ。

とろろ…申し訳ないけど、好きじゃありません。別の料理にしてほしかったなあ。
“食べず嫌い”に近いです。子供のころ似たような食べ物で口の周りがかゆくなってから
口にしたことがありません。そして、“食わず嫌い”で渡哲也が「ハナ食ってるみたい」と
言ったのを聞いて、それ以後 食べる気をなくした人はかなりの数に上ると思います。
あれは完全な“営業妨害”でしたね。ハハハ。

カレーライスは文句なしにおいしそうでした。
エピソードも「そういうこともあっただろうね」と思わせるものでした。
全体として、私の“ストライクゾーン”のど真ん中に入ってきました。90点どころか、
まったく受け付けない人もいるでしょうが、登場人物がよく描かれていて見事な一作です。
この映画の良さが伝わるといいな。

「向井理じゃね?」と思う男が登場します。字幕に出てきたから見間違いではありません。
電話がかかり、話しながら外へ…正面からの顔のアップもなく、ほんの30秒ぐらいです。
贅沢のきわみ。ハハハ。

ラストに近いたった10分ほどの出番で田中裕子がすべてさらって行きました。
「カッチワリ・イッカガスカア」に思わず吹いてしまいました。
裕子 恐るべし。ハハハ。


おみおくりの作法 85

メイは今日も教会にいた。葬儀に“出席”するためだが、祭壇の前にはひつぎが置かれて
いるものの、司祭のほかには彼しかいなかった。
彼は地域の民生委員で、身寄りのない人が亡くなったとき、わずかな手がかりをもとに
家族や親族を見つけ出して連絡するのが仕事だった。

真面目一方の男だったし、こつこつと仕事をこなすことに定評があったが、調査のための
時間と費用がかかりすぎると上司は不満だった。
ある日、上司に呼び出されたメイは突然 解雇を言い渡された。隣接地域と合併したため、
彼は余剰人員になったのだ。その日の朝 発見された孤独死の男の件が最後の事案だった。
上司からは「3日以内に処理しろ」と言われた…
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気に入りました。「おくりびと」にテーストが似ているかと思っていましたが、違いました。
上映時間は91分です。巧みな“省略”で、だらだらと長くないのがいいです。しかも、
その長さで伝えたいことは伝え切っています。思いがけない終わり方でしたが、あと味は
少しも悪くありません。むしろ、いいものを見た…という満足感がありました。

上映終了が近いと察してか、平日の昼間なのにほぼ満席だったのは“口コミ”のなせる
業でしょうか。小品だし、メディアの露出も少ないですから知らない人も多いと思います。
いい映画の評判が、人から人に伝わっていくのは素晴らしいことですね。
by toruiwa2010 | 2015-02-06 10:36 | 映画が好き | Comments(1)
Commented by えいとうっど at 2015-04-06 13:41 x
広島では今「おみおくりの作法」が上映されていて、先日やっと観ました。素敵な作品でした。私は95点!岩佐さんとは映画の好みが3割ぐらいしか重なりませんが(^^;)ブログいつも参考にしています。
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