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岩佐徹のOFF-MIKE

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いいことを言うロッカー 自薦・厳選300? 15/07/19

“サムシング”が大事…とD✡ユカイが言った ( 2009.09.08 初出 )

砲丸投げは重さ16ポンド(およそ7.26キロ)の鉄製の円球を腕で投げ飛ばす競技です。
アトランタからアテネまでのオリンピック3大会の上位入賞者全員が、辻谷さんという
日本人が作った砲丸を使っていたと、だいぶ前の「深イイ話」で知りました。
ゲストの伊集院光が「あの人は 人権や食品の問題で中国のやり方が納得できないと言って、
北京大会には砲丸を提供しなかったんです」と付け加えたことも強く印象に残っています。
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7.26キロの完全な球体を作ることはそれほど難しくないのですが、普通の職人が作ると
重心がずれるために、平らな場所に置くと必ずどちらかに転がるそうです。
ところが、辻谷さんの砲丸は重心が真芯にあって、絶対に動かないのです。
彼はその技術を人に教えることを少しもためらいません。
「やり方が分かったって、他人には真似できない」という自信があるからです!!

京都の学生を中心に結成した「新選組リアン」という若者のグループがあります。
島田紳助が選んでプロデュースし、懸命に売り出そうとしていますが、火がつく気配が
ありません。新曲「男道」はいいと思いますが、あまりにもシロウトっぽく、一人一人に
“絶対 成功する”という必死さ、強い思いが不足していて、伝わるものがありません。

それはともかく、彼らが最終選考のための合宿をしていた寺にロック歌手のダイアモンド
✡ユカイが現れて「ミュージシャンに必要なものはなんだろう?」と問いかけていました。
メンバーが“気持ち”とか“魂”とか答えたあと彼が言ったのはこんな意味のことでした。
「歌が上手いだけじゃだめ! 人が見たい、聞きたいと思うサムシングが必要なんだ!」
…知りませんでしたが、彼はもともと、この“サムシング”という言葉が気に入っていて
過去にも、いろいろなところで使っているようです。
しかし、初めて聞いた私は「いいこと言うぜ」とテレビの前で深くうなずいていました。
ハハハ。
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楽譜どおりに歌ったり、楽器を奏でたりできる人は星の数ほどいるに違いありません。
しかし、イギリスの視聴者参加番組で世界的な人気者になったスーザン・ボイルさんの
澄んだ声が人の心に沁み入り、バン・クライバーン国際ピアノ・コンクールで優勝した
辻井伸行さんのピアノが胸を打つのは、まさに、この“サムシング”があるからでしょう。
スポーツの世界では肉体の持つ能力が大きな部分を占めるだけに難しいですが、それでも、
ボルトの走りやイシンバエワの跳躍を見て感動するのは、単に彼らが強いからだけでなく、
“サムシング”のせいではないでしょうか。

こじつけのようですが、辻谷さんの砲丸が正確に出来上がるのも、単に技術が確かだから…
だけではなく、そこに“何か”があるからだと思います。

私の専門だった実況の分野でも似たようなことはあるはずです。
どんなにミスがなくても、描写が正確でも、それでいいというものではありません。
多くの人に受け入れられるには、あるいは、心に届けるには、やはり“サムシング”が
必要です。実況を志す若いアナウンサーは、みんな、それを探しているのだと思います。
“絶叫”がいいと思う者もいますし、“頭の中でこねくり回した(ハハハ)言葉”こそが
その答えだと考える者もいます。
私はどちらも正解ではないと思っていますが、スポーツ実況における“サムシング”とは
何かを決めるのはあくまで視聴者なんです。せいぜい、がんばってください。
私には、見ない、音声を消す、という選択肢がありますから。ハハハ。

*新選組リアンはテレビ番組から生まれたユニットですが、
“生みの親”・島田紳助が番組を去って力を失い、去年、
解散しましたね。

by toruiwa2010 | 2015-07-19 09:20 | 自薦・厳選300? | Comments(0)
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