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岩佐徹のOFF-MIKE

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栄光の背番号“42” 自薦・厳選300? 16/04/16

今日、現地4月15日は“ジャッキー・ロビンソン・デー”。
メジャーの全選手、監督・コーチが背番号42をつける。

No.42 ( 2007.04.15 初出 )


メジャーでは“1947年”は特別の意味を持つ年です。この年の4月15日、一人の黒人が
デビューしたのです。“Color Barrier”(人種のかべ)を破る、メジャー史上に残る大きな
出来事でした。
いまでは、ジャッキー・ロビンソンという名前を聞いてもぴんと来ない人のほうがきっと
多いと思います。当時、ニューヨークのブルックリンを本拠地にしていたドジャースの
ブランチ・リッキー・オーナーに声をかけられてメジャーに入る決意をするには大変な
勇気を必要としたことでしょう。

本人やオーナーのところには生命を脅かす手紙が数多く送りつけられ、試合のときには
スタンドを埋めつくす白人たちからのはげしいヤジにさらされました。
そんな中でプレーすることが精神的にどれだけ大変だったか、その苦労は私たちの想像の
域をはるかに超えていたと思います。

しかし、好守好打のロビンソンは自分の力で地位を築き上げて、あとに続く有色人種の
選手たちに大きく道を開きました。
もちろん、野茂、イチロー、松井、城島、松坂…近年、海を渡った日本人のメジャー・
リーガーたちもその恩恵をうけているのです。

1972年、53歳の若さでこの世を去った彼が、その短い人生で、野球だけでなくアメリカの
社会全体に残したものは計り知れないものがあります。今でも、時々レイチェル未亡人が
スタンドに姿を見せることがありますが、周囲の観客たちがリスペクトしている様子が
はっきりとうかがえます。
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デビューから50年目に当たる1997年4月15日、メジャー・リーグ機構はロビンソンが
つけていた背番号、42を全チームで永久欠番とすることにしました。ただし、その時点で
この番号をつけていた選手はそのまま42番を着続けることを許されました。
日本のレギュラー・クラスの選手はあまりつけない番号ですが、メジャーでは結構多い
背番号です。97年当時は何人かいたはずですが、現在はヤンキースのリリーフ・エース、
マリアノ・リベラだけになっています。

しかし、今年の4月15日(日本時間の明日)は少し様子が違うものになりそうです。
この日、“42番”は10年間の眠りから覚め、誰が着てもいいことになっているからです!
このアイディアを考えたのはレッズのケン・グリフィーJrですが、すでにジャイアンツの
ボンズ、タイガースのシェフィールド、アストロズのリーなど、「ぜひ着たい」と名乗りを
上げた選手たちが数人います。

いかにもアメリカらしいと思うのですが、“1チームひとり”ではなく、無制限です。
ヤンキースでは、ジーターやカノーもインタビューに答えて、許されるならつけたいと
言っているそうです。カノーのファースト・ネームは“ロビンソン”で、背番号“24”は
…そうです。42をさかさまにしたものです。ドジャースは全員が42番をつけるらしいと
聞いて興奮していたそうです。
「一日でいいから」という彼の気持ちはよく分かりますね。

つづき( 2007.04.17 )
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かつてジャッキー・ロビンソンがつけていた背番号42番が、デビュー60周年を記念して
“Jackie Robinson Day”と銘打たれた15日にはいたるところで見られました。
彼が所属したドジャースは全員が42番を背負ってプレーしました!!
ロビンソンは今のドジャー・スタジアムでプレーすることはなかったのですが、近くの
パサデナで育ちましたから、ゆかりの球場と言っていいでしょう。
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レイチェル未亡人を招待して行われた試合前のセレモニーで、セリグ・コミッショナーは
ロビンソンを“アメリカン・ヒーロー”と呼びました。
「これまでもしばしば言ってきましたが、野球史上最も影響があった出来事はジャッキー・
ロビンソンが球界に入ったことでした。社会にとっても信じられない物語です」
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755ホーマーのハンク・アーロンと両リーグでMVPになったフランク・ロビンソンが
豪華な始球式を行い、殿堂入りしているジョー・モーガン、デーブ・ウインフィールドの
二人も出席しました。ジャッキー・ロビンソンなしでは彼らの成功はなかったはずです。
国歌は“ドリーム・ガールズ”でアカデミー賞を獲ったジェニファー・ハドソンが歌いました。

歴史と先輩を大事にするメジャーを改めて素晴らしいと思いました。
「懐かしいっ!」に書きましたが、メジャーのセレモニーは国歌などのパフォーマンスを
含めて観客を楽しませてくれます。特に、試合前にかならず歌われる国歌は「今日はどんな
演出だろう?」とワクワクします。
ハドソンのような“大物”が歌うこともありますが、9.11のあとはニューヨーク市警や
消防局の隊員がしばしば招かれていました。イラクから帰国した兵士が歌うこともあれば、
球場の従業員が見事な歌唱力を披露することもあります。
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始球式も、芸能人や元選手といった陳腐なやり方はしません。
そういう場合もありますが、必ず、なにかしら“物語”がからんでいます。
先日のヤンキー・スタジアムで、操縦していた自家用機がビルに激突して亡くなった
コリー・ライドル投手の未亡人と息子さんがジアンビに付き添われて投げたように…。

作り物のドラマは人に伝わりません。単純な思いつきで感動を呼ぶのは無理です。
すべて、歴史がもたらすものだと思います。つまり、時間と愛情が必要です。

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by toruiwa2010 | 2016-04-16 08:00 | 自薦・厳選300? | Comments(0)
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