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岩佐徹のOFF-MIKE

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118時間で太平洋横断!~ソーラー・インパルスの大冒険~15/07/07

最初にSi2(ソーラーインパルス2号)が
ハワイの空にちらっと見えた。
ベルトラン・ピカールとチームにとって
とても感動的な瞬間だった。
 
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燃料を一滴も使わず、太陽光が作り出すエネルギーだけで地球を一周する…
壮大で夢がある このプロジェクトにどれだけの数の人が関わったのかは知りません。
ピカールは操縦士の一人でこのプロジェクトの発案者でもあります。
全行程の中でも最大の難関と言われる太平洋横断に成功し、ハワイの上空に姿を見せた
ソーラー・インパルス2号機を見たとき、待ちかねたスタッフが味わった喜びの大きさは
想像を超えています。しかし、“感動”という言葉には違和感がありません。

Si2の長い長い旅は1月に始まりました。
まず、スイスから貨物機でフライトの出発地であるアラブ首長国連邦の首都・アブダビに
運ばれました。両翼の長さが72㍍で、重さは2.3トン。4基のプロペラは翼に貼られた
約1万7000枚の太陽電池から得られる電力で回転させます。最高時速は140キロです。
バッテリーに充電しておくことで夜間飛行ができます。
翼を三つに解体するなど、貨物機に積み込むのに6人のチームが夜通し作業しました。
搬送の費用は4700万円!
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アブダビを飛び立ったのは3月9日でした。
初めのスケジュールではインド、ミャンマーなどを経由したあと、中国の南京から一気に
ハワイまで飛ぶ予定でした。
しかし、南京を出発したものの天候不良で 急きょ、愛知県名古屋空港にやってきました。
急な着陸にもかかわらず日本側の対応が協力的だったことをチームが感謝しています。

その後も太平洋上の天候が安定せず、ハワイへの出発はどんどん先延ばしになりました。
たしか、計画では8月か9月初めには世界一周が完結する予定になっていて、それまでに
終わらなければ残りは来年に順延されるはずでした。日照時間が短くなり、蓄える電力の
量が少なくなるためです。
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ようやく、名古屋を離陸したのは6月29日午前3時4分でした。
ハワイまでは8,200㌔…約5日 かかります。最高時速は140㌔出ますが、巡航では90㌔、
夜間は節電のため60㌔に落とすなどの事情でそれだけかかるそうです。
これだけの距離があっても、コックピットは一人用ですから、距離に関係なく、一人で
操縦します。戦闘機乗りだったという62歳のアンドレ・ボルシュベルクです。

ホシュベルクさんの苦労は大変なものがあったでしょう。
118時間もの間、狭いコックピットにたった一人。眠るのも食べるのも不自由な中で
飛行機の安全を守らなければなりません。眺めがよければ少しは気もまぎれるでしょうが、
太平洋の上空からでは何時間たっても全く同じ海が見えるだけでしょうからね。

ハワイに到着してからも、“目視”で着陸できる明るさになるまで待機しなければならず、
着陸後も、1時間近く立ち上がらなかったそうです。“エコノミー症候群”を避けるため、
マッサージなどが行われたようです。
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プロジェクトはこのあとも続きます。アリゾナ州フェニックス、ニューヨークなどを経て
アブダビに戻る予定です。
大事なのはこれが単なる冒険ではないということです。
Si2の機体にも#futureiscleanと書かれています。
未来はクリーン…私たちの未来はクリーンエネルギーの中にある、ということでしょうか。

それにしても、ロマンを感じるプロジェクトだなあ。
目的もしっかりしたこういう夢を追いかける人たちは幸せですね。
by toruiwa2010 | 2015-07-07 08:57 | 岩佐徹的考察 | Comments(0)
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