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岩佐徹のOFF-MIKE

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白鵬x照の富士をナマ観戦~大横綱が新大関を認めた瞬間~15/07/24

水曜日の大相撲名古屋場所11日目を愛知県体育館で見ました。
2階席でしたが、大阪府立体育会館と同じようにコンパクトな作りで見やすかったです。

結び前が“白鵬x照の富士”でした。
前日、“割”を見たとき、この一番を生で見られることを喜びました。しかし、優勝候補の
両翼と言っていい二人をどうして11日目に組ませるのだろう?という思いもありました。
横綱の大関戦は番付の下位から当てていく慣習があると聞いていますが、それにしても、
協会はもう少し“見せる”ことを考えてもいいのではないかと思います。
白鵬が勝ち、その時点で星の差が二つになったら終盤の興味が薄らぐじゃないか!
そう思っていたら、10日目に栃煌山が白鵬を破って1敗が4人という状況にしましたから
振り上げたこぶしの持って行き場がなくなりましたが。ハハハ。
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白鵬と照の富士の一番は期待通り見ごたえのある相撲になりました。
懸命の力を振り絞って寄り立てる横綱と、耐えて耐えて耐えた新大関。新旧の力の対決は
客席を興奮させました。こういう相撲が増えれば相撲人気の復活も本物になるでしょう。

勝負がついたあとも土俵下に下りた二人から目を離しませんでした。
荒い呼吸のまま、ちから水をつけるために待機している白鵬の視線の先に土俵の反対側に
立っている照の富士がいました。そのとき、遠い位置にいた私には、白鵬が2度、3度と
うなずいたように見えました。
帰宅後、ビデオを見ましたが、直前で画面が変わっていて確認できず残念でした。

実は、この数場所、白鵬に対する気持ちが揺らいでいました。
関脇時代から応援し、言動をふくめて大相撲を代表する横綱だとさえ思っていました。
1月場所後の一夜明け会見で審判部を批判し、メディアやファンから猛烈なバッシングを
受けているときも変わりませんでした。

先場所、豪栄道に負けたあと、物言いがつかないことに露骨な不満顔を見せたあたりから
ふらふらし始め、9日目、逸ノ城にアッパーカットを見舞って母国の後輩にカツを入れた
振る舞いがそれを後押ししました。
年月をかけて築いたものを自分から壊しているように見えてもったいないと思うのですが、
協会から注意を受けるたびに親方を通して「気をつける」「反省する」と言うばかりです。
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なぜ、露骨な行為を繰り返すのか?
本人がきちんと語らない以上、推測するしかないのですが、このところたびたび見かける
無用に思えるあの“ダメ押し”には、少しでも相撲をいいものにしようという気持ちが
強く出ているのではないでしょうか。やり方は間違っているにしても。

一昨日の大一番のあとに見せた白鵬のほんのわずかなジェスチャーには、圧倒的な体力を
持っているのに、土俵際でまったく粘る気配がなかった逸ノ城の不甲斐なさへの苛立ちと
絶体絶命の窮地に追い込まれながら、なんとしても残ろうと最後まで戦った照の富士への
称賛の気持ちが交差していたように見えました。
表情までは読み取れませんでしたが、「いい相撲だった。俺はお前を認めるよ」と言って
いるようで 軽く感動しました。ええ、再び“白鵬擁護”に針が少し傾いています。ハハハ。

白鵬への気持ちの微妙な変化には伏線がありました。
名古屋に向かう新幹線で車内誌「WEDGE 8月号」に、写真をふくめて18ページにも及ぶ
長い記事が出ていたのです。書いたのは相撲を専門とする記者ではありませんが、その分、
ていねいに話を聞き出しています。
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記事の狙いの“本線”ではないのですが、「ああ、そうなのか」と思った話がありました。
去年の九州場所で、それまで8戦全勝だった高安にはたき込みで負けたとき、支度部屋で
「弱すぎたから負けた」と話しました。
翌日の新聞は白鵬のコメントとして「自分が弱いから負けた」と伝えました。

真意は違いました。
白鵬としては「“高安が”弱いから自分が負けた」と言いたかったのだそうです。
自分の方が良かったからはたかれてしまった。力があり余っているから…なんだと。
相撲の奥行きを感じるエピソードでした。

ほかにも、決まり手の分析の中で“上手投げ”が減っていると告げられ、その理由として
「脂がのっているから」と話しているのも面白いですね。
上手をとった瞬間に相手が浮いてしまっている
上手投げを打つ前に土俵を割っている
だから上手投げが減っている

…そう言いたいようです。
“高安が弱いから”もこの話も白鵬の言い方が“傲慢だ”と感じる人も多いと思いますが、
この際その議論は置いておきましょう。
素直に読んだ私は「おお、そういうものなのか」と“目からうろこ”でした。
雑誌から1銭ももらっていませんが、相撲の奥深さがうかがえて読みごたえ十分です。
白鵬ファン、相撲ファンには一読を勧めます。

ただし、雑誌の表紙を初めて見たときは思わず笑ってしまいました。
これでは、天邪鬼でなくても「白鵬がウナギの密漁についてすべてを語って」いるように
読めてしまうじゃありませんか。ハハハ。
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by toruiwa2010 | 2015-07-24 09:15 | 大相撲 | Comments(2)
Commented by ひろ☆はっぴ at 2015-07-24 09:58 x
今日は土用の丑ですね。ウナギが高くなりまして、なかなか我が家の食卓には…閑話休題。
白鵬ではなく、アナウンサーの話ですが今場所は藤井アナが花道のリポーターを務める日が多いようですね。相手が藤井アナであれば力士たちもコメントし易いかもしれませんね。
もう一つ、別の日に視聴者からのメールで、北の富士さんはどんなことをしゃべるか考えて来るのですか?との質問に本人は「出たとこ勝負ですよ。アナウンサーの人を信じて」と答えていました。現役時代の相撲っぷりそのままの解説というわけですね。
Commented by toruiwa2010 at 2015-07-24 11:01
ひろ☆はっぴサン、こんにちは。

我が家も年に6,7回はウナギを食べに
行きますが、今年は頻度が少なくなりました。

藤井はその分正面が減りました。ウナギ並みに。
北の富士のコメントを聞くと、なるほど、だから、
あいつのときは…と、うなずけます。ハハハ。
ハハハ、
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