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岩佐徹のOFF-MIKE

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「あん」がすばらしい~樹木希林ワールド~15/06/10

あん 90

「どら春」・・・どら焼きだけを売るその店は郊外の小さな町の一角にあって、学校帰りの
女子中学生のたまり場になっていた。近所に住む千太郎(永瀬正敏)が店を任されていた。
どこか陰のある無愛想な男だったが、女生徒たちから“店長さん”と呼ばれ懐かれていた。

ある日、かなり年配の女性が中をのぞき「この、バイト募集、本当に年齢不問なの?」と
声をかけて来た。本当なら働きたいのだと言う。時給は普通の半分でもいいと。
年を尋ねると76歳だと言う。「それなりにかなりきつい仕事だから無理です」と断ると、
「これを食べてみて」とビニール袋を置いて帰って行った。

開けてみるとタッパウエアに入った粒あんだった。
食べてみた。彼がこれまで口にしたことがないほど美味だった。

吉井徳江(樹木希林)と店長のそれが出会いだった…
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月曜日の2時の回でしたが、シネスイッチ銀座は立ち見が出るほど混んでいました。
いい映画であることが口コミで伝わったのでしょう。嬉しいことですね。
混むと聞いて、上映の2時間20分前に行きましたが、前の方の席しかありませんでした。

“既成”のあんを使っていた千太郎でしたが、徳江の粒あんを使うことにしました。
11時の開店に間に合わすためには日の出とともに作業が始まります。
徳江の説明を聞きながら千太郎が手伝うのですが、この作業のときに二人が交わす会話が
おかしいのです。特に、徳江になり切った樹木のアドリブっぽいせりふにくすぐられて
序盤の30~40分ほどは場内にしばしば笑いが起きていました。“希林ワールド”です。

彼女が作ったあんのおいしさが評判を呼び、行列ができるほどの人気店になって行きます。
千太郎がよく笑うようになり、徳江も働ける喜びに笑顔いっぱいでした。
しかし、ある日、店のオーナー(浅田美代子)が現れて、芳しくない噂を聞いたと告げます。
徳江がハンセン病患者だったという噂。働き始めたとき、連絡先として残していた住所は
療養所がある場所として知られていました。

そこから物語はずしっと重苦しくなっていきます。
正直に書くと、物語を知っていましたから、初めは見に行くのをためらっていました。
見るのが辛いシーンがあると思ったからです。妻が「見る」と言うので腰を上げました。
見てよかったと思います。全体として高く評価されていい映画だと思います。

私が感じた“マイナス”は2点だけでした。
映画のトーンが変わるところが “無理やり”でした。もっと手間をかけるべきだったかと。
もう1点は、結果的に目を背けたくなるシーンはほとんどなかったことです。
私は辛い思いをしなくてすみましたが、逆に、「これで、監督が訴えたいことがちゃんと
伝わるのだろうか」という不安が残りました。
私たちはこの病気にかかった人たちが社会からどんな仕打ちを受けたかを知っているので
“ヒント”だけで十分ですが、若い世代には問題の根深さが理解できたでしょうか?
商業映画としては“限界”もあることは理解できますが。

樹木、永瀬は賞レースで主演賞の候補に必ず名前が挙がるでしょう。
そして、常連の女生徒の一人を演じた樹木の孫、内田伽羅が輝いていました。
演技力はこれからでしょうが、きりっとした表情とそこにいるだけで一種の“オーラ”を
放つ存在感はただ者ではありません。5年後、10年後が楽しみです。
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2011年9月に公開された「奇跡」に出ていたときにも印象が良かったことを思い出して
ブログを読み返してみると、こう書いていました。

内田伽羅という少女からも目を離してはいけないようです。
目が非常に印象的な美少女です。
本木雅弘の娘さんだと分かって腑に落ちました。ハハハ。
同じ場面には登場しませんが、この映画に出ている樹木希林の
勧めでオーディションを受けて合格したそうです。
樹木の孫、本木の娘だから…ではなく、やがて、輝きを増すに
違いない女優として注目します。


・・・“見る目”はあるようです。ハハハ。

靴職人と魔法のミシン 80

マンハッタンの南東の端、ロウアー・イースト・サイド。
マックスは靴の修理店を営む職人だった。ある日、見るからに悪事を働きそうな大男が
店を訪れ、靴底の張替えを依頼した。
不運なことに作業中にハリが折れてしまった。修理を頼んだが、翌日になると言われた。
仕方なく、地下室に行き、先祖から伝わる古いミシンを使った。
サイズ10.5は彼と同じだったのでためしに履いてみることにした。
両足を入れて目の前の鏡を見たマックスは仰天する…
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“ありがちな”不思議な現象が起きるわけですが、得意な分野ではないので、この時点で
気持ちが冷め始めました。映画を見るのは“非日常”の世界に遊ぶのが主な目的ですが、
こういうことではないんです。ハハハ。
あとは、若いころから大好きだったダスティン・ホフマンの登場だけが楽しみでした。
・・・一度目はいいですが、終盤でふたたび登場したときの設定には、悪口は言わない妻が
「あれはないわね」と。ハハハ。
最近、こういうタイプの映画が多いなあ。

予告犯 75

「俺は自分のためにやってるんじゃない」
「明日の予告を教えてやる」
「ここから世界を変えてやる」
新聞で作ったマスクを頭からかぶった男がカメラに向かって話している。
ネットカフェとおぼしき狭い空間だ。最近、“新聞男”と呼ばれる同一人らしき男からの
犯行予告の動画がネットにたびたび投稿されていた。予告通りに犯行が行われることで
騒ぎになっていた。食中毒事件を起こしながら、記者会見で反省の態度が見えなかった
食品加工会社への放火など、司法に代わって制裁を加えているつもりらしい。

サイバー犯罪対策課の手で発信元のカフェが特定された…
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TBSとWOWOWの共同制作にしては物足りません。
犯行のきっかけ・動機、犯行グループの絆の薄さ、捜査の経緯・・・すべてが中途半端。
もう少し重厚な作りになっているかと期待していただけにがっかりしました。
日曜日に始まったWOWOWのドラマも1回目があの程度では2回目以降、視聴率が
下がってしまいそうで心配です。
by toruiwa2010 | 2015-06-10 08:55 | 映画が好き | Comments(0)
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