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岩佐徹のOFF-MIKE

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姉妹対決:女子決勝に思う 自薦・厳選300? 15/07/11

今日は女子決勝です。
セレナ・ウイリアムズがムグルサと対戦します。
勝てば21度目のグランドスラム・タイトルです。

2008年の決勝では姉・ビーナスと対決しました。
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姉の貫録:彼女たちが出てきた頃 (2008.07.06 初出 )

Venus W d.Serena W 7-5 6-4


姉妹がローティーンのころの話です。
当時 リチャード・パパに「少し見てやってくれないか?」と頼まれて練習に付き合った
マッチというプロのコーチが、初印象についてこんな話をしていました。
「しばらく打ち合ったあと、“少し休もうか”と言うと、二人は嬉しそうにバク転と側転を
繰り返しながらコートを離れて行ったんだ。それを見たとき、思わず“ここに、将来の
チャンピオン(複数)がいるぞ”と、思わず叫んだものさ」

将来を考えて、テニスよりも教育を重んじた父は、二人をジュニアのトーナメントには
いっさい出しませんでした。
まず、ビーナスが、続いてセレナがプロにデビューすると「いずれ、二人がランキングの
1-2位になるよ」「近いうちに、二人がグランド・スラムの決勝で対戦するようになる」と
予言していたものです。そして、次々にその予言は現実になって行きました。

その流れを見ながら、複雑な心境でした。
私には“差別”の気持ちがまったくないことをお断りした上の話ですが、まずビーナスが
ツアーに登場したころ、試合会場にはさまざまな“波紋”が広がっていました。
自信に裏付けられたリチャードの発言や練習相手として常に同行していたデビュー前の
セレナを含めて、周囲とまったくなじもうとしない一家の態度にほかの選手やその陣営は
大いに戸惑いを見せていたものです。

一家にしてみると無理もなかったのでしょう。
Establishment=支配階級のスポーツというイメージが強いテニスの世界に、それまでには
なかった独特のシステムで“なぐりこみ”をかけた形の彼らには、WTAという組織にも、
周囲の選手やその家族たちにも、強い“警戒感”があったのだと思われます。
見た限りでは、普通の挨拶を交わすこともまれでした。
ダベンポートたちが、「ハーイって声をかけても、“pew”=フンっていう感じなんですよ」
と、記者たちに訴えているのを聞いたこともあります。
警戒のあまり、いわば、“よろい”をまとっていたのです。

今は、だいぶ変わりました。
ほかの選手たちと“交わる”ことは相変わらずほとんどないようですが、ツアーの常連…
しかも、上位の選手になれば、大会ごとにレセプションがあったり、プロモーションの
仕事があったりして、いやでも顔を合わせることが多くなりますから、当然でしょう。
以前は、試合後に握手するときにそっぽを向いていることもありましたが、今はしっかり
相手の目を見ています。会見での言葉にも気配りが見られます。

もっとも、2005年にウインブルドンで優勝したとき、がっくりとチェアに腰をおろした
ダベンポートの目の前で小躍りしたビーナスや、コートまで降りて喜びのダンスを演じた
リチャードなど、悪気はないのでしょうが、気遣いのなさは今でもときどき顔を見せます。
彼らの“血”がそうさせるのだと思いますが、しかし、テニス界で本当の尊敬を得たいと
思うのなら、大事なのは、タイトルの数ではないことを知るべきでしょう。
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野球の実況を終えて幕張を出たのが遅かったため、友人に送ってもらって家に着いたのが
11時半ごろで、試合はすでに第2セットに入っていました。「ちょうど終わったころかな?」
と思っていたぐらいですから、“もうけもの”でしたが。ハハハ。

私には、かつての二人の試合に比べると、“勝ちたい”という意欲を感じましたし、(***)
普通に打ち合っているように見えましたが、全体を見た印象はどうだったのでしょうか?

二人とも、褐色の肌に真っ白なドレスがよく似合っていて、大会に対するリスペクトが
感じられました。風が強くてやりにくそうでしたが、すくなくとも、SFの二試合よりは
内容があったと思います。

「5度目なんて信じられないわ。セレナが相手の決勝だから、5度目というのは、最初の
ポイントから遠いものでした。彼女のプレーはとてもよかったの。勝つのはホントに
大変だったわ」
「もちろん、この大会の意味を考えると、こんなに何度も優勝できるなんて最高だと思うわ。
(初めて目にする“stratosphere”という単語を使っています)
ほかの大会でもこれだけ勝ったらすごいことだけど、ウインブルドンと同じではないの。
大会のprestige(=威信・格)が違いますから」―― ビーナス

「自分のプレーには満足していないわ。納得できるものが何一つなかったの」―― セレナ

「見るのも大変よ。勝ったほうには喜べるけど、必ず敗者がいるわけだから、そちらには
いい気分じゃないですもの。そうね、セレナはどう受け入れるかを学ばないといけないわ。
たとえば“OK すべて勝てるわけじゃないわ”っていう具合にね」―― オラシーン・ママ

決勝も含めて1セットも失わない見事な優勝でした。
「芝では私のほうが上」であることを示しましたね。「姉ですから」も。ハハハ。


Doubles Final
Venus/Serena d.Raymond/Stosur 6-2 6-2


シングルス決勝が終わってからおよそ3時間半後、姉妹はダブルスの結集に臨み
快勝で3度目の優勝を飾っています。グランド・スラム全体では7度目の優勝です。

***先日書いたばかりのTANKではないのですが、
二人とも、やりにくそうで100%の力を出して
プレーしているように見えない時期もあったのです。

by toruiwa2010 | 2015-07-11 08:54 | 自薦・厳選300? | Comments(2)
Commented by KenKen at 2015-07-18 22:11 x
岩佐さん、こんばんは。

記事からだいぶ遅れてコメントですがお許しを。

ウィンブルドンの女子に関しては、ヒンギスがダブルスで二冠を達成しましたね!

彼女は薬物やら私生活やらで色々と有りましたが、こうやって再びトップでテニスをプレーしてることにホッとするというか何というか「あぁ、良かったなぁ」と思います。
Commented by toruiwa2010 at 2015-07-19 07:46
KenKenサン、おはようございます。

女子のテニスをあまり見なくなりました。
面白くないからです。
セレナが勝ち続ける女子テニスに魅力を
感じません。
ずっと言い続けていますが、ヒンギスのような
頭を使ったテニスが年に1,2回 グランドスラムで
優勝できるようであってほしい思っています。
そんな時代は二度と来ないでしょうが。
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