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岩佐徹のOFF-MIKE

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すぐれたエッセー「パイプのけむり」 自薦・厳選300?15/11/29

王徳忠って誰だ? ( 2008.02.25 初出 )

日本を代表する作曲家だった團伊玖磨は大変すぐれたエッセイストでもありました。
1960年代からアサヒグラフに連載していたエッセー、「パイプのけむり」は絶品でした。
アナウンサーとして駆け出しだった私は、毎週それを読むのが楽しみでした。
話の材料は身の回りのあらゆる事象でしたが、どんな“ねた”を取り上げても切り口が
あざやかで、しかも、短い文章の中にきちんと起承転結があって魅了されました。
同時に、文章の向こうに、パイプをくゆらしながら万年筆で原稿用紙のます目を埋める
作業を楽しんでいる彼の姿が目に浮かびました。
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足元にも及びませんが、無意識のうちに当ブログが目指しているのははるか彼方にいる
彼のエッセーです。タイトルと書き出しに神経を使う、“シメ”“オチ”を工夫するなど、
努力はするのですが、うまくいったためしがありません。ハハハ。

この名コラムは20世紀終り近くまで続いたようですが、私が熱心に読んだのは数十年前の
話ですから記憶も定かではありません。しかし、彼の名前や“パイプのけむり”と聞いて
すぐに思い出したエッセーがあります。タイトルは「王徳忠」です。
はっきり思い出せるのはタイトルだけで、中身についてはおぼろげです。ハハハ。

そのころ、彼の周りの人たちが “王徳忠”という人物の名前を頻繁に口にしていました。
どうやらそれはファッション関係の人物で中国人らしいと見当がつきました。しかし、
人物の名前だとすると話がつながりません。
やがて、“オートクチュール”であることが分かります。ハハハ。

このエッセーで團伊玖磨は、外来語が激しい勢いで日本に流れ込んでいることを嘆き、
警鐘を鳴らしていました。
健在だったら、今の“言葉”の状況をどんな風に風刺したでしょうか?
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検索してみると、この「王徳忠」は連載6回目、1964年のものだと分かりました。
アナウンサーとしてフジテレビに入社して間もなかった私が、少しでもボキャブラリーを
ふやしたいと思って、もっとも熱心に「パイプのけむり」を読んでいた時期です。

彼のエッセーは、たぶん今読んでも十分面白いものだと思います。硬軟・古今・東西を
問わず、風刺がきいた文章に圧倒されてしまうでしょうが、記憶がよみがえったのを機に
私ももう一度読んでみたいと考えています。27巻もありますから、全部は読めませんが。
ハハハ。

ちなみに、私はこう考えます。
團氏は音楽家でもありました。音楽家にとって耳は命ですから、周りで話されているのが
“オートクチュー(王徳忠)”ではなく、“オートクチュール”であることを、彼は初めから
知っていたはずだと…。ハハハ。
 
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by toruiwa2010 | 2015-11-29 08:33 | 自薦・厳選300? | Comments(0)
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