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岩佐徹のOFF-MIKE

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ほめている場合か!? 自薦・厳選300? 16/03/26

“頭脳プレー”? No kidding
~履正社の4点目に思う~」( 2010.08.13 初出 )

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履正社が天理を破って3回戦に進出した。
固いことを言うなと言われそうだが、4点目を取ったときの履正社に
首をかしげたくなるプレーがあった。

5回裏の履正社の攻撃は3-1として、なお2死1,3塁だった。
相手投手はレフティーで1塁ベースに正対してセットポジションに入る。
ここで、1塁走者がベースから離れたところで転倒した。
ピッチャーはシメタとばかり1塁へボールを送る。
その瞬間、3塁走者はホームに向かってスタートを切る。
1塁走者が挟まれる間に1点…
1塁ランナーはピッチャーの気持ちを引き付けるため、わざと転んだのだ。

NHKの解説もアナも声をそろえてほめていた。
「ビッグ・プレーだ」、「よほど訓練しないとできないプレー」だと。
今朝の一般紙・朝日新聞にも「頭脳プレー」の見出しがついている。
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盗塁もスクイズも初めはトリック…相手を“ひっかける”ことを狙った
プレーだったはずだから、これを頭脳プレーと呼びたいなら呼べばいい。
しかし、“非番”の解説者や見出しを付けた担当者以外の記者の中には
眉をひそめる男たちがいたと信じたい。

履正社の監督は「恩師に教えてもらった。感謝している」と語ったが、
少し“後ろめたそう”に見えたのは気のせいだろうか。
このプレーは昔からあったものだ。アトムズ(現スワローズ)の武上監督も
キャンプで試していたが、実戦では成功しなかった。
そして、成功しても、決して“リスペクト”されるプレーではなかろう。
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もともと、「純真な高校球児」…などの表現は好きじゃない。
だから、今更“青臭い”ことを言いたくはないが、こんな“あざとい”
戦術は少なくとも、高校生向きじゃないと思う。
敵をあざむくプレーを時間をかけて教え込んだ監督には苦言を呈したい。
大観衆の前でそれを成功させた選手たちを褒めるマスメディアも同罪だ。
願わくば「やってほしくないが、やってしまった以上、けなせない」から
とりあえず、ほめざるを得なかったのだ、と思いたい。

万一、本心でこのプレーを“よし”とするなら、止めはしない。
しかし、それなら、近目の球を避けずに当ったり、併殺を阻止するために
万歳をして滑り込んだり、野手に体当たりしたり、フック・スライディングを
したりしても“高校生らしくない”プレーなどと、今後は言わないでほしい。

世に高校野球ファンは多いし、私も時間があればテレビを見る。
少年たちがきびきびと動き、伝統校も地方の無名高校も、正面から正々堂々と
ぶつかり合う姿が心地いいからだ。
昨日のようなプレーを“頭脳プレー”などと持ち上げたら高校野球の良さが
やがて失われるのではないかと危惧するのだ。

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by toruiwa2010 | 2016-03-26 08:44 | 自薦・厳選300? | Comments(0)
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