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岩佐徹のOFF-MIKE

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ワケ分からん映画3本~ギブアップした「雪の轍」etc~15/07/17

雪の轍(わだち) ???

トルコの中央部、アナトリア高原に広がるカッパドキアは、ほかではあまり見られない
奇妙な形の岩がたくさんあることで知られている。
世界遺産に登録されていてテレビなどで画面に出てくると思わず釘づけになってしまう。
映画「雪の轍(わだち)」の舞台はその奇岩地帯だが、詳しいストーリーは分からない。
1100円(夫婦で2200円)を払って劇場内に入ったものの、途中で“退散”したからだ。
3時間16分の長編作品であることは知っていたから、11時の開映にそなえて朝7時までに
水分の摂取を終え、予告編が始まるぎりぎりの時間まで待ってトイレを済ませる努力は
役に立たなかった。
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1時間で劇場を出た…全体の三分の一も見ていないのだから、この映画を語る資格はないが、
見ることにした理由とギブアップした理由だけは書いておきたい。

1ヶ月ほど前にほかの劇場で手にしたチラシの雰囲気に惹かれて見ることを決めていた。
第67回カンヌ映画祭パルム・ドール大賞、国際映画批評家連盟賞など、たくさんの賞に
かがやいた作品であることも知っていた。
カッパドキアの美しくも奇妙な光景に触れることができるだろう…も理由の一つだった。

退出した理由は、簡単に言えば“退屈”だったからだ。
洞窟ホテルのオーナーを中心に会話の多い作り方になっている映画だが、“くどい”ことや
登場人物のバックグラウンドがほとんど説明されないまま話が進むので、どんな立場での
言葉なのかがよく理解できず、戸惑ってしまった。
たびたび、隣りの妻の様子を見た。何度目かのとき、とき目が合い、「出ようか?」「うん」。
即決で席を立った。彼女も、何度か私のほうを見ていたと言う。悪いことをした。

当日、劇場でもらったパンフレットに名士たちの“絶賛の声”が載っていた。

石丸謙二郎(俳優)
これは舞台なのか・
世界遺産カッパドキアで語られる濃密な人間模様に、
思わず引き込まれてしまった。
イバラのトゲの様に刺さってくる言葉が耳から離れない。

阿刀田高(作家)
夫と妻、兄と妹、富める者と貧しい者、信仰を持つ者と持たない者、
日常的な思案・感情のくいちがいが入念に展開され、
飽きるところがない。画面の美しさ、凄さにも堪能。

池澤夏樹(作家)
こんな大胆な、無謀な映画作りがあるのかと呆れながら、
3時間16分の大作を身を乗り出して見た。
この映画を駆動しているのは圧倒的な台詞の力だ。
これほど緻密に構築された言葉のやり取りを映画で聞いたことはなかった。
言葉に容赦がない。どこまでもお互いを追い詰めて力を抜かない。
こういう徹底した言葉の闘いを日本人はできるだろうか。

加藤登紀子(歌手)
「暖かな火のある小さな部屋で妻の声を聞いている。
それが何より幸せだ。たとえそれが罵倒であっても」。
格も辛辣で濃密な対話を、音楽のように楽しめる稀有な映画。

何度もチェックした上で 誤植じゃないかと思われる部分もそのまま正確に写してある。
…ということは、本人の言葉どおりでない可能性もある。
それはともかく、名前がある作家も含め、コメントに共通するのは会話(セリフ)の部分に
魅せられている点だ。
逆に、我々夫婦は「別にィ」だったということだ。もう少しガマンして見続けていたら
面白いと感じるようになったのたかもしれないが。

多くの人が字幕に書かれた文字を読んでいるのだと思う。
そもそも、洋画の場合、字幕でも吹き替えでもセリフは当てにならないと思っている。
翻訳者の手を経由しているんだもの。
文学・小説と同じで、映画の日本語字幕を制作するとき、機械的に外国語から日本語に
置き換えられるわけではなく、必ず翻訳者の“人生”が投影される。育った環境、教育、
哲学、宗教、趣味…

特定個人のフィルターを通過した言葉…だと思っているから、私は登場人物のセリフに
感心することはほとんどない。

フレンチアルプスで起きたこと 75

二人の子供を連れてフランス・アルプスでスキー・バカンスを楽しむスウェーデン人の
トマスとエバの夫婦はどこから見ても仲睦まじい理想の夫婦です。
しかし、ある日、レストランでランチをしていた一家を雪崩が襲ったとき、状況は一変。
スキー場が人工的に起している雪崩ですから、“ほどよきところ”で止まるはずでしたが、
何かの手違いでこのときは雪けむりが大勢の客でにぎわっていたレストランのベランダを
包み込みました。
さいわい大事に至らず、騒ぎがおさまり、エバがふと我に返るとトマスの姿がありません。
逃げたのです! 守るべき妻と子供を置き去りにして・・・
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“価値観”の違いというのでしょうか、人生のプライオリティというのでしょうか。
エバは妻や子供を含む“一家”に危険が迫ったとき、手袋と携帯だけをつかんで逃げた
トマスの行動が引っ掛かりました。考えれば考えるほど許せなくなり、ことあるごとに、
この話を蒸し返します。初めは適当に受け流していたトマスもやがて自分がとった態度が
恥ずかしくなっていきます。

この映画は 二人の間にできた“すき間”がすべてです。
思いがけず夫の“本性”を見てしまった妻の気持ち…分からなくはありませんが、正直、
「そこまでこだわるのか?」と思います。そう思い始めると“くどい”という気持ちしか
湧いてきませんでした。

“にやりと笑って、じっくり考えさせるヒューマンコメディ”(東京新聞)
“鋭い人間洞察のきいたブラックコメディー”(朝日新聞)

…なるほど、どっちにしても“コメディ”なんだ。見ている間、1秒もそうは思わなかった。
ダメだ。映画見る資格ないんだわ。ハハハ。

先週は、ほかに「チャイルド44」を見ました。
スターリン政権下のソ連を舞台に44人の子供が殺された事件のナゾを解く物語です。
2009年の「このミステリーがすごい!」・海外編1位になったそうですが、75点でした。
見終わった直後の感想は“消化不良”でした。ハハハ。
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今日は、あとで又吉関係を少し・・・
by toruiwa2010 | 2015-07-17 08:41 | 映画が好き | Comments(0)
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