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岩佐徹のOFF-MIKE

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「わたしに会うまでの…」85点 ~いい映画が少ない中で~15/09/04

映画「この国の空」。
声高ではないが“反戦”に位置づけられるのだろう。
出来は80点。レビューを書くほどではないが
言いたいことがいくつか。 セリフの棒読みは
当時の閉鎖的な空気を表したかったのだと理解できる。
しかし、滅私奉公の棒読みはダメだ。 (続 

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感銘を受けた「日本のいちばん長い日」から3週間ほど映画の感想を書いていませんが、
見ていないわけではないのです。アニメは苦手なのに、NHK「プロフェッショナル」で
興味がわいて「バケモノの子」を見に行きましたが、無理なものは無理でした。
「あの日のように抱きしめて」は戦争末期を舞台にした物語ですが、“ナチスとユダヤ”が
絡むものは、当事者の気持ちを理解することが難しい…といういつもの結論になりました。
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「この国の空」は戦争末期の日本を描いた作品です。
当時6歳だったのでかすかな記憶と重なる情景が出てきたり、私たちが暮らしていた
杉並区が舞台になっていたので、同じ時期の話でも「あの日のように…」にくらべると
はるかに分かりやすい映画でした。

予算の関係で仕方がないのでしょうが、セットがかなりチャチでしたね。時代の空気を
再現出来ていたとは言いにくいです。
考証は当然やったはずで当時使われた物や言葉、風習などは信用しますが、“滅私奉公”を
平板読みしたのにはビックリして、そこで急に醒めてしまいました。

“計画減税”、“延長国会”…のように単語扱いせず、それぞれのアクセントを生かした
読み方をしなければいけません。
サッカー選手と同じアクセントで“メッシ”、 “奉公”も頭高のアクセントです。

エンド・ロールにかぶせて流された二階堂ふみの朗読「私が一番きれいだったとき」が
印象的でした。

わたしに会うまでの1600キロ 85

息を切らして最後の斜面を上がって来た若い女性が尾根に出たところで岩に腰を下ろす。
靴を脱ぐと親指が血に染まっていた。靴が小さいのだ。
うしろに下ろした大きなリュックにちょっと触れた。その瞬間、リュックは横に倒れて
そこに置いた靴の片方をがけ下に飛ばしてしまった。谷底から回収することはできない。
彼女は残った無用の片割れを思い切り投げとばした。「Fuck you!」と叫びながら。

彼女がいるのはPCT(パシフィック・クレスト・トレイル)、アメリカ東部をメキシコから
カナダに南北に伸びる全長およそ2650㍄(4200キロ)の長距離自然歩道だ。“自分探し”を
目的とする“冒険”だったが、歩き出してまもなく「バカなことをした」と気づいたり、
食べ物を温めるためのコンロの燃料を間違えるなど、準備不足は明らかだった…

映画のコンセプトを知ったとき、変化の乏しいハイク(歩くこと)を飽きさせずに見せるのは
難しそうだなあと思いました。しかし、最後まで飽きることはありませんでした。
監督の腕がたしかなのでしょう。
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主人公・シェリルが過酷な試練に挑んだのにはもちろん理由があります。
満ち足りた結婚生活が破たんしました。最愛の母を45歳の若さで失い、寂しさのあまり
男、ドラッグに走り、生活が乱れたのが原因です。

ハイクの間、彼女の思いは幸せだった亡き母と過ごした日々に帰って行きます。
来る日も来る日も、出会う人もめったにいない広大な荒れ地を黙々と歩きます。見失った
自分を見つけるために。

歩いた距離は1000㍄(1600キロ)です。
彼女が設定したゴールに近い中継地で幼い少年に出会います。迷い子になったリャマを
祖母と一緒に探していました。よくわかりませんが、その少年と交わした短い会話と
少年が歌った"Red River Valley"が、シェリルに探していた自分を見つけさせたようです。

しみじみとしたいい映画でした。

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by toruiwa2010 | 2015-09-04 09:45 | 映画が好き | Comments(0)
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