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岩佐徹のOFF-MIKE

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くらべちゃ気の毒だけど~日本アカデミー賞授賞式~16/03/07

“本家”の華やかさには遠く及ばないが日本アカデミー賞の授賞式が終わった。
日本の映画界でどこに位置づけられているのか知らないが、主な“賞レース”の最後だし、
プライムタイムの2時間枠でテレビ中継があるから注目度は各賞の中で最も高い。
それにしては、放送の中身は薄いと言わざるを得ない。言ってみても仕方がないけどね。

主なカテゴリについて、リアルタイムのツイートを“とっかかり”にして感想を書く。
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助演女優賞…
「海街diary」推しだから、やはり、
長澤まさみか夏帆に。
黒木華もよかったけどね。
満島はそれほど出番がなかった。
吉田はあれで受賞なら、この先
いくらでも獲れるよ。


候補者は…
夏帆(海街diary)
長沢まさみ(海街diary)
黒木華(母と暮らせば)
満島ひかり(駆け込み女と駆け出し男)
吉田羊(映画ビリギャル)

出演作は全部見ていた。
夏帆はともかく、長澤はかなり頑張っていたと思う。賞に値する演技だったが、黒木が
さらっていった。たしかによかったが、彼女が得意とする“ゾーン”の中での演技だった。
それを思えば、今回は長沢でよかったのではないか。

満島と吉田の演技にはいつもうなずかされる。きっと、このカテゴリでは毎年 優秀賞の
常連になるだろう。今年は“主演”を争った樹木希林、安藤サクラにも同じことが言える。
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黒木が最優秀賞と発表されたとき、これは、まずいぞ。全体の流れが「母と暮らせば」に
向かうのではないのかと懸念した。何度も書いているが、私が、映画界に巣くっていると
思っている“山田洋次病”、“吉永小百合病”が嫌いだ。それほどのものでもないのに、
毎年のように賞レースに顔を出す…選考者に先入観があるのではないかと思ってしまう。

助演男優賞…
「バクマン。」以外は見ている。
私なら文句なしに本木だ。新井もよかった。
浅野は出番が短かったぜ。
これで浅野が獲ったら、作品、 主演女優賞、
みんな「母と…」に 行っちゃうね。


染谷の演技は見ていないから分からないが、「日本のいちばん長い日」と「天空の蜂」での
本木はいい出来だったと思う。
純粋に演技だけなら新井弘文(「百円の恋」)がよかったけど、ああいう小品にはなかなか
賞がいかないよね。浅野の演技力は誰もが認めると思う。しかし、「母と…」の彼は賞の
対象になるような演技だったとは思わない。大御所の作品だからか?
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主演女優賞…
演技だけで言えば、樹木希林、安藤サクラ、
綾瀬はるかの順だ。
初めの二人は作品が目立たないから損をすると思う。
結局、綾瀬かな? それならそれでいい。
吉永小百合に決まったら、 言いたいことがある。


心を揺さぶられたのは安藤サクラだった。映画全体を彼女の圧倒的な演技力が覆っていた。
前半“ぶよぶよ”だった体が後半は見事にシェープアップされていくのが分かり、終盤は
アスリートの動きを見せた。“クライマックス”のボクシングシーンには 感動した。
三國連太郎に匹敵する“怪女優”と呼びたい 見事な女優魂だ。
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その安藤が最優秀を獲って嬉しかった。賞に恥じない内容のあるすばらしい演技だった。
女優 かくあるべし…と思わせた。そして、彼女を選んだアカデミーの会員にも拍手を贈る。
吉永に決まらないで本当によかった。恨みがあるわけではないが、最近の出演作で彼女が
見せる演技はいつも同じだ。
有村架純(「映画ビリギャル」)を含めた5人の投票の結果がどうだったのかを知りたい。

主演男優賞…
佐藤浩市は見ていない。
私の中では役所広司がダントツだ。
二宮も悪くないが、“演技”という
カテゴリには入らない気がする。
ドラマ「赤めだか」の彼だったら
主演賞を与えるけど。
大泉洋は坂上が言うほどとは思わないし、
内野も違う。


佐藤(起終点駅 ターミナル)以外の4人を見比べると、役所広司(日本のいちばん長い日)の
魂を込めた演技が強く印象に残った。この作品に惹きこまれた理由の大半は役所の存在に
あったと言える。
二宮についてはツイートに書いた通りだ。ドラマの彼はひたむきに落語に取り組む若者を
素直に演じていたが、映画の彼は極論すれば特別なことをしていなかった。亡霊になった
大学生に扮する“素材”としてスクリーンの中にいた…という感じだった。
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最優秀賞はその二宮和也になった。
めでたいと思う一方で、消化しきれないものが残った。あれで最優秀が獲れるなら二宮は
あと何回でも…と思ってしまう。こういう選考は好きじゃない。

最優秀作品賞…
ここは「海街diary」で動かないだろう。
物語、俳優陣の演技、映画としての完成度…
トータルで見れば、これが一番だ。


劇場で見たときから“確信”があった。これしかない、と。
対抗は「日本の…」と「百円の恋」の2本、あとの2本は“違う”と思っていた。
見たあとの感想記事に、前者については「海街diaryと並ぶ、今年の邦画のトップ2」、
後者については「かなり有力な作品賞の候補になる」と書いた。

優秀賞に入っていることに気づいて慌てて見に行った「海難1890」や75点どまりだった
「母と…」になったりすると困るんだ。ハハハ。
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「海街diary」と読み上げてもらえてよかった。しかし、一方は、モーガン・フリーマンが
「スポットライト」と告げたのに対して、こちらは何故“アカデミー会長”なんだ!?

本場の華やかで洗練された授賞式を見たあとだから、日本テレビの放送についても注文は
たくさんあるが、やめておく。書いても無駄だから。
一つだけ…。視聴率も営業も好調なんだから、思い切って4時間ぐらいの時間枠をとり、
ナマで放送してみたらどうだろう。下手な演出、時間に追われた大雑把な編集、型通りの
感情が希薄なスピーチ…すべてなくなると思うが。

今朝、“リテラ”というサイトにこんな記事が出ていた。見出しはこうだ。

嵐・二宮がアカデミー賞のスピーチで
山田洋次監督を無視して「ジャニーさんと
メリーさんとジュリーさん」にお礼の言葉述べ、大顰蹙!


放送では、二宮のスピーチは去年、岡田准一が主演・助演でW受賞したことなどに触れ、
嵐の仲間も喜んでくれると思うと続け、「本当にありがとうございました」で締めくくった。
実際は、「ジャニーさんとメリーさんとジュリーさんと、ずっと迷惑をかけてきた人たちに、
これでちょっとは恩返しができたかなと思うと、すごく有難く、また頑張っていこうと
思っています」という言葉があったらしい。

事務所幹部への感謝の言葉がカットされたのは単純に時間の問題だろうが、“SMAP”の
あとだからいろいろ勘繰られるなあ。
記事には、監督、共演者、スタッフへの感謝の言葉がなかったという記述もある。
舞い上がって、失念しただけだと思うが。ハハハ。

もうひとつ、最優秀作品賞と最優秀監督賞をとった是枝裕和監督が、日本アカデミー賞が
オープンではないという意味のことを指摘したスピーチもカットされているそうだ。

ナマにすれば、少なくとも“勘繰られる”ことはなくなるよね。ハハハ。

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by toruiwa2010 | 2016-03-07 09:10 | 映画が好き | Comments(0)
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