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岩佐徹のOFF-MIKE

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芸人・岡村隆史讃~笑い・ペーソス・感動~15/11/04

NHK「プロフェッショナル」が放送開始から10年になるらしい。
過去に取り上げた“主人公”たちをナイナイの岡村隆史が訪ねるスペシャルを見た。
信じられないようなテクニックとセンスを持つ左官のカリスマ、農薬をいっさい使わずに
奇跡のリンゴを作る農家のご主人、そして歌舞伎の女形・坂東玉三郎・・・だ。
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これまでも岡村をすばらしい芸人だと思ってきたが、この番組を見てますますその思いを
強くした。かなり難しい“聞き手”の役回りだが、気負わず、自然流にこなしていた。
役者の玉三郎は話すことに慣れているだろうが、“素人”の二人に対しても相手のふところに
入り込んで旧知の間柄のように話していた。テクニックではなく、岡村の“人間性”が
そうさせているのだと思う。

真面目でストイックな人柄は過去に見たいくつかの“挑戦”のときにも表れていた。
ジャニーズJrにまぎれ込んでSMAPのコンサートに登場したときは笑っただけだったが、
劇団四季の厳しいけいこに耐えて「ライオンキング」のステージを踏んだときは感動した。
“努力”や“一生懸命”という単純な言葉ではかたづけられない何かがこの人にはある。

デビューのころから芸人・岡村が好きだった。彼が出ているテレビを見ていつの間にか
涙ぐんでいる自分に気づくことがある。いじらしいと思ってしまうのだ。やることに
“ペーソス”がある。小さな体に笑いとペーソスをぎっしりと詰め込んでいる。その様は
チャップリンの世界を連想させる。

笑いとともに感動を味わったのはEXILEと共演した“オカザイル”を見たときだった。
バラエティとしての演出もあるのだが、岡村の一生懸命さが胸を打った。存在そのものが
エンタテインメントになっていて、押し付けじゃない感動を味わえた。
普通、視聴者は日常生活の憂さを晴らすためにちょっと笑わせてもらおうか、と考えて
バラエティを見るのだが、ときに思わず感動してしまうことがある。誰かが言った通り
笑いと感動は紙一重なんだね。

「プロフェッショナル」の中でも何度か話していたが、自分を追いつめすぎたことがある。
2010年、5ヶ月間 休養した。いまだに病名は明かされていないが、“心を病んでいた”と
考えるのが自然だ。ニュースを聞いたときは唖然とした。「戻ってこないかも…」。

そのころ、ドタバタのバラエティを見る機会は減っていたが、岡村が仕事に戻った日の
「めちゃ²イケてるッ!」はワクワクしながら見た。
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チリの炭鉱事故救出ドラマをパロって、最後の一人としてカプセルの中から現れるのが
岡村という設定になっていた。よく考えるものだと感心した。ハハハ。
本当に何も知らされていなかったらしい「めちゃイケ」のメンバーが温かく彼を迎えた。
相棒の矢部とがっちり握手をしたと思ったら、その手をぐっと引きよせ、大柄な矢部に
抱きついて行った。二人だけに通じるものがあるのだと思った。“演技”もあるだろうが、
素直な気持ちが表れていて、思わず目頭が熱くなった。
5年が過ぎた。“再発”の心配はなさそうだ。
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もう一度「プロフェショナル」に戻る。
番組の冒頭で岡村は、「ボクを“プロ”として取り上げたいと言われたら遠慮したと思う。
“あなたはプロか?”と聞かれたとき“プロだ”と言い切れる自信がない」と話していた。
しかし、番組を見た感想は、当日朝の朝日「試写室」の結びと同じ言葉になる。

最後はみごとに岡村の「プロフェッショナル」になっていた

企画の狙いもまさにそこにあったのだろう。

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by toruiwa2010 | 2015-11-04 08:56 | 番組 | Comments(0)
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