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岩佐徹のOFF-MIKE

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差別用語とその対応~最近のテレビから~15/06/01

現役のとき、差別的発言にはかなり気をつかいました。
若いころ組んだ解説者の中には“お構いなし”の人がいてハラハラしました。
“カーブXXXだから”、“XXX引いてた”、“便利XXX”…
現在の放送禁止用語はとても厳しくなっています。
法律があるわけではないので面倒です。局によってもばらつきがあるようです。
最近 耳にしたいくつかの例で言うと…

ぬいぐるみ:「とくダネ」(フジテレビ5/22)

厳密な意味では“禁止用語”ではないのですが、こんなことがありました。
「佳子さま脅迫で43歳男逮捕」を報告した岸本哲也リポーターが、容疑者がどんな
人物か周辺を取材しても知っている人がいないのだと話したあと、
容疑者が暮らしていた部屋の写真を示してこう説明しました。
「よく見ますとね、キーボードが1台、2台、3台あるんですよ。で 奥に、おそらく
ミキサーなんですよね。スピーカーのようなものもあるし…」。
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「さらにこういうぬいぐるみもある。43才の男が…僕も43才ですけども。
ぬいぐるみを、なかなか部屋に飾ろうとは思わない」と続けました。
「こういった所から、本人の人柄が少し滲み出てくるかもしれません」と。

この“ぬいぐるみ”発言がネットでとやかく言われていると聞きました。
差別ではないが、“ぬいぐるみ=異常”は言い過ぎだ…ということのようです。
しかし、岸本リポーターは“43歳の男が部屋にぬいぐるみを飾る”ことが容疑者の
人物像の一部を示す材料だと考えたから伝えたのだろうと思います。
“異常”だとか“おかしい”だとか言ったわけではありません。

・・・この件、岸本リポーターに問題なし、と判断します。

かたわ&毛唐:「あさイチ」(NHK 5/22)

同じ日の「あさイチ」では明白な差別用語が出演者の口から発せられました。
女優の市原悦子さんです。
「まんが日本昔話」が話題になり、一番好きなタイトルを聞かれて「やまんば」を
挙げた彼女は「評判もよかったの」と話したあと、“やまんば”について自分なりの
解釈を語り始めました。

「世の中からずれた、外れた…落ち込んだ人が山に行って、
たとえば“かたわ”になった人とか、人減らしで捨てられた人、
外国から来た“毛唐”がバケモノとか…そういう人が山に住んで
ひげぼうぼうになって…つまり、疎外された人たちがやまんばの
原点だと思う」。
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話を聞いていた井ノ原はともかく、有働由美子アナはかなり焦ったと思います。
市原が同じ言葉を繰り返す可能性があったからです。どこかで謝罪する必要があるし、
その前に市原本人に事態を理解してもらわないといけない…制作陣がいる副調整室も
同様でしょう。幸い、市原が繰り返すことはありませんでした。

ネットではあまり非難されなかったようです。前後の脈絡から市原に差別意識がない
ことはハッキリしていたからでしょう。視聴者が“おとな”だったということでしょうか。
それにしても、番組からの謝罪がなかなかありませんでした。事情は分かります。
市原の出番は最後まで続く予定だったようですから、反発したり萎縮したり…何らかの
影響が出ないようにしたかったのでしょう。

当事者がスタジオ内にいるときに謝罪する場合、了解を取っておいた方がいいのです。
「二つの言葉は放送禁止になっています。アナウンサーがお詫びのコメントを読みます。
ご了承ください」と説明するはずです。そのための時間が必要でした。
結局、有働アナが原稿を手にワンショットでカメラの前に立ったのは“問題発言”から
54分後のことでした。その前に結構長い園芸のコーナーがありましたから、市原への
説明はその間に行われたのでしょう。
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「ここでひとつお詫びがあります。
プレミアムトークの中でかたわ、毛唐と言う発言がありました。
体の不自由な方や外国人の方々を傷つける言い方でした。
深くお詫びいたします」
そこで、有働アナは頭を下げ、その頭を上げたかと思うと何の余韻もなく続けました。
「さあ、そして、続いて“ダーウィンが来た”です」と。

私がNHK嫌いだからではなく、きわめて“事務的”でした。

市原は“学習”したでしょうし、微罪釈放。
NHKは対応の遅さ、有働アナは態度の点でやや問題あり、と判断します。

精神分裂病:「みんなのニュース」(フジテレビ5/25)

コメンテーターのロバート・キャンベルが映画「ビューティフル・マインド」の
主人公のモデルにもなった天才数学者の死を扱ったとき、その経歴に触れる中で
「…“精神分裂病”になって」と発言しました。
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伊藤キャスターがすぐに「“統合失調症”になって」と言い直しました。
フジテレビでは放送禁止用語だからでしょう。

日本語はきわめて流暢な日本語を話すキャンベルですが、“精神分裂病”が現在は
使用を“避ける”ことになっているとは知らなかったようです。伊藤が文字通り
“間髪を入れず”訂正したとき 私でさえ「あれ、ダメだったっけ」と思いました。

よって、キャンベルは微罪。
伊藤は…起訴もされていませんが、“あっぱれ”を。


番外:異議あり!

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私がフォローしている人がこんなツイートをリツイートしていました。
内容に賛同してのものかどうかは分かりません。ほかにも大勢がRTしています。
私はムカッとしました。「RTするが、賛同するものではない」と。ハハハ。

ロシア革命にちなんだアカウント名だが日本人なのかロシア人なのか、はたまた
第3国の人かは分かりません。しかし、宗教、文化、歴史・・・それぞれの国に
それぞれのしきたり・風習・マナーがあるのではないでしょうかね。
ロシアだって、黄色い花を贈るのは禁物らしいじゃないですか。親しい男同士が
唇と唇でキスしたりするんじゃなかったですかね。“死ぬほど”気持ち悪い…
などと言われたら気分のいいものじゃないでしょう?
まして、「そんなことにこだわってる間に国の力はどんどん落ちてるよね」とか
言われたらどうなのよ…と書いておきます。

敬称略 
by toruiwa2010 | 2015-06-01 09:02 | 放送全般 | Comments(2)
Commented by 肥後男児 at 2015-06-01 12:48 x
生放送での不適切発言、出演者はひやひやものですよね。爆笑問題の太田も時折生放送で不適切発言を咬ましますが。
Commented by toruiwa2010 at 2015-06-01 13:04
肥後男児サン、こんにちは。

出演者の中の特に局の人間です。
謝罪は社員がしますから。
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