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岩佐徹のOFF-MIKE

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「キャロル」…難しいなあ~「海難1890」も見たけど…~16/02/26

キャロル 75

夕方になっても、マンハッタンの高級デパートはクリスマス・プレゼントの買い物客で
ごった返していた。客との対応を終え、店内を見回すテレーズ(ルーニー・マーラ)の目が
一人の女性客のところで止まった。高価そうな毛皮のコートを着て、目を惹く存在だった。
遠くからまっすぐな目で見つめられてたじろぐテレーズに近づいたその女性客、キャロル
(ケイト・ブランシェット)は手にしたメモを渡して言った。「このおもちゃを探して下さる?
娘へのギフトなの」と。

客が求めるものは在庫がなかった。
テレーズがそう言い、「列車セットはどうですか?」と勧めると、女性はアッサリ同意した。
何気ない言葉を交わしながらキャロルは住所などの記入を終えた。会話は互いの「メリー・
クリスマス」で終わり、売り場を離れたキャロルが数メートル先で振り返り、自分の頭を
指さして何か言った。その唇は「帽子、可愛いわよ」と動いていた。テレーズはサンタ
クロースの頭巾をかぶっていた。

ショーケースの上に手袋が残されていることに気づいたのは少し時間がたってからだった。
テレーズがていねいに送り返す。キャロルが電話をして「お礼にランチでも?」と誘う。
やがて自宅に招かれるほど親しくなり、「旅行に行くけど、一緒にどう?」とキャロルが
声をかけ、テレーズは少しのためらいもなく応じた。彼女はとっくに“恋に落ちて”いた…
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キャロルは結婚していますが、離婚調停中です。娘がいます。かつて“深い仲”だった
女友達と今も接触があります。一方のテレーズには恋人がいます。
時代は1950年代です。アメリカでも同性愛はまだタブーでしたから、そんな二人の恋は
容易ではありません。山あり谷ありです。

つまり、この映画には“同性愛”というテーマが深くかかわっています。
前にも書いた気がしますが、男同士でも女同士でも、同性間の恋愛には違和感があります。
差別する気持ちはありません。それが自然だと感じる人たちがいることも理解します。
しかし、理解するのはそういう人たちが存在するという“事実”であって、同性に性的に
惹かれるという“感情”はまったく理解できません。

私の採点で75点は“見なくてよかったかも”ですから、決していい評価ではありません。
同性愛を理解できないのですから、この映画を理解することも無理だろうと分かった上で
見に行ったのは二人の女優がアカデミーの主演・助演賞にノミネートされているからです。
感想としては、「賞に値するほどの演技とは思えない」です。しかし、テーマそのものが
理解できていないのですから二人の演技を判断する資格はないのでしょう。アカデミーが
どう評価するのか興味があります。

クーパー家の晩餐会 80

年に一度、クリスマスにクーパー家4代の家族が集まるのですが、一見 和気あいあいでも
一人一人がさまざまな問題を抱えています。しかし、登場人物が多すぎて、“相関図”を
作り上げるのに時間がかかりました。ようやく、それぞれの人間関係が分かったころには
物語はすでに終盤という…。ハハハ。

ダイアン・キートン、ジョン・グッドマン、アラン・アーキン、アマンダ・セイフライド、
オリビア・ワイルド…そうそうたる俳優がもったいないと思ってしまいました。
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シャーロック 65

なんだこりゃ?
見始めて15分ほどで思ったことです。晩ご飯をピザと決めていなかったら、その時点で
隣の妻を肘でつついて劇場をあとにしていたでしょう。ハハハ。
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何がなんだかさっぱり分からない映画です。
ベネディクト・カンバーバッチ主演でイギリスBBCが作っているシリーズの特別版です。
舞台をビクトリア朝時代のロンドンにしているところが“特別”なのかもしれませんが、
そんなことはどうでもいいんです。この映画を見てストーリーを正確に語れる人がいたら
お目にかかりたいです。それぐらい分かりにくいです。ハハハ。

今年初めての65点。
ちなみに、私の場合、70点の意味が“金と時間を返せ”です。推して知るべし。ハハハ。

海難1890 80

1889年7月、帆船・エルトゥールル号がトルコのイスタンブールを出港した。
日本に行き、明治天皇に謁見する親善使節団を乗せていた。数ヶ月に及ぶ長い航海のあと、
役目を果たした使節団は翌年9月、帰国の途についたが、横浜を出港した翌日、猛烈な
台風に遭遇する。和歌山県樫野崎沖にさしかかっていた。
マストが折れて操船不能に陥った船はそのまま座礁し、やがてボイラーが大爆発した…
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500人以上が命を落とす大事故でした。しかし、爆発音に異変を察した近くの村民たちが
総出で救助活動をした結果、69名を救いました。
そこまでを描いたあと、物語は一気に95年後のイランに飛びます。

イラン・イラク戦争に巻き込まれた日本人を急いで帰国させる必要が生じますが、政府は
救援機を飛ばすことに難色を示します。追い詰められたテヘラン駐在の日本大使が最後に
頼ったのはトルコ政府でした。
要請を聞いたオザル首相は、当初1機の予定だった救援機を2機飛ばす決断をします。

…感動的な物語です。しかも、歴史的事実です。
遠く離れたな日本とトルコが親しい関係にある理由の一つでしょう。
それは分かるし、何か所かでグッときました。しかし、映画の完成度はそれほど高いとは
思いません。1890年と1985年、両国がからんだ二つの出来事のつなぎ目が唐突すぎるし、
エピソードのはさみ方も“わざとらしい”です。

作品賞をはじめ、監督、脚本、主演男優(内野聖陽)など10部門で日本アカデミー賞の
優秀賞を受けていると聞いてビックリしました。
ケチをつけるようで恐縮ですが、村の医師に扮した内野が、現代の外資系商社に勤める
ビジネスマンのように流ちょうな英語を話すのがとても不自然でした。
1890年と言えば明治23年です。当時の日本人が話す英語はもっと“ぎこちない”もの
だったと想像するからです。
こまかいですが、物語にリアリティを持たせてほしいです。

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by toruiwa2010 | 2016-02-26 08:50 | 映画が好き | Comments(0)
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