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岩佐徹のOFF-MIKE

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イチロー:是々非々3 自薦・厳選300? 15/09/21

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2000安打達成、おめでとう! But…
~イチローへの“最後の”オマージュ ~( 2009.09.09 初出 )


5年前に前立腺の手術を受けました。
最近の医療ではそれが当然なのでしょうが、手術の翌日から歩行訓練が始まりました。
同時に、身体に入っている、点滴をはじめとする何本もの管がどんどん減っていきます。
3日目の朝、ドクターに「いよいよ、あと一本になりましたよ」と声をかけられたとき、
「えッ、イチローと同じですね」と応じました。
メジャーのシーズン最多安打(257本)に挑戦していた彼が、ちょうどその朝、256本目を
打ったところだったからです。

…思えば、当時は“純粋に”イチローを応援していました。
入院・手術とイチローの記録達成が重なりそうだと分かったとき、スケジュールの変更を
ドクターに頼もうかと思ったほどです。ハハハ。

今でも、プレーに関しては、イチローを高く、それも きわめて高く評価していますが、
発言の仕方を含めたマスコミへの対応や野球への考え方などでどうしても納得できない
ところがあって、“総合評価”はさがっています世間より低いのです。
このブログを長く読んでいる方は「又かよ」と思うかもしれませんが、もう一度だけ、
お付き合いください。ハハハ。
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はじめに、前人未到の9年連続200安打(間違いなし)とメジャーでの2000本安打達成を
心から祝福したいと思います。積み上げてきたものの“重み”は賞賛に値します。
技術はもちろん、自己管理、努力、執念の賜物でしょう。
ここまでの実績だけでも、将来、資格を取得する最初の年に殿堂入りを果たすのは、ほぼ
間違いないと思います。

バットでボールをとらえるテクニックは誰にも真似できないものがあります。
少しも衰えない脚力を見ていると、間もなく36歳になることが信じられません。
しかし、ずば抜けているのは守備能力だと、私は思います。
スピードを生かした守備範囲の広さも素晴らしいですが、糸を引くような送球の見事さは
メジャーの歴史の中でも“屈指”のものではないでしょうか。
肩の強さだけなら、彼を上回る選手がいるでしょうが、正確さと合わせれば、彼以上の
選手はなかなか思い浮かびません。

…つまり、彼がメジャーでも“最高ランク”の選手であることに疑問の余地はないのです。
“技術”と“能力”に関しては、ですが。ハハハ。

「その質問に答えなきゃいけない理由はないでしょう。僕は、ここにサッカーをやりに
来てるわけじゃないんだよ」
足の故障で休んでいたときの通訳を介した発言ですからニュアンスがこの通りだったかは
とても微妙ですが、「もう出られる状態なのに」という“いらだち”を示した言葉として
地元紙が伝えていました。

日本の新聞には、再出場を果たしたあとの談話として「つまらなかった。4打数無安打、
5打数無安打とか、試合に出ていてダメなほうがよっぽどいい」と書かれていました。
チーム首脳の判断に異を唱えるイチローは、“選手は球団の財産”として、絶対に無理を
させないというメジャーの考え方を理解していないようです。

日本のマスコミでは、イチローに関するネガティブな発言を耳にすることはありませんが、
現地では、“それなりに”出ています。
面白いのは、マリナーズ・ファンの中からも批判的な声があがっていることです。
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地元紙のフォーラムに立てられたスレッドです。「イチローをトレードしろ」…
「自分勝手だからオフにはトレードしてほしい」という呼びかけに400件のレスポンスが
ありますが、同意しているのはわずかで、大多数の人が、イチローの残した数字を挙げて
反論しています。打撃部門のほとんどでチームのNo1ですから当然でしょう。

ところで、「数字はうそをつかない」と言いますが、そうでしょうか?
「バッティングより守備を評価する」と書きました。
いくつか、日本ではあまり報道されない事実(数字)を挙げておきたいと思います。

9シーズン続く200安打(&トータル2000安打)のうち、23%(458本)が内野安打だと
いうことを指摘する人は少ないです。意味がないからですか?そんなことはないでしょう。
なぜなら、彼が打つヒットの数こそが「イチローはバッターとして偉大だ」とする最大の
根拠になっているのですから。
ちなみに、殿堂に入っている俊足好打のリッキー・ヘンダーソン(史上最多の1406盗塁)は、
記録が残っている1988-2003年の16シーズンで245本しかありません。“左投げなのに
右打ち”だったことが大きな理由でしょう。

一部の解説者や本人が言うように、“内野安打も技術のうち”は“無理矢理感”があって
認められません。“普通の”あるいは“あたりそこね”のゴロがヒットになるのは、単に
足が速いからでしょう。ハハハ。
内野安打の中には、送球をあせる野手が打球をはじいたものもかなりあります。これは
“技術”とは関係がありません。メジャーでは地元紙の記者が公式記録員をしているため
雰囲気に流されて判定してしまう傾向があると思います。
“偉大な打者”、“打撃術最高”と呼ぶには、文句なしのヒットがもっと多くないと。
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イチロー・マニアやスポーツ・マスコミがヒットの数だけで彼を“神”のようにたたえる
一方、今、アメリカでは “OPS”(On-base plus sluggingの略)という指標が注目されて
いるそうです。出塁率と長打率を足したものです。“打率”だけでは、チームが勝つために
必要な“得点”との相関性を十分には表せないということから考え出された指標です。
打者の攻撃力を示すとき、打率や打点よりOPSが持ち出されることが多くなっています。

現在、打率争いの2位にいるイチローですが、このOPS部門では25位まで下がります。
大きな理由は 何度も指摘してきたようにフォアボールの少なさです。
打率の高さの割りに、出塁率はベスト10にも入らないほどの数字にとどまっています。
打率では1位のマウアーと4厘しか違わないのに、フォアボールなどを加えた出塁率では
4分2厘まで差が開きます。
「フォアボールはダメ、ボールにバットを当てなければヒットが増える可能性はない」と
考えている(らしい)イチローが“総合攻撃力”で高い数字を残すことは望み薄なのです。

ちなみに、マウアーのOPSは10割3分7厘!で1位、イチローは8割5分9厘です。
皆さんが知っていると思われる選手の数字を挙げておくと以下の通りです。

.975 2位 ユーキリス(レッドソックス)
.917 8位 タシェアラ(ヤンキース)
.912 10位 ロドリゲス(ヤンキース)
――――――――――――――――――――――
.861 24位 松井(ヤンキース)***


*中軸を打つ選手ばかりですが、デーモンやジーターもイチローよりは上です。


つい先日も、とんでもないボール球を打ってヒットにしていました。彼の技術なら、2回、
3回に1回はヒットにできるのでしょう。
しかし、「だから、イチローなら打ってもいい」でいいのでしょうか。
「授業で剣道を習ったし、いけると思った。(面と同の)中間ぐらいですね」と得意げに
話しています。ああ、そうですか。勝てば官軍…。ハハハ。

2000安打達成の翌日の朝日が<<<「ワンバウンドの球さえヒットにできる」と、巧みな
バットコントロールに敬意が払われている>>>と書いているのを見て笑ってしまいました。
彼が、“ワンバウンドの球にバットを合わせようとしてヒットにした”のなら、ほめるのも
“あり”でしょう。しかし、実際は“低めの球に合わせようとしたが、コンタクトに失敗し、
振り出したバットがたまたま当たってヒットになった”だけじゃないですか?ハハハ。
私が嫌いなのは、イチローのやることをすべて“賞賛”に結びつけようとする、こういう
メディアの書き方、ものの言い方です。
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この記事の中には「2000安打達成の短さが史上2番目だが、1位のシモンズのころは
投手に多彩な変化球を投げる技術がなく、“打高投低”の時代だった」とも書かれています。
つまり、実質、イチローが史上最速だと言いたいのでしょう。
私に言わせれば、“2番目の速さで達成できた”理由のひとつは、“打席”の多さなんです。
しかも、フォアボールを嫌って(ハハハ)ボール球でも打っていきますから、“打数”も多く、
過去8シーズン中、6回(最近5年連続)もリーグ1の打数を記録しています。200安打は
むしろ打って当然だと言うべきです。過去8シーズンの彼の打数(5460)で200安打しか
打てなければ、打率は3割に達しないのです!(.293)

シーズンが始まったときから、“200安打”を意識していることがあからさまな彼を快く
思わないチーム・メイトもいるはずです。ボール球に手を出すこと以外にも 自分勝手な
判断でのプレーが目につきます。
8月15日のBOX Scoreを見ると、“CS - I Suzuki (8, 3rd base)”とあります。
CSはcaught stealing、つまり、盗塁死(刺)です。今シーズン8個目と表示されています。
このままだと、5年ぶりに二桁になるかもしれません。
自慢の脚力、盗塁のカンが鈍り始めたのでしょうか?

しかし、問題は、そのことではありません。
場面は、ヤンキースに4-2とリードされた7回裏、2死1-2塁で打者は5番のブラニアン、
カウントは0-2でした。そして、記録に書いてある通り、サードでアウトになっています。
野球のセオリーは、“第3アウトをサードで取られてはいけない”と教えていますけどね。

例のスレッドでイチローのトレードを訴えた男も“わがまま”の一例としてこのプレーを
挙げています。ボーンヘッドですから、当然でしょう。
2アウトでイチローの足なら、ワンヒットでらくにホームに帰ってこられるのですから、
リスクをおかす必要はなく、監督も納得していなかったようです。

イチローは「2-3塁にしてワンヒットで同点にすることができる状況を作りたかった」と
説明したそうです。1塁ランナーのロペスも走って、ともにセーフになれば、の話です。
ハハハ。
どちらにしても、この失敗はマリナーズの勢いを止め、試合は5-2で敗れました。

彼の過去の言動でもっとも気に入らないのは、「自分が打てなくてもチームが勝てば嬉しい、
という気持にはなれない」という発言です。“ジコチュウ”、ここにきわまれり。ハハハ。
そんな気持ちなら、メジャーでプレーすんなよ、と言ってやりたいです。
2000安打達成のとき、ベース上からベンチの選手全員が拍手しているのが見えたそうです。
「嬉しいよね。チームメイトのそういう反応も」と話しています。
君に足りないのは、君自身のチームメイトに対するそういう気持ちなんだと思うけどね。

10月には36歳になります。
“HEC”が立ちはだかってくるでしょう。何度か書いたHand-eye coordinationです。
目で見たことが脳に伝わる、脳が判断して指令を出す、体が反応する…一連の動作の中での
“手と目の協調”のことを指しています。
年齢とともに衰えてきます。「カーブだ。曲がってここに来る。そこにバットを出せ」と
脳がバットを持つ腕に指令を出すわけですが、“伝達”、“判断”、“指令”、“反応”という
ひとつひとつの“作業”が少しずつ遅れるようになるのです。
イチローといえども、“例外”ではないでしょう。
自慢の足にもやがて衰えは訪れます。内野安打が稼げなくなります。

今回も、これまでも、“ことさら”ネガティブなことばかりを書いたつもりはありません。
ただ、きちんと伝えなくてはいけないマスコミや解説者たちが、“あばたもえくぼ”的に
なんでもかんでも手放しで褒め称えるのが気に入らないのです。ハハハ。
しかし、イチローについて書くのは、少し飽きてきました。
彼の“偉業”に異存はないのですが、伝わらない事実・情報を、と思って書いてきました。
たまに、賛同してくださる方もおいでですが、大多数は、“イチローは文句なしに偉い”派
だろうと思われます。「まあ、岩爺の言うことだから読み流しておけばいいさ」。ハハハ。

以後、イチローについては“さらっと”書くことにします。

*記録はすべて日曜日の試合が終了した時点のものです。
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なお、郵便局会社が9年連続200安打達成の翌日から
記念切手のセットを発売しますが、賛成です。
その価値は十分あると思います。念のため。ハハハ。


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by toruiwa2010 | 2015-09-21 08:15 | 自薦・厳選300? | Comments(0)
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