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岩佐徹のOFF-MIKE

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白鵬ドキュメント:よかったね~大相撲三月場所 始まる~ 16/03/15

“荒れる”と言われる大相撲3月場所が始まっている。
相撲ファンの目は大関陣に集まるのかな。今場所に横綱昇進をかける先場所優勝の琴奨菊、
ともにカド番、休場明けの照の富士と不振が続く豪栄道。少し前に「なんでも鑑定団」に
出演した北の富士は、稀勢の里への期待を口にしていた。何度 裏切られても強いときの
稀勢の里のイメージは捨てがたいんだね。
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先日、TBSが横綱・白鵬に密着したドキュメンタリー番組「明日も相撲に生きる」を見た。
いろいろなことが分かった。朝青龍について、肘・ヒザの不調について、帰化について、
記録について、猫だまし・やぐら投げについて…活字で目にした言葉を映像付きで本人が
口にするのを聞くと違った印象を持つから不思議だ。

今回が 密着を始めて5回目の放送らしいが、残念なことに前の放送を見ていない。
信頼関係があるのか取材者が気後れせずに切り込んでいる。そのせいで、白鵬が本音を
話していることが分かる。印象に残った点をいくつか…。

去年の九月場所、横綱になってから休まずに土俵に上がってきた記録(722日連続出場)が
あっけなく切れてしまった。ドクターストップだった。協会は「左大腿四頭筋膜炎」と
発表したが、ヒザの関節が炎症を起こして軟骨がすり減り、痛みが出ていたのだ。

痛み止めの注射でだましだまし 出場しているようだ。顔を激しくゆがめていたのを見れば、
相当の痛みがあるのだろう。いや、けがもだが、痛み止めの注射そのものがだ。
背中やヒジに問題を抱えるテニスの選手もよく打つ。一度 打てば、数ヶ月痛みは和らぐが、
できることなら避けたいと言うほどの痛みらしい。

休場中、鶴竜が優勝のかかる稀勢の里戦で立ち合いに変化した。仕切り直しを挟んで二度!

情けないと言わざるを得ない。

と、私はツイートしたが、テレビの前の白鵬は拍手していた。
「強い」と言ったあと「勝つことがすごいことだから」と付け加えた。
ファンだと言ったって、テレビで見ることがほとんどの“私ごとき”と直径15尺の土俵に
上がって体と体をぶつけ合って勝負している力士ではそれほど受け止め方が違うのだと
教えられた。
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ヒジも万全の状態にはほど遠いようだ。
左ヒジには“ネズミ”がいる。関節の周囲に骨や軟骨のかけらがあり、それが不定期に
動くことで痛みを生じるのだ。レントゲン写真を見ると大きく変形している。

復帰した九州場所の途中、80日間 続いていた満員御礼が途切れた。
帰りの車中で「会場、どうしたらいいのかな」と考え込んでいた。相撲協会に何人の
力士がいるのか知らないが、集客のことまで頭を巡らせる力士はほかにいないだろう。
「椅子席を増やして、升席を減らすべきじゃないか」とも話していた。
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厳しく非難された栃煌山戦の“猫だまし”
3日前に隠岐の海を豪快なやぐら投げで破っていた。取材者が「あれのあとだけに」と
“惜しい”というニュアンスで問いかけると「最高だろう?」と返していた。
「いや、最高じゃないと思います」と負けずに取材者も頑張ったが、白鵬は譲らなかった。
翌日、朝げいこのあと「そういう技がある。本当に効くのか効かないのかを試したかった」
という趣旨の話をしていた。悪気はないのだが、横綱としてどうなのかについての配慮は
なかったんだね。

場所中に北の湖理事長が亡くなった。白鵬にはこの理事長に期待していたようだ。
「誰よりも力士のことを考えてくれる人だったし、本当に素晴らしい力士だったと思う。
理事長の手から一代年寄をもらいたかった」
取材者が問いかけた。「(横綱は)下手だと思う。自分から言わなければ逆にもらえたかも
知れないじゃないですか」と。黙って聞いたあと、白鵬は静かに言った。「言わなければ
いけないんじゃないですか。誰が言う?」
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力士として30歳は若くないからという話もしていた。そういう意味で焦りがあるのかと
聞かれてうなずいていたのが印象的だ。
現行規則では一代年寄になるには日本国籍の取得が必要だが、微妙な心境を語っていた。
「内弟子がいるからそりゃ残りたい」が率直な気持ちだが、モンゴル最高の労働英雄賞を
授与されたとき、大統領が耳元で「母国を誇りに思いなさい」と言ったそうだ。

祖国を裏切ることはできない。「両方の国を納得させて残りたい」が本音だ。
「最後まで自分のやることをやって、土俵をまっとうして…国籍変えるのはすぐでしょ?
だから、そのときそのときでいいんじゃないの?天に任せます」と締めくくっていた。

興味があったのは先輩・朝青龍とのライバル関係をどう考えているかという点だった。
私の目には“いい関係”に見えなかった朝青龍とも互いに尊敬し合う間柄だったことを
うかがわせる言葉や映像も出て来た。
最近 始めたツイッターで白鵬は朝青龍をフォローしているが、フォロー返しがないことを
寂しがっていたりする。「また、ライバル視してるのかな」などと。ハハハ。
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しかし、隠岐の海を豪快なやぐら投げで下したことを「久しぶりに大技を出しました」と
朝青龍宛に報告するとリプライがあった。「凄い、ひきつけがよかった」というリプライの
画面を嬉しそうに取材者に見せていた。

「常に追いかけていったと思う。こちらは“ライバル”という言葉が合うと思っているが、
あちらは、僕が後輩だからライバルとは捉えていないだろう。でも、本当は心の中では
ライバルは俺なんだよな、たぶん」…そう話したときの白鵬の顔はこの番組の中で最高に
輝いていた。見る者まで嬉しくなるような実にいい笑顔だった。

長くなった。あと3点。

先場所、全勝対決で琴奨菊に一方的にやられた。帰りの車の中でビデオを見ながら言った
言葉が印象的だった。
「ガブリってやっぱりすごい。気づいたら土俵際なんだよね。不思議」

同じく先場所の序盤、けいこ場で取材を受けたとき、記者が“1000勝”を話題にした。
6場所で54勝すれば届く数字だ。今年の目標として心にとめたに違いない。そう難しい
目標ではないだろう。九月場所を途中休場した去年でさえ66勝したんだもの。

2020東京オリンピックのときに現役でいることがこれからの目標だ。
1998年の長野オリンピック開会式で曙が土俵入りをしていたのが子供だった白鵬の脳裏に
あるのだと言う。
可能性は微妙だ。
初日、集中を欠いた立ち合いで宝富士に敗れた。番組で見たヒジやひざの写真を思い出す。
そして…

九月場所:初日、2日目連敗、3日目から休場
十一月場所:13日目から3連敗。
一月場所:11日目から5日間で3敗


これらの事実は何かを物語っている気がする。

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by toruiwa2010 | 2016-03-15 09:49 | 大相撲 | Comments(0)
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