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岩佐徹のOFF-MIKE

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JAPAN価値ある3勝~一つの物語が完結した~15/10/13

(開始直前のツイート)
いよいよJAPANの最終戦が始まる。
グループリーグでの敗退は決定済みだが、
将来に向けて大きな意味を持つ試合だね。
モチベーションの持ち方が難しいが、
力を出し切っての健闘を期待する。
エディがHCとしてこのチームを
指揮するのも最後だ。


立ち上がり、この一戦に賭けたアメリカのプレッシャーが強かったのかJAPANにしては
珍しく反則が多くて先制のペナルティ・ゴールを許した。すぐにトライ(ゴール)で逆転した。
自陣からボールをつなぎ最後は松島が飛び込む鮮やかなトライだった。
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24分にトライで逆転されたが、このときも4分後には再逆転した。チーム最年少の藤田が
タッチダウンしたが、素晴らしいモールで押し込んだものだった。
ワールド・カップの舞台で日本がモールでトライを挙げるなんて、少し前まではまったく
想像もできなかった。少なくとも私のレベルでは。

17-8、落ち着いた試合運びで優位のまま前半を終了した。

後半15分、ペナルティ・ゴールで3点ずつを追加して20-11になっていた。
南ア戦にメンバーを温存して、今大会の初勝利を日本から…と目論んでいたアメリカは
闘志を前面に出して戦いを挑んでいたから油断できない展開だった。

日本にとってラッキーだったのは、日本のスピーディーな攻撃に焦った相手に反則が出て
一人がイエローカードで一時退場になったことだ。
五郎丸がタッチに蹴り、ラインアウトからつないでマフィがトライした。25-11。

昨日のJAPANは相手陣内の深いところまで攻め込んでいるときに何回もTOされるのが
目立って不安材料だったが、31分の相手のトライ(ゴール)も同じパターンからつながれた。
25-18で残りは10分を切っていた。
まさに正念場だったが、37分の五郎丸のペナルティ・ゴールもあって逃げ切った。
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1次リーグで敗退した国が3勝するのは史上初だという。
残念であることは間違いないが、南ア戦の勝利を初めJAPAN WAYを世界に示した。
「日本のプレーを見られなくなるのが残念」と現地アナは言っていたらしい。たぶん、
スピードに乗った攻撃、緻密で確かなパス、低いタックル、“寝ている時間”の少なさ、
豊かなスタミナ、統制のとれたチームワーク…これらを一つにまとめた日本の戦いぶりは
レベルの高いファンにとっても“目からうろこ”だったはずだ。加えて、掛け値なしの
リスペクトを得た。

日本国中がこれほどラグビーで沸いたことはない。
そんなチームを作り上げたエディ・ジョーンズHCがこの試合を最後にJAPANを去る。
勝利の瞬間に満足げないい笑顔を見られてよかった。

もちろん、主役だった“Brave Blossoms”(勇敢な桜たち)にも感謝だ。
関係者の誰もがビックリするほどの練習量をこなしたと聞く。いろいろな人種・国籍の
選手たちが見事に一つのチームになっていた。
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五郎丸をはじめ多くの選手が試合後のピッチで涙を流していた。痛いほど気持ちが分かる。
達成感、満足感、充実感がありつつ、3勝を挙げながらベスト8にとどかなかった悔しさを
抑えきれなかったのだろう。
しかし、彼らのプレーは日本人だけでなく世界の多くのラグビー・ファンに感動を与えた。
胸を張って帰国してほしい。

立派な戦績を残したが、浮かれてはいられない。
南ア戦の劇的な勝利までワールド・カップがあることさえ知らなかった人が大勢いたし、
まして4年後には日本で開催されることなど、その時点ではほとんど知られていなかった。
今大会でファンの層が広がったのは間違いない。この価値ある3勝が日本のラグビーに
新しい伝統を生んだが、これをどうつなげていくか…こそが大事だ。
エディ・ジョーンズが書いた一つの物語が完結した。
あとを継ぐ新HCがどんな物語を書くのか楽しみだ。

“白状”すると、2年前にウエールズを下したとき、このブログに「金星には違いないが、
“ピュア・ジャパン”じゃないから手放しでは喜べない」と書いた。
単純に金髪や褐色の肌の選手が多いことに違和感があったことを書いただけだった。
差別の気持ちなどまったくないし、勝ったことやチームをおとしめるつもりもなかった。
ラグビー独特のルールだと言うが、いろいろ無理がある。「胸に桜のエンブレムをつけたら
それはジャパンだ」という考え方に違和感があると言いたかったし、“懸念”もあった。
2019年に日本でワールド・カップが開催されるとき、先発メンバーに“外国人”が5人も
6人も入っているジャパンを日本人が違和感なく応援できるだろうか…という懸念が。

普通のラグビー・ファンは応援するだろう。
しかし、ワールド・カップともなれば、ラグビーに興味のない人も大勢詰めかける。
トップリーグなど見ない彼らは“ジャパン”のジャージをまとった“明らかな外国人”が
普段も国内でプレーしていることを知らない。「彼らは何者?」となる。
「ラグビーはそういうルールなのさ」で納得すればいいけど…と。
私と同じ感覚を持つ人もいたが、この記事にはさまざまな批判のコメントをもらった。
予想の範囲内だったから、私のスタンスは変わらなかった。

そのかたくなな気持ちは 友人がまとめた本“コーチングとは「信じること」”(文芸春秋
BOOKS)を読んで少し変わっていた。ジョーンズのラグビーへのアプローチや、チームが
この4年間、どんな準備をしてきたかを知ったからだ。
“悔い改めた”のがワールド・カップの開幕前で本当によかった。ハハハ。
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リーチ、マフィ、ヘスケス、ブロードハースト、ツイ、ルーク、松島、ホラニ、ルーク・・・
どう見たってヤマト民族ではない。しかし、赤と白のストライプのジャージをまとった
彼らは紛れもない“JAPAN”だった。
今大会の文句なしの大活躍で普通の国民にもラグビーへの関心が生まれたし、2019年に
日本で開催されることも広く知れ渡った。それまで、どうつなげていくかだなあ。
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この先長く記憶に残りそうな二つのプレー。
南ア戦のヘスケスの逆転トライと、敗れたが、
スコットランド戦の前半終了間際に見た
五郎丸の必殺タックル。


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by toruiwa2010 | 2015-10-13 09:11 | スポーツ全般 | Comments(8)
Commented by マオパパ at 2015-10-13 14:26 x
岩佐さん、こんにちは。岩佐さんすっかりラグビーファンになりましたね。良かったです。日本代表に期待はしていましたが、いつも裏切られてきたので、今大会もどうせアメリカに勝つのが関の山かなと思っていました。ところが、南ア戦での勝利で本当にベスト8に残れるかもと期待が高まり、スコットランド戦、サモア戦、アメリカ戦と楽しむことができました。五郎丸がナショナルヒーローになったのもうれしいのですが、リーチやトンプソンの献身的なプレーには多くの日本人が心を打たれたことでしょう。今回の結果が2019年に繋がることを期待していますが、エディーさんが辞めるのが痛いですね。
記憶に残るプレーは岩佐さんと一緒です。プレーではありませんが、サモア戦終了時のトンプソンがグラウンドに大の字になったシーンも忘れられません。
Commented by toruiwa2010 at 2015-10-13 15:57
マオパパさん、こんにちは。

ほんの少し前に選手たちの帰国風景が
生中継されていました。
この熱気がいつまで続きことやら。
Commented by ヱビスの黒生 at 2015-10-13 17:11 x
この盛り上がりをまずは国内のトップリーグへつなげてほしいですね。

男子サッカーが初めてワールドカップ出場を決めたときに中田英寿さんが「代表は盛り上がったんで今度はJリーグを盛り上げてください」と言いました。ラガーマンは慎ましやかな印象がありますが、代表選手の誰か(五郎丸とか?)が「代表は盛り上がったんで今度はトップリーグを盛り上げてください」ぐらいのこと言ってくれるといいんですけどね。

今日の帰国会見で誰かが言ってたらすみません。
Commented by toruiwa2010 at 2015-10-13 18:11
ヱビスの黒生さん、こんばんは。

3年プレーすれば帰化しなくても
その国の代表になれる…
そこに目をつける、有望選手が
海外からトップリーグにやって
くるかもしれません。

リオ五輪の7人制も大事でしょうね。
Commented by AT at 2015-10-13 22:22 x
岩佐さん、こんばんは。昨年末に書き込みをした者でATと申します。
選手の人達は悔しいだろうなあと僭越にも心中を察したら、目頭が熱くなってしまいました。
第二戦までの間隔がもう少しあったならと思ったりします。
個人的には、見る球技ではラグビーが最も面白いと思っているので、今後テレビでより多く取り上げられることを期待します。
Commented by ヤップンヤン at 2015-10-14 01:33 x
上に岩佐さんが書かれたリオ五輪の予選が11月に香港で開催されます。五輪出場を逃して水を差さないことを願います。
Commented by toruiwa2010 at 2015-10-14 07:32
ATサン、おはようございます。

ユーモアの感覚は持ちつつ
チャラチャラしないのがいいですね。

放送が増えるのはNHKだけでしょう。
テレビは競技場ほど盛り上がらないのが
ラグビーなので、民放は手を出しにくいです。
Commented by toruiwa2010 at 2015-10-14 07:33
ヤップンヤンサン、おはようございます。

この盛り上がりの中で出場を逃がしたら
まずいですね。
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