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岩佐徹のOFF-MIKE

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忘れることがない絶景~蔵王:5年前のこの日~16/02/16

2011年2月16日、蔵王山周辺は快晴だった。
年に数回しか見られない 絶景に出会えた。
ふだんの行い…だね。

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テレビの画面にはかんじきを履いた足を雪にとられて苦戦する後輩、三宅・軽部両アナが
写っていました。同期入社の二人が旅をする“みや・かる ミラクル”のコーナーです。
気の毒に(ほんとに)、天気が悪くて、せっかくの樹氷も隠れがちでした。
その映像を見たとたん、思い出す雪景色がありました。
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5年前の今日、彼らより二回り上の私は同じ場所で夢のような世界を目にしていました。

“スケジュールありき”で動かなければいけない彼らと違って、“毎日が日曜日”の私は
自由に日程を組むことができます。ネットや電話でじっくりリサーチしてコースを決め、
最後は天気予報とにらめっこで出発日を選びました。

当日、起きてすぐに天気予報を確認すると、山形は朝から夜まで太陽が並んでいます。
スキー場のライブカメラも前日までの薄暗いものではなく、すっきりした映像でした。
してやったり! ふだんの行い…。ハハハ。

大宮から乗る新幹線の時間から逆算してNAVITIMEで家を出る時間を設定します。
接触事故や車両点検などで遅れる可能性を見込んでNAVIが指定した時間より20分早く
家を出ました。ところが!
新宿駅で埼京線のホームに向かって歩いているとき、地下通路にいやーなアナウンスが
流れていました。「…運転を見合わせています」
埼京線の赤羽―十条間で人身事故があったのです。

ホームに電車は入ってきましたが、「新宿と池袋の間に3本の電車が止まっているため、
この電車はしばらく停車します」という無情のアナウンスが…
駅員をつかまえて、「9時48分までに大宮に着くにはどんな方法があるか?」と聞くと、
山手線で○○まで行って、そこから△△線で…」と説明が始まりました。
もう、その時点で残り1時間ちょっとしかありませんでした。

ふだんは物事を決めるのに時間がかかる方ですが、そのときはすぐに決断しました。
車を運転しないので道路のことはよく知りません。しかし、高速道路を使えば時間までに
大宮に着くのではないか、と考えたのです。単なるカンですが。ハハハ。
タクシーをつかまえてどれぐらいかかるか、と聞くと、「1時間弱…」という答えでした。
「ぎりぎりかあ。間に合わなかったら、金も無駄になるし」と思ったものの、もうすでに
気持は“前がかり”になっています。行くと決めました。

案ずるより産むがやすし。
なんと、新宿から乗る予定だった湘南新宿ラインの到着時間より2,3分早く、タクシーは
大宮駅に滑り込んだのです。
予定外の出費は痛いですが、スケジュールを変えずにすみました。ふだんの行い。
うん? そうか、本当にふだんの行いがよければ、人身事故は起きないんですね。ハハハ。

新幹線を山形で降りて左沢線に乗り継ぎました。“あてらざわ”と読みます。
30分足らずの寒河江に降りました。月山(がっさん)を眺めるためです。
遠くからは眺めたことがありますが、できるだけ近くから眺めたかったのです。

駅前のタクシーに乗り込み、「1時11分の山形行き電車に乗るので、30分しかありません。
「どこか、月山が良く見えるポイントに連れて行ってください」と頼みました。
頼りない運転手さんでしたが、少し考えたあと意を決して走り出しました。
「10分か15分かかる」と言っていたので、戻りの時間が心配です。“田舎の10分”には
さんざんだまされましたから。ハハハ。
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いいポイントがあって雪をかぶった畑越しに堪能しました。
月山…大好きです。
出羽三山のひとつ、“たおやか”という言葉がぴったりの山容です。
いまじゃ、大いに違和感がありますが、“たおやか”の漢字は“嫋”です。女ヘンに弱い…。
見かけと違って冬季は人を寄せ付けない厳しさがあるそうですから、ある意味、この字が
ぴったりなのかもしれません。ハハハ。

山形に戻って、いよいよ蔵王温泉を目指します。
ずっと、iPhoneでスキー場のライブ映像をチェックしていましたが、何しろ気が弱いので
「頼むから晴れ続けてくれ」と祈るような気持でした。

およそ15分 待ったあと乗り込んだロープウエーの高度が上がるにつれて視界が開けると、
言葉にならないほど素晴らしい景色が待っていました。
乗換駅のすこし手前、高さ1000メートルを超えたあたりにブナ林があります。
それを過ぎたところから目の下に少しずつ樹氷が見えてきます。
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その高さになると、シベリアからの冷たい風が山肌にぶつかるので樹氷ができる条件の
ひとつが満たされるのだそうです。タクシーの運転手さんの“解説”によると「水滴が
零下20度でも凍らないまま海を渡ってくることがポイント。そして、アカトドマツも
ポイントの一つ。樹氷ができるのはあの木だけだから」とのことでした。
念のために検索すると、微妙に違う部分もあるようですが、とにかく、いくつかの条件が
そろわなければ、樹氷はできないことが分かります。ハハハ。

“アイスモンスター”(氷の怪物)と呼ばれることもありますが、一つ一つ形が違っていて、
人の顔のように見えるもの、子供を背負った母親、頭巾をかぶった魔法使い…飽きません。
前年の樹氷は“ダイエットに成功した”と表現されるほど細かったそうですが、この年は
“10年に1度”の出来栄えだという話をあとで聞きました。
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楽しんでいるうちに1661メートルの山頂駅に着きました。合わせて15分ぐらいです。
駅舎の外に出るとさすがに風が強く、氷の粒が顔に打ち付けてきます。
正確ではありませんが、氷点下10度の世界です。
しかし、目に映る景観の素晴らしさが寒さを吹き飛ばしてくれました。
2メートルを超える、まるまると“太った”樹氷たちやその遥か向こうに望める山並みに
目を奪われます。
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かなりの寒さでしたが、滞在時間が15分ぐらいだったせいか、冬の東京で外出する時の
服装で耐えられました。おかげで、予備のセーターもホカロンも出番がないままでした。
この年、履き始めたスパッツが威力を発揮したことを付け加えておきましょう。ハハハ。
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上るときは上の樹氷にばかり気を取られていましたが、下りの景色もなかなかです。
手前に樹氷があって、その向こうに山形盆地が広がり、遠ーくに朝日岳などの山々…。

一度は“実物”を見たいものと思っていた樹氷を最高の条件で楽しんだ旅でした。
“200%”の満足です。

三宅、軽部、な、ふだんの行いは大事だろ?ハハハ。

…その年、満足感に浸れたのはほんのわずかな間でした。
23日後、東日本でマグニチュード9.0の地震が起き、続いて未曽有の大津波が襲いました。
2011年の2月から3月は死ぬまで忘れることがないでしょう。

*この旅のほかの写真はここにあります。
http://bit.ly/i2K1Xv

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by toruiwa2010 | 2016-02-16 08:57 | 旅に出る食べに行く | Comments(0)
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