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岩佐徹のOFF-MIKE

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気持ちはハッキリ伝える 自薦・厳選300? 16/04/10

ブーイングとオベーション
~羨ましい意思表示の手段~ ( 2005.05.04 初出 )

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つい先日、ヤンキー・スタジアムで松井に対するブーイングがあったそうです。
日本では、よほどのことがなければ応援するチームのエースや4番打者にブーイングを
浴びせることはありません。しかし、アメリカでは、観客が払ったお金に見合うプレーを
選手が見せなければ、容赦してくれません。ハハハ。
羨ましいと思うのは、彼らがふたつの素晴らしい感情表現の手段を持っていることです。
それが「スタンディング・オベーション」と「ブーイング」です。
つまり「総立ちの拍手」と「不満のブーブー」というわけです。

78年のア・リーグのプレーオフ第4戦。
1対1の同点で迎えた6回、先頭のロイ・ホワイト(あとに巨人入り)がライトへ勝ち越しの
ホームランを放ちました。全観客が立ち上がって送る拍手は、ベンチに帰ったホワイトが
チーム・メイトの手荒い祝福を受けたあとようやく腰を下ろしたときにも続いていました。
晴れがましいことが好きではないホワイトを仲間がむりやりベンチ前に引っ張り出します。

帽子をとってファンにこたえるホワイト。やっと満足した客が席につきます。
この間、打たれたレナードは、さぞいまいましいでしょうに、黙々とウォームアップを
続けていました。ハハハ。

そのホワイトですが、思いもかけないことでスタンディング・オべーションを受けました。
79年7月2日、ニューヨークの夕刊紙、ポストの紙面に「ヤンキースでプレーすることに
興味をうしなった。トレードしてほしい」というホワイトの談話がのりました。
当時、ヤンキースの監督に返り咲いたばかりのビリー・マーチンは、チームの生え抜き、
15年目のホワイトを、肩が弱いという理由で代走と代打以外ほとんど使いませんでした。

そのことに対する不満の表明だったわけです。
宿敵レッドソックスを迎えての4連戦の最終日だったこの日も先発をはずされ、ようやく
声がかかったのは試合の後半、またしても代走の指名です。トコトコと一塁キャンバスに
向かったホワイトを見て、ファンは次々に立ち上がって行きました。
スタンドには“Stay, Roy”(いかないで ロイ)の横幕も見えています。感動的な大拍手と
横幕は「私たちは、みんな君のことを愛してるよ」とホワイトに告げていました。

このほかにも、たとえば6回ぐらいまで相手をノーヒットに抑えていた地元ピッチャーが、
7回に初ヒットを許したとします。間違いなくスタンディング・オベーションでしょう。
「ここまでわれわれは、ノーヒット・ノーランができるかと充分楽しませてもらったよ、
有難う」というわけです。
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逆にブーイングは厳しいものがあります。つまらないプレーで相手に点を与えた選手は、
次の打席ではスタンドから「ブー」とやられることを覚悟しなければいけないでしょう。
たとえ、地元でも。
応援するチームの得点を防いだ相手の選手もこれをやられるし、チャンスに2回も続けて
凡退しようものなら、チームの大黒柱といえどもファンは容赦しないのです。
「俺たちは高い金を払って見に来てるんだ。お前はその期待にこたえてない。ブーッ」と
なるのです。

種目に関係なく、あちらのプロ選手が一番 精神的にこたえるのはこの地元ファンからの
ブーイングなんです。チームの主力選手が自らトレードを志願するとき、首脳陣との衝突、
金銭トラブルが主な理由ですが、地元でのブーイングも大きな動機になると聞きました。
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ブーイングはともかく、スタンディング・オベーションは胸をうちます。
たとえば松井が均衡を破るホームランを打った。無死満塁のピンチにリリーフした高津が
見事に切り抜けた。スタンドは総立ちになって拍手を送る。その拍手は当人がもう一度
ダグアウトから顔を出すまで続く・・・
そんな光景が日本の球場でも見られたらなあと思うのは、私ひとりではないでしょう。

いやいやいや、日本人はシャイだから…などと言ってる場合じゃないね。ハハハ。

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by toruiwa2010 | 2016-04-10 08:48 | 自薦・厳選300? | Comments(0)
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