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岩佐徹のOFF-MIKE

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イチロー:是々非々1 自薦・厳選300? 15/09/19

MLBが大詰めを迎えています。
ブログをはじめてから、イチロー美ついてはいろいろ書いてきました。
どんなものを書いたっけ?とチェックしてみると驚くほどの量です。
それだけ興味をそそる選手だということでしょう。
“イチロー嫌い”と思われているようですが、私は“是是非非”のつもりです。
5連休だというので、たくさん書いた中からまとめてみました。
5日間、読み続けてもらえるとは思いませんが。ハハハ。
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イチロー 危うし? ( 2008.07.16 初出 )

このブログで、私はこれまで何度かイチローの批判を書いてきました。
日本ではもちろん、メジャーの中でも傑出した選手であることは認めた上での話です。
“批判”はプレーの内容よりも考え方、発言の内容に向けられたものが多くなっています。
彼の発言…あくまで日本のマスコミが伝えるものしか読んでいないのですが、メジャーを
支配するメンタリティーを少しでも知っている者には気がかりなものが多すぎるのです。

「やばいよ、やばいよ」(2005.05.06)に彼の発言を受けてこう書いています。

「(新聞記者を)育てるのも僕らの仕事の一部だと思ってるので…」
―― 打っても打たなくても会見に応じる松井を暗に批判。
「自分が打てなくてもチームが勝てば嬉しい、という気持にはなれない」
「さあ、楽しもうぜ、というのも違う」

「流れもクソ(失礼!)もない。こんなゲーム。
自分たちから『どうぞ』と点をやってるんですから」
「今日のゲームに勝てなかったら、絶対勝てない。それに負けた。
それ以外にないでしょ。思うこと?落胆です」

これではまるで「自分は、やるべき事をきちんとやってる、でも、ほかの選手がだらしが
ないから勝てないんだ」と言っているのと同じです。
チーム・プレーである野球で、一人が、しかも、彼のように引っ張る立場の選手がこれを
言ってしまったら、チームはばらばらになってしまいます。

イチローはどんな気持ちで、この言葉を口にしたのでしょうか。
打者、走者、外野手としての評価が極めて高いことは言うまでもありません。しかし、
この発言がアメリカ・ファンの目に触れたときの地元マスコミやチーム・メイトの反応が
とても心配です。チーム・プレーヤーとしてのイチローが、厳しい非難を浴びる可能性も
あると思うからです。

間違いなくアメリカに伝わると思います。
どんなニュアンスで英語に翻訳されるかによりますが、下手をすると、シアトルには
居づらくなるかもしれません。
メジャーでは、言っていいこと悪いことがはっきりとあります。
5年目の彼がそれを知らない訳はありません。だからびっくりするのです。

イチローは「虎の尾」を踏んでしまったのではないか。杞憂ならいいのですが。

――――――

2005年に200本安打をクリアしたときには、「最高の気分です。200ヒットがなかったら、
ひどいシーズンでしたから。ひどいチームでした」と語っています。

…公式戦はあくまで優勝を争うものであって、個人の成績は二の次と考えるべきです。
「個人としては満足。チームはひどいものだった」では、順番が逆です。
「ひどいチーム」という言い方も人事のように感じられてなりません。性格的に「チーム・
リーダー」のタイプではないのでしょう。しかし、中心選手であることは確かですから、
その発言は重みがあるはずです。

アメリカのプロ・スポーツ界には、物事が思い通りに行かない時に「自分のせいではない」、
「あいつが悪い、ここがダメ」と言い訳や周囲への不満を漏らす選手は少なくありません。
“whiner”とか“cry-baby”というレッテルが貼られます。
彼が、そんなことにならないように祈りたいです。

「何度言ったら…」(2007.05.22)とタイトルをつけた記事にはこう書きました。

何度か書いていますが、イチローは何か勘違いしているのではないでしょうか?
「うん?」と思ったのは、先日の“監督批判”です。
3点差を追っている7回にヒットで出塁したとき、ヒット・エンド・ランが失敗して2塁で
タッチ・アウトになりました。
アメリカン・リーグの連続盗塁記録が45でストップした瞬間です。

日本の新聞にはこんな風に書かれていました。
三塁コーチから伝達された瞬間「嫌な雰囲気があった」と打ち明ける。
「3点差。ランナーをためたい場面だったのに…。嫌だったけど(中略)
スタートしました」

…監督批判と受け取られても仕方がないですね。
イチローはたぶん“確信犯”で、批判と取られても構わないと思ったのでしょう。
そうでなければ、実に“おろかな”発言です。

たしか、ハーグローブ監督はイチローに「ファースト・ストライクは打たないように」と
指示したことで両者の間に不穏な空気が流れたこともあったと記憶しています。

開幕間もないころ「4月はそれ以後のシーズンに向けての助走期間ですから」という意味の
ことを言っていました。「だからチームには我慢してもらう」のでしょうか?
「キャンプは開幕に向けての助走期間」ならまだ分かりますが、公式戦が始まっていて
ひと試合ひと試合が優勝に結びつくというのに…。
この発言を読んだときにも、「僕は別格だから」と言っているように聞こえて不愉快でした。

イチローの言動がシアトルであまり物議をかもさないのが不思議でした。
日本のマスコミは、なぜか無批判ですから問題ないでしょうが、アメリカの記者が目を
つけたら厄介なことになるのにと思っていたところ、先日、地元のシアトル・タイムズの
ジョフ・ベーカー記者がこう書いていました。

<<<監督に、無死1塁でヒット・エンド・ランのサインを出した意図を聞いたが、まさに
思ったとおりの答えだった。つまり「ダブル・プレーを避けたかった」のだ。
読みそこなった人たちのために書いておくと、イチローは通訳を通じてこう話していた。
「3点リードされていたから、ランナーをベース上にほしい状況だった。だから、サインが
出たとき、嫌な感じだった」
どの国の言葉であろうと、これは監督をあとからとやかく言っているとみなされるだろう。

彼はまたこんな発言もしている。
「失敗すると予測できたのは嬉しいことさ。野球では、目に見えるものだけではなくて、
見えないたくさんのことが内側で起きているんだ。だから、そういうことが起きるのが
見えたことが嬉しかったんだ」

監督の指示をどう思うかに関係なく、今は責任をなすりつけ合う場合じゃないだろう。
正直に言うと、彼には黙ってプレーしてほしい。この“結果が見えた”というたぐいの
発言はいやなあと味を残すことになる。>>>

地元マスコミがはっきりとイチローを批判している記事を私は初めて眼にしました。
これまで書かれなかったのが不思議なぐらいなのです。ジーターやロドリゲスがこんな
発言をすればニューヨークのジャーナリズムはテレビも含めて大騒ぎをするでしょう。
地元でこういう記事が出たのはまずい兆しです。
弓子夫人がきちんと翻訳して読ませてあげてほしいと思います。

この記事の中には、連続盗塁がストップしたことについてのハーグローブ監督の言葉も
載っています。
「見事な記録だと思うよ。終わってしまったのは残念だね。でも、それが野球さ。
できることなら、あと45やってほしかったよ。でも、何事もどこかで終わるものなんだ。
それに、私は…誰だって記録を続けようとして試合に臨むことなんてできないよ」 

―――――
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何かうらみでもあるのか?という書き方になっていますね。ハハハ。
ファンの方にしてみれば“許しがたい”発言でしょう。

そんな“孤軍奮闘”する私に強い味方が現れました。“天下の”朝日です。
9日付朝刊「自由自在」という囲み記事には「イチロー 美学と孤独」の見出しがついています。
<<<「自分のことしか考えない選手」。「格好を気にして、泥臭いプレーをしない」。(中略)
マリナーズで米報道の批判の矛先がイチローに向けられ始めている。チーム改革のための
トレード候補の一人、とまで主張する過激な記事もある」と書き出された記事の中には、
ある主力投手の「自分さえ安打を打てばいいと思っている主力選手がいるんだよ」と不満を
訴える言葉も紹介されています。

実は、今週号の週刊朝日にも同様の記事が2ページにわたって掲載されています。
もっとも、こちらにはイチロー・ファンだという某大学准教授の「…そういう普通人の
感覚を持っている人間にはイチローのような成績は残せないんだということを、チーム
メートもメディアもわかってあげなくっちゃ。常人の感覚だけで天才を論じちゃダメ」という、
噴飯ものの意見も載っていますが。ハハハ。


新聞を読んだ時点で少し探ってみました。
記事は確認できませんでしたが、シアトルの地元新聞の掲示板にも読者からのイチロー
批判が出ているのは事実ですね。本人の口からそういう言葉は出なかった…少なくとも
日本までは伝わってきませんでしたが、序盤のイチローが精彩を欠いたことでチームが
低迷した部分もあるのですから、ファンの心理も分からなくはありません。

しかし、チームの不成績はフロント、監督・コーチ、選手すべてに責任があるのですから、
イチロー一人が責められるいわれはないのです。ただ、チームが不振に陥れば、フロント、
監督、選手の順で非難の対象になり、中でも、スターと目される選手が槍玉に上がるのは
避けられないことです。
まして、今回のように、地元のマスコミが過去の言動を取り上げて伝えるようになると、
その流れは止まらなくなる可能性があります。
イチローは、今、2001年にメジャーに行ってから初めてのピンチを迎えていると言っても
いいでしょう。

アメリカのスポーツ選手にとって一番つらいのは、地元でブーイングを受けることだと
言われています。セーフコフィールドの試合で打順が来て彼の名前がコールされたときに、
スタンドからブーイングが聞こえるようになったら、いくらニンテンドーのオーナーが
かばっても、イチローの気持ちが奮い立たなくなります。
そうならないことを願いましょう。そのためには、一段、二段上から見下ろすのではなく、
泥臭くてもいいから、金本や松中のスタイルでチームを引っ張る姿を見せなくちゃ。

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by toruiwa2010 | 2015-09-19 08:10 | 自薦・厳選300? | Comments(4)
Commented by デルボンバー at 2015-09-19 19:28 x
個人的には岩佐さんのコラムのイチローにさんの対する苦言を読むまでは彼に対する批判的な記事はお目にかかったことがなかったので、まさに目からウロコでした。未だに日本ではイチロー批判はダブーな雰囲気があるのが情けないです。
Commented by toruiwa2010 at 2015-09-19 20:05
デルボンバーさん、こんばんは。

なにごとも無批判・・・ていうのは
ダメだと思います。
だから、私は是是非非。 超スローボールも。
Commented by 瀬戸の生ガキ at 2015-09-19 23:37 x
お久しぶりです岩佐さん。以前私がここでコメントした(伊達選手の観客に対する回だったと・・)友人が先日亡くなりました。
友人と言うより仲間のほうがニュアンス近いのですが、彼女に対する接し方をコメントした時 岩佐さんから「間違ってないとおもいます」と返事を頂きそれを勇気にしてこられました。有り難うございます。

正直、真実に近い所で彼女から来る球を返すのはキツくて、何度もためらったり、ミスをしたり・・でもいつも「返すぞぉ!返すぞぉ!」と彼女の正面をみてる事ができたのは「間違ってない」に励まされたからです。

彼女は誰かに甘える人ではなかったので、一人で病気と向き合っていたし 私のような相手はいらなかったのかもしれませんが
本人がもう打つことの出来ないメールやラインでは、とても繋がっているとは言いがたく 足げく通い終いはネットも超えない距離での球の拾い合いでした。
キツかったですほんと(笑)  キツかったねぇ~と言い合えないですけど。

残される方のわがままを彼女が許してくれたので、残った仲間と気持ちの落し所をゆっくりみつけます。

なにが正しいかなんて本当は無いと思っていますが、ブレずに出来たのは岩佐さんの御陰でした。
有り難うございました。   またここのぞきますよ。ふふ。
Commented by toruiwa2010 at 2015-09-20 09:24
瀬戸の生ガキさん、こんにちは。

人が死ぬことで生まれる悲しみは
逝く人よりも残る側に強いのだと思います。
失礼ながら、あまり深く考えずにレスしたと
思いますが、お役に立てたとすれば幸いです。
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