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岩佐徹のOFF-MIKE

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イチロー:是々非々 4 自薦・厳選300? 15/09/22

イチローvs朝日新聞 !!
~頭に血が上ったか?~( 2010.08.24 初出 )

イチローが2打席連続の本塁打を放った。(中略)
いずれも甘い球を見逃さず、バットに乗せるようにボールを飛ばした。
1,2本目の手ごたえを問われると、イチローはそっけなく言った。
「ああ、そういう浅い話でいいんだ。だったら簡単。ぜんぜん違うよ」(中略)
右中間が極端に狭いヤンキースタジアムならではの連続本塁打に、
イチローは「普段なら入らない打球なのに、入ってしまうんだから。
ここはいい球場だよね」と淡々と語った。(ニューヨーク=村上尚史)

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…昨日の朝日新聞朝刊を読んで「うん!?」と思った。
これはどういうことなんだ?としばらく考えてしまった。
そして、つぶやいた。

2HRの手ごたえを問われたイチロー
「ああ、そういう浅い話でいいんだ。
だったら簡単。全然違うよ」…
チームが負け、機嫌が悪かったか。
朝日が書いている。
きっと腹にすえかねたのだろう。
書き方に感情が出ている。
人柄は言動に出るものだ。


自分がいくら打ってもチームはだらしない負け方をする。
ワカマツ前監督が解任されたあと、イチローが後任にボビー・バレンタイン氏を
マリナーズの人事に強い発言権を持つとされる任天堂の山内某氏に推薦したと
コラムに書かれたこともあった。
200本安打達成に向けてプレッシャーもかかっている。
もろもろのことが重なって少しいらいらしていたかもしれない。
どんなアスリートにもそういう日はあるものだ。

ちなみに、「」の前半を省いた読売新聞はこう書いている。
「普段なら入らないのが入る。いい球場だね」

記者の“立ち位置”に微妙な違いを感じた。

たぶん、朝日の記者の書き方がイチローの発言に“より近い”ものだと思う。
「そんな言い方はしていない」と突っ込まれないためにテープに録っているはずだ。

取材する側とされる側には、一定の信頼関係がある。
“オフレコ”と言われたら書かないのはもちろん、両者が良好な関係にあるときは、
タメ口で話したコメントも少し丁寧な言い方に改めたりするはずだ。
まして、「ああ、そういう浅い話でいいんだ」はニュアンスが分からないが、耳に
心地よい“物言い”ではない。言ったのが事実だとしても普通は書かないだろう。
スポーツ紙がどう扱ったか分からないが、読売が書かなかったこの部分を朝日が
書いていることに興味を持った。
この記者は、かねてからイチローの発言・対応に不満を持っていたのではないか?

以下、2004年12月の当ブログからの抜粋

帰国した彼の発言の中に「えっ?」と思わされるものがありました。
日刊スポーツの長いインタビューの中に「記者の人を育てるのは選手でもあると
思うので…」とあるのです。毎試合カメラの前で会見する松井のやり方に、
あからさまではありませんが「甘い」と批判した上で、お互いプロだから自分は
「厳しく」ありたいし、選手一人一人がそういう意識を持たないといけないと思う…
という流れの中での発言でした。
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思い上がりだ、などと言うつもりはありません。「個人の自由」ですから。
逆にこの考え方だと疲れるのではないかと思うのです。
松井は、おそらく「少し我慢すれば、あとは楽なんだから」と考えてやって
いるのでしょう。大人の選択。ハハハ。

各社、経験のある記者をずっとアメリカに貼り付けることはできないでしょうから、
中にはひどい記者もいるのだろう、と想像がつきます。
ですからイチローの苛立ちもわからなくはありませんが、そういう記者を「育てる」
ことが彼の仕事だとは思いません。
5分なら5分と時間を決めて会見に応じてしまった方が楽だと思うのですがね。

ちなみに、メディアと選手の対立は、今に始まったことではなく昔からありました。
しかし、私が思いうかべるのは二人のアスリートです。
日本のスポーツ史上最もマスコミに追い回されたと言って間違いない、王と長嶋。
そして、この二人ほど我慢強い人物を私は知りません。
マスコミに対して声を荒げたり、いやな顔を見せたりしたことはほとんどゼロに
近かったのではないでしょうか。
マスコミへの対応も仕事のうちとの自覚があったからだと思います。

…イチローの発言の中には“語録”としてファンが大喜びするものもある一方、
「どこまで“上から目線”なんだ」とあきれ果てるものもある。
「浅い話…」などはその典型だ。
考えがあってやっていることだろうから、とやかく言うつもりはない。
しかし、「記者を育てることも自分の仕事」と言われて、ジャーナリズム側が
快く思わないのは当然だろう。

腹にすえかねた村上記者は思わず、普段は書かない部分まで書いたのではないか。
よほど頭に血が上っていたのか、デスクのチェック漏れかはわからないが、
「…違うよ」のあとの“。”(句点)が落ちている。朝日にしては珍しい。ハハハ。
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NHKの中継ではイチローに批判的なことはほとんど言わない。
オフの特番などに不可欠な顔だから刺激してはまずいのだろう。
その他の新聞・テレビも、独占インタビューがほしいから批判は避ける。
そうやって、みんながほめ上げるから、“イチロー=神”的なファンが増える。
ちなみに、当ブログはすべて“是々非々”で臨むことにしている。

昨日の試合の最終打席でボール球をヒットにしたときの実況・解説を聞いて
思わずつぶやいた。

小早川とアナの合作「ポサダはワンバウンドをとる態勢になっていた。
それを打ってしかもヒットにしてしまうのがすごい」…。
イチロー嫌いではないが、彼のすることは何でも認めてほめあげる風潮が嫌いだ。
あの場面は無安打で終わりたくなかっただけ。点差を考えたら許されると思うが。

…そして、今朝のスポーツ紙はファインプレーしそこなった話をメインに取り上げ、
このヒットについては事実を伝えただけだが、朝日(夕刊)は違った。
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(最終打席)難しい球をヒットにした感想を聞かれると、
「どっちでもいいね」。試合は0-10で大敗。
チームは優勝争いが絶望的で、集中力を保つのが難しい中での
プレーが続くが、イチローは「それを含めてどっちでもいい」。
(ニューヨーク)


…“行間”ににじむ記者の感情が手に取るように分かる。

はたして、イチローと朝日新聞の間に“冷戦”が勃発するのか。
当ブログの単なる“考えすぎ”か。ハハハ。

*記者の質にも問題があるでしょう。イチローのいらだちもわかります。
詳しくは、この記事を読んでみてください。
「テニスを伝える 松井を追う〜記者の“質”もいろいろ〜」
http://bit.ly/aWNTCu


偉業達成 おめでとう !
~内野安打は“運”じゃない~ (2010.09.24 初出 )

イチローが10年連続200安打を達成した。
文句なしの偉業だ。
素直に、心からおめでとうと言いたい。
この数字を塗り替える選手…記録は破られるために
あるのだろうからいつかは出てくるにしても、
並大抵の数字ではない。
追いつくだけでも最低10年かかるのだから。
ハハハ。

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"The guy has to be the luckiest guy in the history
of the world to get that many infield hits!"

ピート・ローズがそう言ったらしい。
「そんなにたくさんの内野安打が打てるなんて、彼は世界一ラッキーな
やつに違いない」…というところか。
記事を読めば「全体の27,8%が内野安打だということを知ってるか?」と
聞かれて答えたものだ。

イチロー・ファンの感情を甚だしく傷つけたようだ。
ローズが“ラッキー”をどんな意味で使ったかは分からない。
しかし、日本のマスコミは“幸運”や“ツキ”と訳しているところが多い。
これではファンが腹を立てるのも無理はない。

公式記録員を務める地元の記者がエラーに見える打球をヒットにしてくれる
“ツキ”や“幸運”はあるかもしれないが、イチローの内野安打の80-90%は
彼の並はずれた俊足の産物だ。まさに“leg hit”なのだ。
ローズは、「…だとしたら、そんな俊足をもって生まれてきたのは幸せ」と
言いたかったのではないか?
ローズには大きなスキャンダルがあったし、イチロー・ファンは繊細だから
何をどう言っても聞く耳持たず、“袋叩き”にあっている。気の毒に。

スポーツナビで木本大志「イチローの内野安打は“ラッキー”なのか?」を
読んだ。ローズの発言を受けて書かれた記事だ。
日付は22日になっている。今シーズン初めて4安打を放った日だ。

以下の部分が面白いと思った。
イチローは内野安打の可能性を高めるために意図的にゴロを打っている、
とした上で、さらに…

ではいったい、イチローはどれだけ“フライを打たない”のか? という点だが、
メジャーでは、その打者がゴロを多く打つ打者であるか、フライボールの多い
打者であるか示す指標がある。
ゴロの数をフライの数で割った数値を「GB/FB」と簡略化して表すが、
20日までの時点でイチローは、2.24となり、両リーグ通じて第6位だった。
(米サイト『FANGRAPHS』参照)  ***GB/FGの数値は元記事のまま。

…なるほど、と思わないでもない。
しかし、フライよりゴロのほうがヒットになる可能性が高いのは当然のこと。
少年野球の監督だって、脚の早い選手には「ゴロを打て」と教えるだろう。

ちなみに、それこそ“ツキ”に恵まれて回ってきた第5打席のイチローは、
投手左へのボテボテの打球だったが、相手ピッチャーがあわてふためき、
結果として4安打目を稼いだ。

話を元に戻せば、ローズはあくまでも「ラッキーだ」と言うかもしれないが、
この日の4本目のヒットなど、まさに可能性をつなぐ典型的な打球。
追い込まれた。最後は外の球。振り切らず、バットに当てて転がす。
そこに可能性を求める。

…と、木本記者は書いている。なるほど、とは思わない。“うがちすぎ”…。
“内野安打を打つ技術”を言っているつもりだろうが、“たわごと”だ。
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木本氏がどのレベルの記者かは知らない。
しかし、次の部分を読めば、大体のことは分かる。

フライを打たない → ゴロを転がす → 転がせば野手の間に転がる
こともある。緩い打球になることもある。
イチローの足に慌て、悪送球になることもある。そして内野安打。
「風が吹けば桶屋がもうかる」という話ほど複雑でないが、フィギンズが
言いたいのは、可能性。

「風が吹けば…」は、思いがけない結果が生まれることを言うのだ。
意図的に打っているかのように書く一方で、「風が吹けば…」とつなげたら
意味不明になってしまうじゃないか。
恥じることはない。当ブログも「カルガモが“毛づくろい”を…」と書いて
「しまった」と思ったのは2日後だったことがある。
日本語は難しい。

7月のちょっとした“スランプ”の直後に「10年連続200安打を達成しても
しなくても、大きな区切りなんだから、優勝争いができるチームに移って
チャンピオン・リングを獲りにいたらどうだ」と進言した。 http://bit.ly/bWK87u
200安打はともかく、“メジャーで3000安打”が視界に入ってるだろうから
まあ、言ったって無理だろうなあ。

今日は、“おめでたい日”だから、ネガティブなことは書かない。

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by toruiwa2010 | 2015-09-22 09:00 | 自薦・厳選300? | Comments(4)
Commented by バタフライ at 2015-09-22 11:43 x
岩佐さん、こんにちは。
噂によると、イチローにはお気に入りの記者が二人居て、現場には
取材はすべてその二人を通して行う暗黙のルールが厳然と存在するのだとか。
記者が選手の顔色を伺ってるようじゃ北朝鮮のことを笑えないでしょう。
メディア後進国と揶揄されても仕方ないですね。
Commented by toruiwa2010 at 2015-09-22 11:46
バタフライさん、こんにちは。

記者に背中を向けて受け答えする…など
似たような話はよく耳にします。
それほどエライのでしょう。
Commented by ラジオ少年1978 at 2015-09-23 01:02 x
こんばんは、
ONご両人は、常に脱帽・常に丁寧語で
各社の取材等に対応していたそうです。
(たとえそれが、スポーツ担当者でなくても
たとえそれが、姫路在住の元アナの僧侶であっても)
それができる超一流のスポーツ選手は
日本にいるのでしょうか。
Commented by toruiwa2010 at 2015-09-23 07:01
ラジオ少年1978さん、おはようございます。

ONご両人は、常に脱帽・常に丁寧語で・・・
数えきれないほどインタビューし、
記者が囲む取材の場に居合わせましたが、
それは違います。

いわゆる都市伝説でしょうが、そういう話が
イメージを作ります。広めるのは控えましょう。
ハハハ。
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