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岩佐徹のOFF-MIKE

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「スポットライト」に納得する~「ボーダーライン」も85~ 16/04/22

ボーダーライン 85

ケイトは優秀なFBI捜査官だった。
作戦を終えて本部に戻った彼女に新たな指示が伝えられた。メキシコの巨大な麻薬組織、
カルテルを壊滅させるためのチームに協力せよ…
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特別編成チームにはCIAや国防総省などから曲者ぞろいのメンバーが集まっていました。
その上、しばしば、法律を都合よく曲げて行動してケイトを苛立たせます。

アメリカにとって、メキシコからの不法移民と麻薬の密輸は悩みのタネです。
根絶やしにするための方法が乱暴なものになるのはある程度は仕方がないのでしょう。
この映画で描かれるエピソードは100%フィクションではないのだと思います。
麻薬カルテルに完全に支配されているメキシコの町の様子など、全編にちりばめられた
“リアリティ”こそがこの映画の生命線でしょう。緊張感に満ちた画面から受ける迫力は
圧倒的です。男性は楽しめるはずです。

スポットライト 90

2001年、ボストン・グローブ紙に新しい編集局長がやってきた。
着任早々、編集局長は調査記事欄「スポットライト」の担当チームに難しい指示を出した。
かつてボストンで起きた聖職者による児童への性的な虐待事件を取材し直せと。
グローブ紙の読者の半数以上は敬虔なカソリックだったし、ボストンではコミュニティの
隅々まで教会の力が及んでいた。社内には そんな教会を敵に回すのかという声もあったが、
チームは結束し、我慢強く取材を続けて真相に迫っていった…
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編集局長の指示は、彼には大きく扱う価値があると思えるネタ(ゲーガン事件)に関して
2度しか報じられていなかったという事実に疑問を感じたことから始まっています。
事件には、神父個人による犯罪とそれを知りながら組織ぐるみで隠してきた教会の体質
という二つの側面があり、取材は困難なものになりました。しかし、デスクを含む4人の
スタッフの丹念な作業を続けた結果、被害者たちが口を開き、眠っていた過去の資料の
中から貴重な事実が一つ、また一つと掘り起こされて行きます。

明らかになった事実をつき合わせていくと、この忌まわしい犯罪を犯したにもかかわらず
教会の手で守られた聖職者がとんでもない数になることを知って記者たちは愕然とします。
中でも、かつてこれらの事実の一端を知りながら追及を徹底しなかったと思い知らされた
デスクは自責の念に駆られます。

いい映画でした。アカデミー作品賞に値すると思います。
全編を通じて“ドラマチックな”出来事は何ひとつ起きません。しかし、悪戦苦闘しつつ、
記者たちが事実を積み上げていくプロセスはスリル満点です。記者を演じる俳優たちの
質の高い演技に惹きこまれて129分が少しも長いと感じません。

これまでにも経験しましたが、この映画を支える大きな要素は“事実”が持つ重みです。
しかも、この映画ではできるだけそれを“厳密に”再現したと言います。ところどころ
間延びした感じになるのも事実“だから”なのかもしれません。
俳優の中ではデスクを演じたマイケル・キートンがいいと思いました。

グランドフィナーレ80

スイスアルプスの高級ホテルに滞在する客の中に70歳代の男が二人いた。
一人は引退した作曲家、イギリス人のフレッド(マイケル・ケイン)だ。
ある日、彼をエリザベス女王の使者が訪れた。チャールズ皇太子の誕生日のコンサートで
フレッドのヒット曲、"Simple Songs"を指揮してほしいという依頼だった。フレッドは
にべもなく断った。引退しているし、その曲は特に指揮しないのだと言って。
もう一人はフレッドの親友、ミック(ハーベイ・カイテル)だ。映画製作者のミックはここで
最新作の構想を練っていた。「この映画が私の“遺書”になる」と話していた。

二人は長い交友関係の中で起きた過去の出来事についてよく話し合った。ホテルの前庭で、
プールサイドで、風呂場で…
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描かれているのは“人生の哀歓”のようです。
たぶん、きわめてハイレベルで“比喩的”な演技やセリフを用いているのでしょう。
私ごとき凡庸な頭では、残念ながら理解し切れません。くすくす笑える場面もありますが、
肝心のところで、えっ、今のはどういう意味だい、と聞きたくなって困りました。
蛇足ですが、映像は見事でした。フォローにならんか。 ハハハ。
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パオロ・ソレンティーノは“イタリアの奇才(チラシから)”として知られているようです。
帰宅後 分かったのですが、我が家でも結構“有名”でした。

前作「グレート・ビューティー(追憶のローマ)」も夫婦で見ましたが、“諸事情”があって
かなり迷った挙句、40分で席を立ちました。私が書いた感想文(一部)は以下の通りです。

チラシを見た日から「これはストライク・ゾーンの真ん中の映画だぞ」と
公開を心待ちにしていた作品です。

坂上忍がコメントを寄せていました。(本人が書いたとは思いませんが)

はじまりの5分でヤラれた(中略)
そこに見えるものは…愛すべき人間という生き物


面白いものですね。同じ“はじまりの5分”、私の頭は混乱していました。
オープニングから、意味があるのかないのか、理解することが難しいカットや
会話の連続でした。しかも、一つ一つの場面が長い。簡単に言えば“冗長”。
もちろん、監督は「無駄なカットなどない。すべての映像に意味がある」と
言うでしょうけどね。

結局、上映開始から40分後に席を立ちました。そんな客は私たちだけでしたが、
映画は“娯楽”ですから、つらいのを我慢して見続けることはないと思います。
はじめから向いてないと覚悟していた「るろうに剣心」は最後まで見たのに、
楽しみにしていた映画は半分も持たない…これも面白い。ハハハ。

蛇足ですが、原題は「YOUTH」です。
ああ、もうひとつ、“ディエゴ・マラドーナ”が出てきます。意味は分かりません。ハハハ。

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by toruiwa2010 | 2016-04-22 08:49 | 映画が好き | Comments(0)
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