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岩佐徹のOFF-MIKE

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変だよね “すると”“逆に”? 自薦・厳選300? 15/07/18

耳につくクセ言葉( 2009.08.28 初出 )

ネット上をぶらついていると、“ハンパなく”言葉にこだわっているブログに出会います。
そんなとき、少し恥ずかしい思いをします。アナウンサーでしたが、“正しい日本語”を
話すことにそれほど強い責任を感じていなくて、好きなようにしゃべっていたからです。
“きれいな”言葉でしゃべりたいとは思いましたが、なにより優先したのは“聞きやすさ”、
“伝わりやすさ”でした。

もし、日本語に“うるさい”かたがこのブログを読んでいたら、“…ぐらい”という表現が
頻繁に出てくることに気づかれるだろうと思います。“少しぐらい”、“どれぐらい”…。
そして、“昭和30年ごろ”や“正午ごろ”も。

二つ以上の単語で構成される言葉では、“連濁”(れんだく)という現象が起きます。
つながることで、単独なら“澄んで”いる音が“にごる”、つまり濁点がつくのです。
“ころ→ごろ”ではこの連濁が広く用いられているようですが、“くらい→ぐらい”は
それほどでもありません。
発言者が「…ぐらい」と言っていても 字幕には「…くらい」と表記されることが多いです。
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私は そのほうが滑らかに聞こえると考えて実況のときも「…ぐらい」を採用していました。
このエントリーを書こうと思い、テレビから聞こえる人々の話し方に注意を払ってみると
「ぐらい派」が多いようです。発売中の週刊朝日で対談している林真理子と玉村豊男が
やはり、“ぐらい”と言っていました。
速記を起こしたものですが、かなり正確だと信じます。
作家とエッセイスト…二人とも、文筆業ですから、言葉にはうるさいはずです。少し、
ほっとしました。自信があるわけじゃないし。ハハハ。

もっとも、仮に“うるさい”人たちから「アナウンサーなのに“いい加減”では困る」と
非難されても動じることはありません。“正しい日本語”については、私の役割ではないと
早くから決めていますから。
もちろん、“ベット”、“ハンドバック”、“ホットドック”などとは言いませんが。ハハハ。
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そんな私でも、耳にするたびに気になる言葉があります。
スポーツ・ニュースでよく使われている、文脈にまったく関係がない“すると”です。
「壁にあいた穴をのぞいてみた。すると、意外な光景が目に飛び込んだ」の“すると”は
意味の上でも“つながって”いますから分かります。
しかし、「このピンチは、ダルビッシュが踏ん張って後続を抑え、得点を許しません。
すると、その裏の日ハムは、先頭の稲葉がフォアボールで出塁し…」の“すると”は、
どう考えてもおかしいでしょう!

今、どの局のスポーツ・ニュースを見ても、必ず一回は出てきます。書いている記者に
“自覚”はないのでしょう。あれば、こんな文章は書きません。
昔は、“デスク”と呼ばれる、経験のあるディレクターが原稿のチェックをしたものですが、
今は、そういうシステムがなくなってしまったのでしょうかね。

さすがに、アナウンサーが実況の中で“すると”をそんな風に使うことはありません。
しかし、NHKのスポーツ・アナには、共通している“おかしな”表現があります。
“来る”です。
私だけがそう感じるのかもしれませんが、「曲げてくる」「打ってくる」「クロスきたー」…
彼らが絶叫するたびに笑ってしまいます。「NHKでは、なんでも来るんだ」と。ハハハ。
“くせ”、“伝統”と言ってもいいでしょう。

テレビで、芸人さんたちが頻繁に口にする“逆に”も気になります。
話の流れにまったく関係なく“逆に”を使います。“合いの手”みたいに。ハハハ。
“かっこいい”と思っているらしいのですが、一時、大流行した“語尾上げ”と同じで
むしろ“みっともない”です。

少し前になりますが、政党の幹部やコメンテーターの中に“キャスティングボード”と
言う人がいました。ありがちな間違いですが、あとで分かったときに、さぞ恥ずかしい
思いをしたことでしょう。
いくら、“面の皮の厚い”連中でも。ハハハ。
by toruiwa2010 | 2015-07-18 08:53 | 自薦・厳選300? | Comments(8)
Commented by 花みさき at 2015-07-18 17:25 x
岩佐さん、こんにちは。
毎日使っている日本語なのに、難しいですね。
「逆に~」は、癖のように使ってしまいます。
Commented by toruiwa2010 at 2015-07-18 17:51
花みさきサン、こんばんは。

意味を考えたら、それほど
ひんぱんに間違えることは
ないはずです。話す前に
一瞬、考えましょう。
Commented by atom at 2015-07-21 10:57 x
岩佐さん、こんにちは。
私の知人に(複数いますが)
話の頭に「変な話…」と、ちっとも変じゃないのに
口癖のようにつける人がいます。
そこまで言うなら、変な話にしてもらいたいもんですが。。
Commented by toruiwa2010 at 2015-07-21 11:05
atomさん、こんにちは。

いますねえ、変な話…で始める人。
「極端な話」と始めてまったく極端じゃない人や
「」こまかいこと言うようだけど」でぜんぜん
こまかくない人も。ハハハ。
Commented by tokutomiko at 2015-07-21 13:13
「変な話…」をよく使う人の代表が、野球解説の武田一浩と中居正広。
 
Commented by toruiwa2010 at 2015-07-21 16:04
tokutomikoさん、こんにちは。

武田と中居…気づきまあせんでした。
Commented by さあばる at 2015-07-23 14:24 x
岩佐さん、暑いですね!
なにか言う前に枕詞のように”ある意味”をくっつけるTVの解説者、またそれに影響されたのか?人々が気になってしまいます。”in a sense"の訳なのか?文脈のなかでどんな意味があるっていうんだ?って言いたくなります。

それから教えて頂きたいのですが、NHKのニュースなどで、昔はなかったことですが、やたらに文章をブツブツと途切れさせるのは、どういうわけですか?例えば、"この台風”と言って切る。"問題の電気柵は”と言って切る。注意を惹きつけたいのでしょうか?こっちは聞いているんだから、文章の最後までさっさと言ってくれ、という気持ちになります
(説明下手で申し訳ありません)。

Commented by toruiwa2010 at 2015-07-23 14:34
さあばるサン、こんにちは。


ある意味・・・いますね。
私もときどき使うし。ハハハ。

ニュースを伝えるとき、アナウンサーが
文章を切るのは、耳から聞こえる文章の
意味が通じるように…と考えています。
逆効果ではまずいですね。
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