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岩佐徹のOFF-MIKE

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どうなのさ「レヴェナント」~「ルーム」は人によるね~16/04/27

レヴェナント 80

森の中を水が流れている。銃をたずさえた男が3人 ゆっくり進んでいた。
足を止めたリーダー格のグラス(レオナルド・ディカプリオ)が銃を構えた。その照準の先に
姿を現したのは一頭のヘラジカだった。静かに引き金を絞るグラス。
彼らは毛皮を得るためのハンターたちだった。

川のほとりのベースキャンプに戻って、仲間とともに出発の準備に追われていたとき、
先住民が襲ってきた。毛皮を狙っているのだ。
獲物の多くを捨て命からがら乗り込んだ船が川を下り始めたとき、50人近かった隊員は
9名に減っていた。
グラスは 川沿いに先住民が追ってくることを恐れ、船を放棄して陸路を行こうと隊長に
進言した。山越えの厳しい道だった…
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悪いことが重なりました。翌日の朝、様子を見るために先行していたグラスが森の中で
子連れのグリズリーに襲われて重傷を負うのです。一命はとりとめたものの、まったく
歩けません。もてあました隊長は報酬を上積みして二人の隊員をグラスとともに残します。
死を見届けたらきちんと埋葬するようにと命じて。
グラスと原住民の女性との間にできた息子・ホークも残ることを志願しました。

かなり長く導入部を紹介してしまいました。物語が本格的に“動く”のはここからだし、
映画が描くのは死の渕からよみがえったグラスがさまざまな危機を乗り越えて成し遂げる
復讐劇ですから、ここまでの経緯を知っても十分楽しめます。怒らないでください。ハハハ。

瀕死のグラスを支えたのは燃えるような心の底からの怒りでしょう。その憤怒を原動力に、
熊にのどを食いちぎられ、背中や足に何針も縫う深手を負いながらグラスは甦ります。
厳冬の川に流されて全身がずぶ濡れになり、着替えなどない中でも風邪ひとつ引きません。
“不死身”の度が過ぎていませんかね。007のボンド、るろうに剣心の緋村、ミッション・
インポッシブルのイーサン…ヒーローを描けばこうなると分かっていますが、回復力の
すさまじさにただ驚くばかり。ハハハ。

ただし、過酷な撮影だったことは想像に難くないし、グラスを演じ切ったディカプリオの
アカデミー・主演男優賞は納得します。ひげが濃くて表情はよくわからないけど。ハハハ。

初日の 渋谷TOHOで見ましたが、大きな客席は半分ぐらいしか埋まっていませんでした。
平日の昼間とは言え、これだけの話題作なのに…と意外でした。
大変な力作です。スクリーンからものすごい量のパワーがほとばしるのを感じます。
しかし、作品賞は「スポットライト」で正解だと思いました。

2時間37分の長編ですが、長いと感じません。
坂本龍一の音楽はいいのか悪いのかよく分かりませんでした。
全編に流れた 重低音の弦の音しか記憶がないのです。

えーと、これから見る人は一つ覚えておいてくれますか?
たしかに、外傷には馬肉が効く…という話が日本にもあることを。ハハハ。

アイヒマン・ショー 80

1960年、アルゼンチンで一人の男が捕まった。
厳しい尋問のあと、男はついに言った。「My name is Rudolf Eichmann」と。
「私の名前はルドルフ・アイヒマンだ」
戦争終結から15年、イスラエル諜報部の執念が実を結び、数百万人に及ぶユダヤ人の
生命を奪った男をついにとらえたのだ。
身柄はイスラエルに移され、翌年、歴史的な裁判が始まった…
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アメリカ人のプロデューサーがこの裁判のテレビ中継の権利を獲得します。
赤狩りで職を追われていた監督に依頼して撮影の準備を進めていきますが、さまざまな
困難が行く手に立ちふさがります。判事の許可が下りない。「手を引け」という脅迫。

いまでは、さまざまなドキュメンタリーや書物で、ナチがユダヤ人たちに何をしたかは
多くの人が知っていますが、当時のイスラエルでは、生存者が語ることが簡単には信じて
貰えなかったようです。戦争が終わってから長い年月が経っているのにこの裁判で初めて
語られたこともおおかったらしいと知って驚きます。

裁判そのものと放送にかかわった人たちの苦労…両方を追ったためにそれぞれの印象が
希薄になっていますね。
全体を伝えたいと考えるプロデューサーとアイヒマンが人間らしい感情を見せる瞬間を
とらえたいと、彼の表情にこだわる監督が鋭く対立する場面がありましたが、最終的な
答えは出ていません。消化不良です。
何か所かで音楽が邪魔をしています。

ルーム 75

殺風景な狭い部屋で母と子が暮らしていた。この部屋での生活はもう7年になる。
母はジョイ(ブリー・ラーソン)、子供は男の子で名はジャック(ジェイコブ・トレンブレイ)。
ジョイは10代のときに男(Old Nick)に拉致、レイプされ、5年前にジャックを生んだ。

テレビはあるものの、部屋から見える外の世界は小さな天窓だけだった。
そんな限られた空間での暮らしの中でもジョイはジャックをできるだけ“普通”の子供に
育てる努力をした。理解力が乏しい幼いうちは 必要な嘘もついた…
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何も分からないジャックは無邪気そのもの、母親さえそばにいれば不満はありません。
しかし、ジョイは定期的に訪れるOld Nickにおびえる日々です。
ある日、ジョイはここを逃げ出すためのアイディアを思いつきます。

評価は難かしいです。“感想”は75点としました。
閉じ込められている期間と救出されてからの日々…主人公は大きく 二段階の苦しみを
味わうわけですが、カルトっぽい話で感情移入がまったく出来ませんでした。

アメリカで知られているサイトの“トマト・メーター”では93%をマークしています。
ちなみに、「レヴェナント」は82%、「スポットライト」は96%です。
日本の映画サイトの評判はこうです。評価する人のレベルや方式が違うので比べることは
無理だと思いますが、日本での評価はあまり高くないようです。食べ物の差?ハハハ。
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今年、アカデミー作品賞の候補になった8本中、「マッドマックス」は見るつもりがなく、
「ブルックリン」はこれからですが、これまでに6本を見終えました。“岩佐徹的”には
「ブリッジ・オブ・スパイ」を僅差で抑えて「スポットライト」がトップでした。
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by toruiwa2010 | 2016-04-27 08:41 | 映画が好き | Comments(0)
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