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岩佐徹のOFF-MIKE

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宮原が圧勝&チャンが大逆転~宇野昌磨はひと休み?~ 16/02/22

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女子:宮原、変わらぬ安定感

女子は、極論すれば、グレーシー・ゴールドがSPで失敗を重ねたときに終わっていた。
それほど宮原知子の強さは圧倒的だった。
インタビューでは盛んに「緊張した」と語るが、滑りにはその緊張感が出ていなかった。
本人・コーチもファンも大きなミスをしないと信じている。そしてその信頼を裏切らない。
それこそが彼女の強みだ。浅田真央がいいときでもこれほど安心して見ていられることは
なかったと思う。反発を買うだろうが、一時期のキムヨナにこの強さ・安定感があったね。
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今シーズンの宮原の成績だ。
国内大会の全日本選手権を除いてこのデータを見ればFSとトータルは完全な右肩上がり。
一戦ごとに自信を深め、一戦ごとにジャッジたちの認識を深めさせた。あっぱれだ。
羽生結弦にも言えるのだが、たぶん、身体(体重)と筋肉のバランスが今ちょうどいいのだ。
だからジャンプにあれほどの安定感がでるのだと思う。跳びあがったときに体の軸がずれ、
着氷が乱れて転倒する選手が多い中で、宮原が踏み切ったときにその不安を感じることは
ほとんどない。

それにしても、勝って当然…と本人も回るも考える中でこれだけ圧倒的な力を見せつけて
勝ち切ったのは見事だ。これが初めてのビッグ・タイトルだというのが信じられないほど
出来上がっている。ますます自信をつけたことだろう。
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今の宮原に望むのは“プラス・アルファ”だ。
3月の世界選手権は“(メドベージェワを中心とする)ロシア勢vs宮原知子”の構図になる。
浅田真央がどこまでその一角に食い込むかも楽しみだ。
ロシア勢を見ていていつも思うのは16~17歳の彼女たちがなぜあれほど“魅せる”のか?
ということだ。彼女たちと宮原の勝負は演技vs技術に集約されそうな気がする。

四大陸を辞退した浅田は、二つを兼ね備えているのが強みだが、不安材料がある。
ブランクのせいか、大会ごとに調子に波があることだ。持てる力をフルに発揮できれば、
若手を蹴散らして優勝する可能性もある。彼女が滑るときは息を詰めることになりそうだ。

SPで会心の演技を終えた瞬間に見せた村上佳菜子のはじけるような笑顔はよかったね。
しかし、今回も2本 揃わなかった。“精神力”に尽きると思う。
とことん、自分を追い込んでみたらどうだろう。今の環境のままではこの先も…。
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男子:チャンにベテランの意地を見た
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休養を終えて復活したパトリック・チャンの今シーズンの成績だ。安定していなかった。
しかし、大会最後の滑走者として圧巻の演技を見せて優勝をさらった。
彼が逆転優勝したことはネットで知っていた。だから、テレビでボーヤン・ジンの演技を
見たとき、「チャンはこれを13点も上回ったってことか。そんな演技なんてあるのか」と
強く思った。“疑った”と言ってもいい。

しかし…
たしかに、ジャンプだけならボーヤン・ジンの方が優れているかもしれないが、全体を
見終えたとき、納得した。ここまで完璧なパフォーマンスは滅多に見られない。“素人の”
私の目には、羽生結弦を含めた今シーズンの男子のすべてのFSの中でNo1と映った。
何よりすばらしいのは全体の“流れ”だ。ジャンプもスピンも、そして、それらをつなぐ
一つ一つのスケーティングが一つになっていた。その流れの中にいささかの違和感もなく
ジャンプがある。ボーヤン・ジンとの差はそこにあったと思う。
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GPカナダのSPを滑り終えてリンクから上がるときのチャンの 表情が印象的だった。
まったく 納得しておらず、自分に怒っているように見えた。勝負師の顔だった。
1年間の休養がまったくブランクになっていないなと思った。長いシーズン、羽生の前に
立ちふさがる唯一の男だとも。

その後、成績がまったく安定しない彼を見て、“買い被り”だったかとがっかりしたのだが、
最後の最後で底力を見せてくれた。さすが“王者”だね。
世界選手権での、羽生結弦、ハビエル・フェルナンデスとの直接対決に期待がふくらむ。
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ボーヤン・ジンのジャンプの安定感は本物だ。高さが美しい。
これに、全体の滑らかさが加わったら…と思うと空恐ろしい。
チャンの得点が表示されたとき、暫定トップで控えていた彼が拍手を贈っていた。性格の
よさが見えた。素晴らしい光景だった。
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珍しく、宇野昌磨が乱れた。その理由は“ボーヤン・ジン”だったのではないか?
顔に似合わず(?)、負けん気が強いと見る。同じ“シニア1年目”の中国の若者が見せた
完ぺきなSPに“燃えた”のだろう。悪いことじゃないと思う。それぐらいでなくちゃ。

フジテレビの中継は少しずつだが改善されているのではないか。
日曜日を除いてナマにしたのはよかった。演技直後のCMを60秒にしたのも工夫だね。
その分、現地テレビが作るスローがカットされたが、難しいところだ。
インタビュー担当の三田友梨佳、内田嶺衣奈両アナが「(お気持ちを)…教えて下さい」という
聞き方を一度もしなかったのはうれしかった。

*大会中のツイートで宇野"賞"磨と書いていました。
 おわびします。


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by toruiwa2010 | 2016-02-22 09:50 | フィギュアスケート | Comments(2)
Commented by ヤップンヤン at 2016-02-22 20:06 x
岩佐さんの言う通り、ボーヤン・ジンは順調に成長したら空恐ろしいですね。
ジャンプの能力は才能の割合が高いと思うので、ジャンプが良くて、表現力がない人は表現力を改善できるパターンが多いですが、表現力豊かな人がジャンプを改善できる余地が少ないので。2年後の平昌五輪、結構、強くなっているような気がします。
Commented by toruiwa2010 at 2016-02-22 20:16
ヤップンヤンさん、こんばんは。

金博洋のときは完成度が低かったですが、
ボーヤン・ジンになった途端にしっかり
跳ぶようになりました。ハハハ。
個人的には、羽生が慌てるぐらい強くなって
ほしいですね。
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