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岩佐徹のOFF-MIKE

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「海街diary」はThe Best~広瀬すず・・・最高です~15/06/17

海街diary 90

“優しいけどダメな人”だった父親の訃報が届いた。
家族を捨てて家を出て行った父は山形の山奥にあるさびれた温泉地で最期を迎えていた。
長女の幸(さち:綾瀬はるか)は「当直で行けないからあんたたちで行ってちょうだい」と
妹たち、次女・佳乃(長澤まさみ)と三女・千佳(ちか:夏帆)に頼んだ。
二人が小さな駅に着くと腹違いの妹、すず(広瀬すず)が迎えに来ていた。中学生だという。

式の途中で当直明けの幸もやって来た。友人の車で送ってもらったのだ。長女の責任を
果たなければという几帳面な彼女らしい行動だった。
葬儀が終わり、帰りの電車に乗り込んだとき、幸が見送りに来ていたすずに言った。
「鎌倉に来て私たちと一緒に住まない?」と。
血がつながっていない亡父の三度目の妻のところに残すのは不憫だと思ったのか。
少し考え込んでいたすずだが、ドアが閉まる寸前、「行きます」と元気よく言った。

江ノ電・極楽寺駅に近い古い家で四姉妹の生活が始まった…

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好きなタイプの映画だということもありますが、なかなか出来のいい作品に出会いました。
今年見た洋画・邦画合わせて45本の中でNo1です。いい気分で劇場をあとにしました。
とてもあと味のいい映画です。お勧めします。

初めて見た是枝裕和監督作品は2008年の「歩いても 歩いても」でした。とても気に入り、
95点をつけました。「おくりびと」がなければ、「クライマーズ・ハイ」と並んでこの年の
邦画ではNo1でした。
そのあとに見た「奇跡」(2011年)、「そして父になる」(2013年)も85点でした。
彼の映画だから見ようと思ったわけではなく、振り返ると…ということがほとんどです。
4本とも高い評価になったのは、つまり、是枝監督の描く世界が私の好みにぴったり…
ということなんでしょうね。ハズレがないのがすごいです。ハハハ。

物語、キャスト、演出・・・すべてのハーモニーが素晴らしく、褒めすぎだなあと思わない
でもないですが、どれをとってもこれという欠点が見当たりません。

綾瀬、長澤、夏帆、広瀬。
女優が4人…ではなく、本物の姉妹がそこにいるという空気感が心地よくしてくれます。
この映画が成功した最大の理由はそこにあると思います。その他のキャスティングにも
まったく違和感がありませんでした。滅多にないことです。

筋立てに無理がありません。さりげない会話の中に思いやりが感じられます。
幸と佳乃が言い合う場面のセリなどにリアリティがあってとっても生き生きしています。
是枝作品に共通するのはセリフが自然だということですね。シナリオがすごくいいです。

何か所かで挟み込まれる幸と恋人(堤真一)のシーンも好感が持てました。
いかにも現実にありそうな“距離感”でした。鎌倉の海岸を歩きながら、幸がある結論を
恋人に告げる場面が心に残ります。右から左に歩く二人が画面の外に出たところで幸が
ぽつんと言うのです。画面に映っているのは海だけ。やるもんだ…と思いました。ハハハ。

この監督の映画には共通するものがあります。
オープニング・シーンから「あ、この映画はリズムとフィーリングがぴったりくるな」と
観客に思わせ、会話の一つ一つに違和感がなく、ムダな演出・演技がないところです。
これまでに見た4本はどれも“出会えて嬉しい”作品でした。

褒めるだけ褒めたあとで、書きにくいですが、一点だけ気になったことがあります。
何人かの登場人物が口にするセリフの中にあった“アレ”です。
「こんなことを言うのはアレなんだけど…」など、話の対象や内容を“ピンポイント”に
言いたくない、言えないときに漠然と使う“アレ”です。誰にでも経験があると思います。
その意味では不自然ではないのですが、物語の中の“アレ”は明らかに浮いていました。
俳優たちはセリフの流れの中でさりげなく言っているつもりでしょうが、不自然でした。
監督が好きな言い回しのようですが、ちょっと“アレ”したほうがいいかも。ハハハ。

ハイネケン 誘拐の代償 80

仲間で共同経営している会社が破産した。銀行は融資してくれない。
彼らの唯一の資産である古いビルは不法占拠されていて手のほどこしようがなかった。
完全になすすべを失った彼らは窮状打開のためのとんでもない方法を思いつく。
身代金目当ての誘拐だ。

しかも、ターゲットはビール長者のフレディ・ハイネケン…
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実話です。
結果は分かっているのですから“どう見せるか”が勝負ですが、スピーディーな展開で
観客を引っ張っています。しかし、山場がなく、全体に誘拐という物騒な犯罪の緊迫感が
不足していることは否定できません。救ったのは名優、アンソニー・ホプキンスです。
彼がハイネケンを演じなければこの映画は成り立たなかったかもしれません。
by toruiwa2010 | 2015-06-17 08:55 | 映画が好き | Comments(0)
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