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岩佐徹のOFF-MIKE

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厄介なんだよね CHOKE :自薦・厳選300?15/05/23

「前に読んだよ」と言われそうですが、“自薦・厳選”は
もともとそういうものなので言いっこなしで。ハハハ。
好きなテーマなので最低でも2回は当ブログに登場しています。
最後は4年前でした。“読者”層が一巡していると思うので
この辺でもう一度 披露させてください。
「そう言えば、あのときの〇〇〇も“CHOKE”だよね」と
いろいろ思い出すきっかけになれば幸いです。
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CHOKE恐るべし! (2008.06.01 初出)

昨日、右のテレビでシャラポワの試合を見ながら、左はバレーボールのオリンピック
最終予選、日本対イタリアを見ていました。1セット・オールから第3セット終盤の
競り合いを制した日本がセット・カウント2-1とリード。
さらに第4セットに入ると、チームが完全に一体化してどんどんポイントを重ねます。
「おいおい」と思いました。
現在は少し力が落ちているものの、イタリアはアテネ・オリンピックで銀メダルに
輝いた国です。大きな差ではありませんが、挌上であることは間違いないでしょう。
しかし、目の前の試合は“日本 優勢”です。左のテレビに釘付けになりました。
ハハハ。

24-17でマッチ・ポイントを迎えたときには勝利を確信しました。たしかに“勝負は
下駄を履くまで”と言います。しかし、サーブ権がなければポイントにならなかった
時代と違い今のルールでマッチ・ポイントが7つあったら、よほどのことがない限り
ひっくり返されることはありえません。
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…“よほどのこと”があって大きな星を落しました!

“勝利を確信”したのが間違いでしょうが、まさかあそこから逆転で負けるなんて…。
あれよあれよという間に7点差が詰まっていくのを呆然と見ていました。
追いつかれてからの粘りは見事でしたが、「追いつかれる前に何とかなっただろう」と
言いたいです。ジュースを繰り返した末にこのセットを落としたあとの第5セット、
選手たちに、もう“パワー”も精神力も残っていませんでした。

24-17から18,19になったところで「タイムアウトを取った方がいいんじゃないの」と
思いましたが、植田監督は動きませんでした。動いたのは20(21?)になってからです。
選手は完全に浮き足立っていましたが、監督も自分を見失っていたかもしれません。
適切なベンチ・ワークがあれば勝てたはずと思うと、余計に惜しいです。


アスリートが一番言われたくないのは“He(She)'s a choker”ではないでしょうか。
プレッシャーのかかる場面になると、どうしても実力を発揮できない選手(チーム)が
いるものです。一度ならともかく、何度も重なれば「あいつは肝心のときにビビル」と
言われてしまいます。それが“チョーク”です。
もともとは、“息が詰まる”、“窒息する”という意味のchokeから来ています。
昨日の日本男子を“チョーカー”と言うかどうかは人によって議論が分かれるところ
かもしれませんが、点差を考え、テレビの煽りで日本中が応援していたことを思うと、
「あそこからの負けはないんじゃないの」と言われても仕方がないでしょう。

テレビも含めて実際に見た中では1993年ウインブルドンが強く印象に残っています。

女子決勝はシュテフィ・グラフvsヤナ・ノボトナの対戦になりました。
第1セットこそタイ・ブレークの末、女王・グラフが取りましたが、ノボトナは次の
12ゲームのうち10ゲームを取って67/61/41と優位に立って終盤を迎えました。
第6ゲームはノボトナのサーブで40-30、つまり、このポイントを取れば夢にまで見た
グランド・スラムの初優勝に王手がかかります。

しかし…、それ以後ノボトナは1ゲームも奪うことが出来ませんでした!
いくら、対戦成績がそこまで3勝17敗と苦手のグラフが相手といっても、考えにくい
展開でした。
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テニスの世界では、この試合を「20世紀最大のCHOKE」と呼ぶ人もいます。
試合後のセレモニーでケント公夫人の肩に顔をうずめてすすり泣いていたノボトナを
覚えている方は多いはずです。
私もこの試合を思い出すたびに、勝負の恐さ、勝つことの難しさを思います。

勝負どころで緊張してしまう。その気持ちが伝わって体が動かなくなるアスリートを
これまで何度となく見てきました。
キャリアが浅く実力が低いときなら、力さえ備われば脱却できると思えるのですが、
問題はかなり力をつけてからのものです。
いちど「CHOKER」のレッテルを貼られると、今度はそれがプレッシャーになって、
ますます体が動かない…という悪循環になります。

MLBで思い出すのは実況担当として初めてじっくり見た1978年のことです。
この年のボストン・レッドソックスはオール・スター・ゲームを過ぎても2位に
14.5ゲームの大差をつけていましたが、ヤンキースに逆転されました。
(日本でも1963年の南海ホークスが14ゲーム差を逆転されて西鉄ライオンズに
優勝を持っていかれました)

1996年のマスターズ・ゴルフも強烈でした。
2位に6打差をつけて最終日を迎えたグレッグ・ノーマンがニック・ファルドに
逆転されました。経験の浅い若手ならともかくノーマンが…と驚いたものです。
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1999年、サッカーのチャンピオンズ・リーグ決勝では、ロスタイムに2点を失った
バイエルン・ミュンヘンがマンチェスター・ユナイテッドに手中のビッグ・イヤーを
さらわれました。終了間際に交代してベンチに下がっていたローター・マテウスが
脱いだシューズを手に呆然と立ち尽くしていた姿を思い出します。
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世界選手権では無敵でもオリンピックでは勝てなかったスピード・スケートの鈴木恵一。
綱とりの場所になると急に情けない相撲になる魁皇。
大きな期待を背負ってオリンピックに出ても自己記録に及ばない成績で帰国してきた
ひところの水泳や陸上の日本代表たち、…例を挙げはじめたら、キリがありません。

先場所、全勝街道を突っ走っていた琴欧洲が安美錦にぶざまな負け方をしたときにも
「えっ、またチョークするのか!?」と思いました。

応援している選手(チーム)がこの中に入っていたらごめんなさい。
お断りするまでもなく、みんな一生懸命なのは分かっているのです。
しかし、ここというときに何度か裏切られると、お気楽なマスコミや観客は容赦なく、
このレッテルを持ち出してくるのです。
一度、このレッテルを貼られると、はがすのは大変です。
“実績”を積み上げるしかないのですが、ものすごいエネルギーが必要です。
日本男子バレーも相当がんばらねば。ハハハ。

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これでも投稿が増えないようなら・・・
そういうことですか。分かったよ。ハハハ。

by toruiwa2010 | 2015-05-23 08:51 | 自薦・厳選300? | Comments(2)
Commented by KenKen at 2015-05-23 22:11 x
岩佐さん、こんばんは。

テニスで言えば、今年はかなり無双状態のジョコビッチも大事なとこで弱気になったりミスをするチョーカー癖?雰囲気?があるように思います。
(最近では14年全米の錦織戦や13、14年の全仏決勝…)


もうすぐ始まる全仏、ナダルがだいぶ心配ですね。
Commented by toruiwa2010 at 2015-05-23 22:20
KenKenサン、こんばんは。

ジョコビッチより、一時の
マレーの方が、近かったと思います。
ナダルは万全の体調とは思えないので
ファンも多くを期待しない方が…
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