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岩佐徹のOFF-MIKE

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有名人・芸能人の“公表”に思う 自薦・厳選300? 15/09/12

寛平ちゃん、異議あり (2010.01.18 初出 )

2003年
12月1日

母の告別式が芦屋市で行われた。
兄が少し前に前立腺がんの手術を受けたことを知る。
同時に、がんの発見に至る経緯を聞いた。
採血だけで済む簡単なPSA検査で分かったものだが、
1月に手術を受けた天皇陛下のがんが判明したのが
この検査の結果だと知ったのがキッカケだった。

12月16日
帰京後、かかりつけの医院でPSA検査を受けた。
3日後に、“4.7”という結果が出た。
“4.0”までが正常値であり、グレーゾーンだと
言われ、専門医を紹介された。

12月24日
某大学病院でふたたびPSA検査を受ける。

2004年
1月10日

結果を聞きにいくと“7.09”…
「がんであるかどうかを判断する生体検査が必要です」
と言われた。
前立腺とその周辺から細胞を採取して検査をするのだ。

2月4日
全豪オープンから帰国したあと生検のために入院し、
8箇所から細胞を採取した。

2月14日
検査の結果を聞きにいく。
8箇所のうち2箇所からがん細胞が見つかっていた。
医師が手術までのスケジュールを説明した。
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2月17日
友人のアドバイスと紹介を受け、前記病院から検体を
借りて国立がんセンターに行く。
“セカンド・オピニオン”を聞くためだった。

2月23日
「やはり、がんはあります。いくつかの治療方法が
考えられます」と告げられた。
この年は、5月の全仏オープンのあとに4年に1度の
サッカーのヨーロッパ選手権など予定が詰まっていた。
私の“都合”を話すと「それなら、全米オープンが
終わったあとの9月に手術をすればいいでしょう。
それまでは、ホルモンで進行を抑えられますから」と
明快に言われた。

3月29日
各種検査(骨盤CT、骨シンチ)で転移がないことを
確認したあと、この日、1回目のホルモン注射を実施。
皮下に注射したホルモンが時間をかけて、少しずつ
溶け出していく仕組みだ。今回は4週間用である。

4月26日
2回目の注射。今回は3ヶ月用だ。
なお、この日採取した血液のPSA値は“4.4”まで
下がっていたことを次回の注射のときに知らされた。

…その後、7月に3回目の注射。
それ以外に通院の必要は一切なかった。

9月21日
全米オープンから帰国したあと、手術の際の輸血用に
自己血を採取しに病院へ。あくまで緊急用だ。

9月27日 入院 29日 手術 10月6日 退院。

私の前立腺がんが判明した経緯、手術をするまでの経過は以上でした。
自覚症状は一切なく、術後の経過はまったく順調で今日に至っています。
唯一の問題は、1回目の注射を打って1ヶ月ぐらいたったときに初めて顔を出しました。
女性の更年期障害の症状にもあるようですが、何の前触れもなく、10-15秒ぐらいの間に、
ガアーッと体温が上がり、汗が噴き出すのです。“ホットフラッシュ”です。

普段の生活ではまだいいのですが、全仏のころから、実況中にもこれが来て困りました。 
ヘッド・セット・マイクをつけている状態で、いつでも着ているものを減らせるようにと
頭からかぶる形のものは禁止にしました。
起きている時ならこのように対応できるからいいのですが、寝ているときには知らぬ間に
汗まみれになっていたりしますから怖いのです。
がんの進行を抑えるための女性ホルモンが原因ですから文句は言えませんでしたが。
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さて、“アースマラソン”に挑戦中の間寛平が前立腺がんを公表しました。
私のケースに当てはめると、彼の現在の状況は、“3月29日”に相当するようです。
つまり、PSA値が高いことが分かり、生体検査をしたところがんが確認されたが、転移は
認められず、ホルモンの注射・服用で進行を防ぎつつ、マラソンを続けることは可能だと
診断され、1回目の注射が終わったところです。

PSAの値が幾つだったのかは不明ですが、いずれ下がってくるはずです。
あまり心配は要らないと思いますが、やがて、私と同じような“症状”に悩まされるかも
しれません。しかし、それは、彼が挑んでいることの大変さに比べたら“取るに足らない”
ものでしょう。
ただし、私の場合は、3ヶ月目ぐらいからウォーキングのスピードが落ちるなど、筋力が
衰える兆候もありました。気がかりはその点だけではないでしょうか。
だから、がんばれ!と、言いたいのですが、そう素直に言えないところがあります。

かねがね、有名人が自らの病気を公表することに反対する旨を書いてきました。
入院なら“退院後”に、手術なら“術後”にするべきだと考えています。
事前に言う意味が分かりません。
「同じ病気を持つ人たちに元気を与えたい」と、説明する人がいますが、疑問です。
完治したり手術が成功したりすれば「あの人もがんばったから」となるのは分かります。
しかし、それが事実なら、逆のケースでは、どうなるのでしょうか?

私の場合、ブログに書いたのは退院したあとでした。妻以外に知っていたのはWOWOWの
スタッフとアドバイスを求めた友人だけでした。余計な心配をさせるのは避けたかったし、
ブログや放送を通じて私を知っているに過ぎない人たちに「がんばれ!」と言わせるのは
申し訳ないと思ったからです。
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せっかく、自分の足とヨットだけで世界を一周するという快挙に挑んでいるのですから、
中止するならともかく、医師からの太鼓判をもらい、続けると決めた以上、黙っていて
ほしかったと思います。
私の経験や知識・情報では、発見が早く、転移がなければ前立腺がんは怖れる
必要のない病気です。走り終えてから「実はこうだった。でも、これだけのことが
やれますよ」と話しても、“同じ病気を抱える人たち”に、十分、元気を与えられます。

公表が本人の“意志”なのかどうかも疑ってしまいます。
スポンサーやテレビの「後半に向けて盛り上げよう」という思いに踊らされているので
なければいいのですが。

たぶん、“異論”が多いと思います。「なぜ、素直に受け止めないのか」、「いやみな奴」…
そんな声が聞こえてくるようです。承知の上で書いています。変人。ハハハ。

私が自分の病気について当時書いたのはこの3本です。

http://blogs.yahoo.co.jp/toruiwa2006/56606447.html 「がんを飼う?」
http://blogs.yahoo.co.jp/toruiwa2006/56618545.html 「入院・手術の記1」
http://blogs.yahoo.co.jp/toruiwa2006/56618740. html 「入院・手術の記2」

昨日の朝は秋の雲を見ましたが、
午後、映画を見に出かけた恵比寿では
夏雲が見えていました。

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by toruiwa2010 | 2015-09-12 08:11 | 自薦・厳選300? | Comments(0)
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