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岩佐徹のOFF-MIKE

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横綱の責任・大関の責任~大相撲9月場所~15/09/28

初日、2日目の“らしくない”負け方から予想されることではあったけれど、
白鵬が3日目から休場した。横綱昇進以来、初めての休場だと言う。
続報を耳にしないが、ひざ周辺の故障(左大腿四頭筋腱炎)だから、事と次第に
よっては秋場所も出場は微妙ではないのかと心配だ。
特に「“きれいな体で”土俵に上がれればいい」と言っていたのが 気になる。
故障個所は、出場するときに テープ類を巻く可能性がある。相撲について
“美学”を持っている力士だけに…。
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余談だが、3日目の放送の初めの方で“白鵬休場”を伝えたNHKのアナが
白鵬の前に“大横綱”と言った。単なる“横綱”ではなく“大横綱”…
NHKにして珍しいことで、なかなか興味深かった。
制作側がこれを読めと言ってコメントを用意したとは思わない。 つまり、
“大”をつけたのはアナの意志だ。“思い”がこもっている。“無機質”な
物言いがかつてのNHKの特徴だったが、変化するのは歓迎だ。

白鵬の休場だが、大関だった2006年秋場所(全休)以来だというからすごい。
審判批判や無用のダメ押しで最近ヒール化していたが、重圧がかかる地位で
48場所(大関時代をふくめれば51)連続1日も休まなかったのは“大横綱”と
呼ばれるにふさわしい数字だ。

3日目から“白鵬レス”になった場所はやはり寂しかった。
鶴竜も稀勢の里も頼りない中で、予想されたように伸び盛りの照の富士が
白星を積み上げて優勝争いのトップを走った。取り口は荒っぽく 十両から
幕内に上がった頃の把瑠都を思い出すが、“強さ”の点では横綱・鶴竜を
含めた全力士の中で最も安定していた。

「段違い」…琴奨菊を破ったとき、その強さを一言で言い表した男がいた。
NHK解説の北の富士だ。それ以外、言いようがないほどの強さだった。
「今場所、全勝優勝しそうな勢いだ。九州で横綱昇進を決めてしまうかも」…
先走って、妻にそんな話をした。

・・・そういうことを簡単に言っちゃダメなんだよね。
翌日、栃煌山に一方的に敗れて流れが変わってしまった。
さらにその翌日は稀勢の里に敗れ、おまけにひざに重傷を負った。
嫌な倒れ方をしたのだが、アナは気づかない! 相撲に限らない、どんな
競技でもあんな倒れ方をしたら「大丈夫か?」と思わなきゃ。鈍いわ!
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ま、それはいい。そんなことより照の富士だ。
右ひざ前十字じん帯損傷で全治1ヶ月…アスリートにとっては“致命傷”に
なることも多い箇所のケガだ。
花道を引き揚げていく照の富士を見て「休場だな」と思った。
土曜日は朝からいつYAHOOニュースに出るかと待っていたが、出なかった。

いや、出なかったのはニュースで、相撲には“出た”んだけどね。ハハハ。
無茶するなあ。

大関・照の富士は休まないそうだ。
右膝の前十字靱帯損傷で全治1カ月と
診断されているというのに。
愚かな判断だと思う。
親方も止めないらしい。
遠藤の例もあるが、無理をする局面では
ないだろう。今、きちんとなさないと
将来悔やむことになる予感。


「横綱が二人休んでいる中で自分まで休むのは…」と話していたそうだが、
“調子が悪い”ぐらいならともかく、これだけの大ケガをしているときに
そんなことを考えなくてもいいのではないか。負わなくてはいけない責任と
そうでないものがある。師匠も止めなかったらしい。信じられない。
14日目に出た以上、千秋楽も休めなくなってしまった。

その千秋楽、本割の鶴竜戦は立派だった。大方の予想を覆して一気に横綱を
破ったときは「これはひょっとすると…」と思わせた。決定戦では敗れたが、
どうにもならない内容ではなかったし、けがは悪化しなかったようだ。
しかし、「だからよかったんじゃないか」とは思わない。

昨日の放送の中では、師匠の伊勢ヶ濱が「優勝と同星は準優勝に相当する」と
九州場所が綱取りになるような話をしたと報じられていた。そんな馬鹿な…と
思ったが、今朝、北の湖理事長が打ち消したと聞いた。当たり前だ。

焦らなくても強さは本物。照の富士にはまずケガの完治に努めてほしい。

照の富士は大関の責任を考えすぎてしまったが、鶴竜にとって横綱の責任は
どうなんだ?手負いの大関に本割で負けたことは責めない。しかし、終盤で
みっともない相撲を取った。14日目、稀勢の里戦にはあきれた。

横綱がなりふり構わず 勝ちに行った。
蚊の鳴くような声で変化を悔やんだのは
つい2日前じゃないか。 一人横綱の
重圧も分かる。横綱になっての初優勝が
喉から手が出るほど欲しいのも分かる。
しかし…。
情けないと言わざるを得ない。


二度も変化した相撲を見てツイートしたが、鶴竜への思いはこれに尽きる。
横綱の責任を果たそうと思うなら、地位にふさわしい相撲を取ることだ。
それ以外にない。

親方衆の中には厳しい意見もあるが、日刊スポーツによれば北の湖理事長は
「勝負に徹した」のだろうと聞き方のよってはかばうような言い方をした。
11日目、栃煌山にも大きく変化して勝ったときには、「こんなの勝っても
仕方がないじゃないの」とバッサリ切り捨てていた北の富士も千秋楽の
放送では“鶴竜の気持ちも分かる”的な発言に変わっていた。
優しいんだな。
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購読している朝日は厳しかった。

支度部屋での鶴竜の談話「勝ちたい気持ちが出た。1度目は失敗したので
もう1回、気にせずやろうと思った。チャンスを逃がしたくない」を
紹介した記事は“こんな形で優勝をたぐり寄せたのでは、「綱」の看板が
泣いてしまう”と締めくくられていた。

見出しは 横に「鶴竜 綱が泣く」タテに「変化 仕切り直し また変化」。
一般紙のスポーツ欄につける見出しとしては最大級の批判・非難だろう。
横綱としての初優勝を果たした鶴竜にはおめでとうを言うべきだが、 次に、
横綱らしい相撲で勝つまで お預けだ。
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by toruiwa2010 | 2015-09-28 09:39 | 大相撲 | Comments(1)
Commented by ラジオ少年1978 at 2015-09-29 01:43 x
こんばんは

鶴竜には木鶏に少しでも近づくように願います。
照の富士の膝にできた爆弾、綱取りの命取り
(日本語合ってますでしょうか)にならぬことを願います。

小錦が北尾戦で鯖折りから崩れ落ちたシーンを思い出しました。
彼は次の場所休場したはずですが(2場所連続だったかな)・・・。
この怪我がなければ彼は横綱まで駆け上がっていたと思います。
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