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岩佐徹のOFF-MIKE

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古舘伊知郎vs古賀茂明~番組内バトル勃発!:報ステ~15/03/30

金曜日はいくつかの番組でキャスターやパネリストが“卒業”して行った。
フジテレビ「スーパータイム」は番組を支えた功績を称え…というか、昼番組に移っても
気持ちよくやってもらうために?これでもかとばかりに安藤優子の回顧VTRを流したし、
「ニュースウォッチ9」は最後の1分で3人まとめて簡単な別れの挨拶をしていた。

フィギュアの世界選手権・男子ショートプログラムを見終えてすぐに寝てしまったのだが、
そのあとに、友人からダイレクト・メッセージが入っていた。「今日の報道ステーション、
なかなか興味深かったですよ」と。
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ネット上でも「古舘氏と元官僚 番組でバトル」など、にぎわっていた。
“元官僚”とは、元経産省の幹部官僚で公務員制度改革に熱心だった古賀茂明だ。
朝、いろいろ片づけてからじっくり見せてもらった。

ドイツ旅客機墜落事件の続報、大塚家具の株主総会と大きなニュースを扱い、3項目目で
イエメン情勢を伝えたあと、10時16分、この日初めて古舘キャスターが古賀にコメントを
求める質問を投げかけた。
「そうですね」と型通りに受けた古賀だったが、「その話の前に、私今日が最後なので」と
時おりメモに目を落としながらまったく関係のない話をし始めた。
その要点をまとめると、

テレビ朝日の早河会長とか古舘プロダクションの佐藤会長の意向で
今日が最後になった。これまで多くの人から激励を受けた。
菅官房長官はじめ官邸からものすごいバッシングを受けたが、
それを上回る応援のおかげで楽しくやって来た。
心からお礼を言いたい。


…ということだった。
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更に言葉を継ごうとする古賀を古舘が制した。「ちょっと、待ってください」。
「今のお話、私としては承服できない。金曜日に出演してもらって勉強させてもらった。
番組が4月以降、様相が変わっても、機会があればまた出てもらいたいと思っている」。
かぶせるように、「それが本当なら、本当にありがたい」と古賀。

古舘「もし、これですべてテレビ側から降ろされると言うのは違うと思う」
古賀「でも、私がこうなることについて何もできなくて申し訳ないって言いましたよね」
古舘「古賀さんが思うような意向に沿って流れができていないとしたら申し訳ないと
   今でも思っている。さっきのは極端すぎる」
古賀「そう言うのなら、全部録音しているから、出させてもらうけど」
古舘「それはこちらも出させてもらうということになる。で。それは置いておいて、
   ではイエメンの話を…」


2項目後に高村訪米の話から、古賀の長く、明確な、そして猛烈な安倍批判が始まった。
そして、「(権力に?)批判されたから言っちゃいけない…ではない。テレビ朝日に作って
もらうのは申し訳ないので」と言いつつ、メモ類の下から取り出した紙をカメラに向けた。
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半ばあきらめたように見つめるしかなかった古舘が「マスコミの至らなさもあるが」と、
過去に取り上げた原発や核のゴミの問題、辺野古についての番組の姿勢をアピールすると、
古賀は「立派なビデオもあったが、あれを作ったプロデューサーが今回更迭されるのも
事実だ」と反論した。
「更迭じゃない」と“訂正”する古舘に古賀は用意した別のフリップで安倍政権批判を
続けようとするが、古舘が「時間が…」とさえぎると「それを言ってほしくなかった」と
渋々 片づけ、「最後に」と取り出したのはマハトマ・ガンジーの言葉だった。

あなたがすることのほとんどは無意味であるが
それでもしなくてはならない
そうしたことをするのは世界を変えるためではなく
世界によって自分が変えられないようにするためである


読む前に「古舘さんに贈りたい」と言っていた。

番組を通して古賀が声を荒らげることは一切なく、淡々と言いたいことを言い続けた。
きっと、 “世界によって自分が変えられないようにする”ためだろう。
いや、茶化しているのではない。この場面でガンジーの言葉をわざわざ持ち出したのは、
それが古賀のバックボーンだからにほかならない。姿勢は揺らがなかった。

リテラというサイトによると、テレ朝も報道局長を初めとする幹部が最初のCMのときに
スタジオに下りて激しく古賀に詰め寄ったようだ。「打ち合わせにないことを言うな」と。
真偽が不明なので、読んだうえで判断してほしい。 → http://bit.ly/1ByOriB

すべてが事実だとすると、テレ朝、報ステ、古舘側の分はきわめて悪い。

ただし、放送人だった立場から言うなら、「あなた、それはやりすぎでしょう」だ。
こんなことをされたんじゃたまらんよ。どうしても言いたいなら別の場所でやれば?

同じようにコメンテーターとしてテレビに出演することがある人がこうツイートしている。

公共の電波で自分の見解を伝えるという貴重な機会を、
個人的な恨みの吐露に使っている人を見ると、なんと
もったいないことをするのか…と思う。――江川紹子

古賀茂明という人はテレビで発言する機会を
与えられていることの責任と義務をまったく
理解していない。――竹田圭吾


官邸や固有名詞が出た人たちの圧力や指示があったのかどうかが明らかでない以上、
誰が正しく、誰が間違っているかは即断できない。
あえて私見を言うなら、テレ朝の対応にいささかの疑問がある。
古賀は突然の“奇行”に走ったわけではない。これまでも“問題発言”があった人物だ。
番組に出すなら、それなりの“対策”を用意しておかなければいけない。

古舘は対応が難しかっただろう。
言われっぱなしだったと見ることもできる。番組をジャックされていたじゃないかと。
しかし、番組のキャスターとしてゲストと正面からやり合うことはできなかっただろう。
一部で言われているように、“慌てていた”とか“顔色が変わった”などは違う。彼もまた
プロらしく落ち着いて対応しつつ、制作陣がいる“サブ”からの指示を待っていたはずだ。

結局、古舘は番組のエンディングで視聴者にこう語りかけただけだった。

番組の中で、私と古賀さんのトークの中でニュースとは
直接関係のない話が出た。古賀さんのお考えは尊重するが、
一部に承服できない部分があった。
とにかく、来週以降もこの番組は、そして私は真剣に真摯に
ニュースに向き合っていきたいと考えている。
これに関してはいっさいゆらがないつもりで真剣に皆さんと
向き合っていきたいと思います。

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言い終えたあと、「古賀さん、これだけは言わせていただきました」とそこに映っていない
古賀に頭を下げていた。2ショットでないことに強い違和感があった。
古賀を写さなかったのは、そして、古賀に発言する時間を残さなかったのはテレビ朝日の
つまらない意地だったとしか思えない。
 
こうして古舘は、形だけでも誠意を尽くし、二度にわたって“承服できない”と言って
立場を鮮明にした。それが精いっぱいだったと思う。

ネットで読んだ記事によると、古賀は自身の行動について「官邸に抗議することが今回の
目的だった。今の日本の報道がどうなっているかという議論のきっかけにしてほしい」と
語っている。手段として正しかったかどうかは議論の余地がありそうだが、情報系番組は
複数のパネリストやコメンテーターがいても“予定調和”で終わってしまいがちだから、
この日の報ステはナマで見ればかなり興奮しただろう。

(敬称略)

昨日は新宿御苑に桜を見に…。
満開が近く、今週いっぱいは楽しめるはず。
iPhone6 plusでパノラマ撮影。
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by toruiwa2010 | 2015-03-30 09:00 | 番組 | Comments(4)
Commented by reiko71 at 2015-03-30 18:42 x
これは。。
生で見たかった。。!
本当に、国の向かってる先が心配になります。
Commented by toruiwa2010 at 2015-03-30 19:24
reiko71さん、こんばんは。

テレビが国の認可を必要としている点が
問題なんですよね。
国にどんな意図があるかに関係なく、経営者は、
次の免許更新が常に気になっちるわけで、
圧力に屈するな、といっても簡単じゃない
面もありますね。
Commented by reiko71 at 2015-03-30 22:34 x
んー。。
たった今、古館さんのコメント聞いて、そういうことなんですねー。。この番組はー
と、思いましたとさ。
しかし。んーーーーー。。
Commented by toruiwa2010 at 2015-03-31 06:47
reiko71サン、おはようございます。

私も今朝、関係する部分を見ました。
当たり障りなし…。ほかの局の話みたいですね。
あの件で、局が視聴者に謝るというのは
よく分かりません。「悔しい」が本音でしょうね。
ハハハ。

古賀氏に厳しいことを言えないのは「録音」を
公開されたくない。官房長官に厳しいことを
言わないのは…やっぱり、敵にしたくない…
からでしょう。免許、ですから。各局の経営者が
総理と飯を食うのも、そのためですからね。
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