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岩佐徹のOFF-MIKE

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まあ、よかったんじゃないの~新国立競技場 白紙へ~15/07/21

安保法案についての世論も「反対」が圧倒的に多かったが、新国立競技場の
“2520億円”についての国民の猛反発はすさまじかった。足並みが見事に
揃っていた。政府を動かしたのだから大したものだ。当りまえだけどね。

首相は「1ヶ月ほど前から検討してきた」と言うがきわめて怪しいもんだ。
いつもどおり、鉄の仮面をかぶって突っ込めば、なんとか逃げ切れるさと
高をくくっていたのではないかとの疑いは消えない?ハハハ。
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5月末、歯科医に行ったとき「岩佐さんはツイートしませんね」と言われた。
いつからかツイッターをフォローしてくれているドクターだが、何にでも
口を出す私が新国立競技場については沈黙しているのが不思議だったのだ。
“予算が膨らんだので屋根をつけないことになった”程度の話だと思って、
「屋根はなくてもいいんじゃないの」と軽く考えていたのだ。

話が出るたびに予算が増えていくのに呆れてはいたが、なぜかタイミングを
失ってしまった。ツイッターはチャチャっと書いて送信すればいいのだが、
乗りそこなうとなかなか出て行きにくいのだ。ハハハ。

しかし、2520億円はダメだ。当初の倍じゃないか。
100円のものが200円になるのとはわけが違う。百歩譲って130億のものが
252億になったのなら、それでも問題だが、言い逃れはできるかもしれない。
1300億と言っていたものが倍になったのでは世間が納得しないのも当然だ。

デザインを決める国際コンペの審査委員長だった安藤忠雄氏が木曜日に会見し、
「自分たちが頼まれたのはデザイン案の選定まで。2520億円になった理由は
私も聞きたい」などと語った。

たしかに責任の範囲は選考したところまでだろう。
しかし、デザインを決めるにあたってコストも調べたはずだ。
コンペの要綱で費用は1300億円と規定されていたのに選ばれたハディド案は
基本設計時点で1625億だったという。「あとで調整できると思った」そうだが、
そんなものなのか?

そして、日を追ってふくらみ続ける費用について、選考の責任者として何も
言わなかったのも解せない。まさか「俺の責任は選考までだから余計なことに
口は出してはいけない」と自重したわけではあるまい。
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翌日、安倍首相が会見し、事態は一転した。抜本的な見直しを明言したのだ。

「新国立競技場の現在の計画を白紙に戻し、
ゼロベースで計画を見直す。そう決断した」


いきなり、そう切り出したとき、びっくりした。
落としどころはもっと“ゆるい”ものだろうと思っていたからだ。
10日の国会答弁で首相は「新しいデザインを決め、基本設計を作っていくと
時間が間に合わない」と、デザインの変更は困難だとの認識を示していた。
たった1週間で180度 話が変わったのだもの、驚かないわけがない。

しかし、よくぞ決断してくれた。
そりゃ、安保法案をごり押しして支持率が下がることが明白だったにしても
これまでの自民党政権のやり方を考えたら、政府がらみで決めてきたことを
白紙に戻す…というところまでは想像しなかった。

それを思えば、いくつかのメディが書いている“大英断”は言い過ぎにしても
決めたことは評価されていい。
会見での言葉はスタッフがメモを書いたのだろうが、見直しする理由として
「国民、アスリートから大きな批判があった。このままではみんなで祝福できる
大会にすることは困難と判断した」と話したのもよかった。
有森裕子の涙ながらの発言などが効果的だったかもしれない。

ごたごたしたのは恥かしいし、相も変らぬ責任のなすり合いも情けない。
“遅すぎる”という意見は多い。大多数の日本人がそう思っているだろう。
私も 遅すぎるし、これだけすったもんだしたあと…というのが情けないと思う。
しかし、まあ、白紙に戻すという決断をしたことは評価したい。
“支持率アップ”を狙っているのだろうし、これしか選択肢がないのだろうが、
意表をつかれた分、点数が甘くなる。ハハハ。

改めてコンペからやり直すのだから大変だ。
2019年にワールドカップを開くラグビー界はもろに痛手をこうむるほか、
影響はあちらこちらに出るはずだ。
たとえば・・・
こまかいことだが、朝日新聞の紙面だ。
18日付朝刊の関連記事で、新競技場をメイン会場にできなくなった結果
ラグビーのワールドカップは“3200万円”の収入源になると報じてしまった。
もちろん、3億2000万円の間違いだ!

最近見かけることが減っていた「訂正とお詫び」を久し振りで見た。
新競技場のコストがベラボー過ぎて記者の感覚も狂ったんだね。
3200万じゃ、森喜朗に“たった”をつけられてしまうぜ。ハハハ。
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by toruiwa2010 | 2015-07-21 08:55 | 岩佐徹的考察 | Comments(2)
Commented by さあばる at 2015-07-23 17:18 x
明日からまた酷暑のようですね!
予算を(殆ど?)考えずにデザインを決めるって変ですよね。
料理のコンクールがあるとして、材料費の上限がないとフェアではないですよね。ひき肉とシャトーブリアンを使った料理を比べてもおかしいですし。
とにもかくにも、国の財政も大変なことになっているうえ、地震の復興もまだまだななか、是非直近の数回のオリンピック並みの金額、せめて一千億以下でやってもらいたいものです。
打ち出の小槌なんてないんですから。全部私たちの税金です。
今年5月、テニス全仏観戦でパリへ行きましたが、19世紀、20世紀初頭の建築(18世紀もあるとか)がちゃんと使われている事に感銘を受けました。地震がない、木造ではないといってしまえばそれまでですが、日本もメンテナンスをしっかりとして受け継いでゆき、もう建てては壊す、また建てるの連続で、建築業者を喜ばせるのからは脱却していくべきではと感じます。
Commented by toruiwa2010 at 2015-07-23 18:04
さあばるサン、こんばんは。

ご意見、まことにその通りです。
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