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岩佐徹のOFF-MIKE

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“ええっ?”の羽生&“うん?”浅田…~世界フィギュア終わる~16/04/04

木曜日から4日連続でフィギュア漬けだった。開催地がボストンだったから録画だったが、
それなりに楽しんだ。ちなみに、録画放送はいつも批判にさらされるが、民放だったら
どこが放映権を持っていても同じやり方になると思う。くわしいことは2013年12月15、
20,22日の記事を読んでほしい。

時差の関係でどうしても結果を知ってしまうが、私は敢えて情報をシャットアウトしない。
スポーツ中継はナマが原則だが、言っても仕方がないことは言わない。エネルギーの無駄。
結果を知ってなお楽しむ。そうしなければストレスがたまるから。ハハハ。
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あれれ、羽生結弦

男子の上位は粒ぞろいだった。
羽生が好調だと伝えられていたし、チャンが4大陸選手権FSを再現すれば、ものすごい
勝負になるぞ、と期待した。加えて去年の覇者・フェルナンデスがいて伸び盛りの宇野が
虎視眈々と表彰台を 狙っている…見どころが多かった。

羽生のFSを見たとき、今さらだが、試合の怖さを思った。
SPが終わり、2位に12点以上の差をつけていた。羽生クラスの選手がこの状態から優勝を
逃がすことは想像しにくかった。たとえ、2位にいたのがフェルナンデスでも。
6分間練習のときから、羽生は貫禄を見せていた。ただ滑っているだけなのに風格があった。
ケガさえしなければ、100-200-300がいつでも出せるという雰囲気をかもし出すのは凄い。

大差がついたことでFSでは集中を欠いていた…と書いた新聞もあるが、疑わしい。
「ずっと緊張していた」と話したとも聞く。競技をすることとスポーツ実況では違いが
あるだろうが、私の経験で言うと、緊張するのは何らかの不安を抱えているときが多い。
頂点に立っていると自他ともに認めていても、どこからか不安は忍び寄ってくるものだ。
準備不足だったり、体調不良だったり、あるいは精神的なものだったり…

サッカーだって、テニスだって、不安を感じながらピッチ(コート)に出ていくことはあるが、
自信を取り戻す時間はたっぷりある。フィギュアはFSでも4分半しかない。何が何だか
分からないまま競技を終えてしまうことだってあるのだろう。

しかし、SPの羽生は凄かったなあ。
名前をコールされてフェンスを離れる。リンク中央で構える。音楽がスタートする。
ピアノの音が流れる中、静止の状態からすでにリンクを支配しているかのようだった。
自己ベストを更新すると思ったが、わずかに及ばなかった。それにしても見事だった。
気持ちと体、いま、羽生はすべてが最高の状態にあると思った。逆に言えば、1グラムでも
体重が増減すれば演技に影響しそうだ。杞憂であればいいが。
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FS失敗の検証は本人とコーチ陣がじっくりやるだろう。
デニス・テンとの“もめごと”について少しだけ書いておく。
練習中にぶつかりそうになったという。しかも、羽生が曲をかけて滑っているときだった。
フィギュアではほかの選手はスペースを譲るのがマナーだとされている。
羽生が気分を害したのは分かる。反射的に怒鳴りつけたのも分かる。
「それはねえだろ、お前!」が字句まで事実なら“粋がり”すぎだが。ハハハ。

しかし、メディアが伝えている通り「ビデオを見たが、あれはたぶん故意だと思う」と
語ったのだとすれば、大いに疑問だ。
ぶつかれば大ケガをする可能性がある。テンが“故意”にやるとは考えにくい。彼自身、
ワールド・クラスの選手だし。

記者に囲まれたとき、「いや、もう終わったことなんで」とかわしておけばよかったのだ。
世界の王者ならそれぐらいの対応は見せてほしい。得意の分野だし。
もうひとつ願望を書くなら、“故意”が出てきた経緯についてだ。
話の流れの中で記者が「故意だと思う?」と投げかけ、羽生が「たぶん」と答える。
テレビ・ラジオならそのまま放送され、ニュアンスも伝わるが、活字メディアの場合は
しばしば「たぶん、故意だと思う」になるんだ。真実のようで真実ではない。
もし、このケースだったなら、私の“羽生批判”ももう少し弱くなる。ハハハ。
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フェルナンデスはSPで派手な転倒をしながら98.52をたたき出していた。
それでも羽生とは12点以上の差があったから、FSはのびのび滑れたのかもしれない。
まさにノーミス、完璧な演技だった。最初の4回転のきれいだったこと!
以後、音楽に乗ってどんどん観客を引き込んでいった。見せることでは男子No1だね。
歴代2位のbig scoreで優勝をさらった。あっぱれだ。
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宇野昌磨の涙を覚えておこうと思う。
必ず、世界のトップクラスに成長する選手だ。体のバランスが実にいい。ジャンプから
降りたあとの姿勢が美しい。すべての要素が一体になっている。つまり、流れだ。
私の目には彼のスケーティングは羽生より美しく見える。
最後に若さが出たが 挑戦したんだからいいじゃないか。
いい経験をしたと思い。10月には一回り大きくなった戻ってきてほしい。
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浅田の“思い”は?

女子は浅田真央に注目した。
復活のシーズン、いいスタートを切ったあと"失速"した。何がどうしたのかは分からないが、
この大会で少しは見えてくるかもしれないと思ったのだ。
30日の朝日夕刊に伊藤みどりの言葉が載っていた。

彼女自身、92年に一度引退したあと95年に復帰して全日本で優勝した経験を持っている。
そのときは新鮮な気持ちもあったが、その後、体調やモチベーションが落ちたそうだ。
落ちかけのときに世界選手権があり、トリプルアクセルが跳べずに7位に終わりふたたび
競技会から遠ざかったと。
伊藤は、浅田も復帰当初の新鮮な気持ちが薄らいでいるのではないかと指摘していた。
だから、NAVIで浅田のSPの点が伸びなかったことを知ったとき、こうつぶやいた。

演技を見ていないので何とも言えない。
しかし、ボストンからの便りは寂しい限り。
これは、大会後に何らかの意思表明をする
可能性が出て来たのではないか?
練習では3Aをいい感じで跳んでると
伝えられているが。


“何らかの意思表明”とはもちろん選手生活を引退する…ということだ。
1年頑張ってみたが、元に戻らなかった。若い人のうしろ姿さえ遠くなっている。これ以上、
続けることはできない…。
カンが働くとツイートを止められない。当たりもしないのに。ハハハ。
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夜の放送で演技を見ると、SPは想像したほど悪くはなかった。「なーんだ」と思った。
しかし、気になったのはインタビューに出てきたときの表情だった。ソチまでの浅田なら、
あの演技や得点であんなに柔らかな表情はしていなかったと思う。違和感があった。
どこかで“腹をくくっている”のではないかとふたたび思った。しつこい!

「自分のやれることを最後までやり切る」
「自分のやりたい滑りを、たくさんの方に見てもらいたい気持ちも芽生えてきた」
FSのあと、記者団に囲まれてのインタビューではそう語っていたという。
多くのスポーツを長く見てきた経験から言えば、彼女クラスの選手が一度 リンクを去り、
1年後に復帰するからには、オリンピックや世界選手権で優勝を争うところまで戻るという
ことだと思っていたが、違うようだ。
記者とのやり取りの中で浅田の口から出た言葉は、“競技者”の気持ちの持ち方としては
“?”だが、これでやめる…ということはなさそうだ。

シーズン・ベストの評価をもらったFSはたしかに浅田らしさが出ていた。何よりも笑顔で
終われてよかった。スケーティングに若い人とは違う味があった。世界中のファンから
とことん愛されている 幸せなスケーターだね。
テレビや各スポーツ紙もこぞって絶賛する。それはいい。しかし、本来は、SPも含めて
“今の浅田”を正しく伝えるのがメディアの仕事ではないか。
“魂の演技”と持ち上げたところもある。褒めればいいってものじゃなかろう。
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点数だけで言えば、自己ベスト(ソチ)に8点以上及ばないし、今大会のFSでも7番目だ。
優勝したメドベージェワの150.10は歴代最高だ。浅田で“魂”を使っってしまった新聞は
彼女の演技を何と表現したのだろう?ハハハ。
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そのメドベージェワの完成度の高い演技にしびれた。“出来上がった感”がすごい。
この若さでこれだけの演技をするというのは信じられない。演技がドラマチックだ。
まるでリンクに物語を書いている感じだ。大きなミスをする気配がない。年齢とともに
変化する身体とどう付き合っていくかは難しいだろうが、しばらく彼女を超える選手が
現れる可能性は低そうな気がする。

ゴールドはまたしても2本 揃えられずに大魚を逃がした。少なくともメダルには届くと
思ったが、ワグナーに逆転された。彼女の華やかさは貴重なんだけどなあ。
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宮原は精いっぱいやったと思う。
SPもFSも大きなミスはなかったが表彰台をゲットできなかった。ある意味、深刻だ。
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去年と今年の世界フィギュアでの彼女のスコアはこうなっている。
SP,FSともに点は伸び、トータルでは17点以上も増えたのに順位は2位から5位に落ちた。
偶然かもしれないが、今大会のメダリストは年齢に関係なく“大人の滑り”をしたと思う。
演技の正確さでは互角に戦える。そこから先は“どうアピールするか”が勝負だと思うが、
残念ながら、現段階では外国勢にかなり差をつけられている。考えどころだね。

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by toruiwa2010 | 2016-04-04 09:27 | フィギュアスケート | Comments(4)
Commented by あや at 2016-04-04 11:03 x
こんにちは。
宮根さんだったかな?
日本の女子は残念でしたけど真央ちゃんはやってくれました!!って言ってたのは非常に気分が悪かったです。
最近はいろいろな若手選手の憧れの選手は浅田選手です!!真央ちゃん復帰してくれてありがとう!!というノリで、いろいろな番組で不自然に強調しています。
メドベーシェア選手が浅田に憧れてるとコメントした事はないんですけどね。

Commented by toruiwa2010 at 2016-04-04 11:06
あやサン、こんにちは。

国民のアイドル的な存在であることは
たしかですが、褒めなきゃいけない空気が
嫌ですね。
Commented by ぽん at 2016-04-04 13:29 x

実のところ、
「そのほうが他の選手は静かにしててもらえる」
とも思うんです。それにマスコミは可愛い人が好きだから。

世界Jr.では本田真凛さんが優勝でしたが、
全日本2位、世界Jr.2年連続3位の樋口新葉さんは
そんなに騒がれませんし…

いろいろ言われますけど、も少し
浅田さんにマスコミを引き受けてもらうのも
いいのかも…と思ってます。
Commented by toruiwa2010 at 2016-04-04 13:42
ぽんサン、こんにちは。

それはあると思います。
樋口についてはまったく同じ感想を
持ちました。
今回もよりいい結果だった宮原に事に触れる
メディアは少ないですね。
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