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岩佐徹のOFF-MIKE

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どうしちゃったんだ藤井アナ~競馬実況ではあり得ないミス~16/05/10

今月1日の天皇賞でNHKがやってしまった。ああいう組織だから謝罪はしなかったが、
民放がしでかしたらえらいことになっていたと思う。

言うまでもなく、天皇賞は競馬では重要なレースの一つだから、どの局でも実況するのは
エース級のアナウンサーだ。NHKはベテラン・藤井康生アナが担当した。相撲実況では
No1のアナだ。しかし、NHKの競馬実況陣の中で彼がどうランクされているかは知らない。
これまでもこのレベルのレースを実況してきたのか?
あるいは、来年1月の定年を前にしてこの大レースを“花道”として実況させたのか?

もちろん、それはどうでもいいこと。
肝心なのはレースの“格”にふさわしい実況だったかどうかだ。
スタートと同時に1枠1番のキタサンブラックが先頭に立った。騎手は武豊だ。
レースの主導権を握ったキタサンブラックはトップをキープして第4コーナーを回った。
以下、藤井アナの実況を再録する。
d0164636_856058.jpg

…大歓声の中、キタサンブラック 先頭。
そして二番手に 、ゴールドアクターが二番手に上がった。ゴールドアクターか。
三番手には、三番手にはトーホウジャッカル。トーホウジャッカル、外から。
*ゴールドアクターの内にいたカレンミロティックを見落としていた。

(残り200を通過)

そして内にキタサンブラック、もう一度差し返す
トーホウジャッカル。外からトーホウジャッカル、外からトーホウジャッカルが上がった。
そして内のほうでカレンミロティック。トーホウジャッカル三番手か。
内でキタサンブラック粘っている
なんとなんと、カレンミロティック 先頭。
カレンミロティックぅーッ!! ( ゴール板通過時)

なんとカレンミロティック。これは驚いた。驚きの結末。キタサンブラックは二着か。
まさかまさかの八歳馬。せんば初の天皇賞制覇か。(間)池添も天皇賞初制覇。

文字に起こしたものでは分かりにくいが、ゴールの瞬間からここまでの 実況を聞いた限り、
“勝ったのはカレンミロティック”だと伝えていた印象が強い。
“修正”が始まったのはこのあとだ。ゴールから28秒が過ぎていた。

いや直線、しかし二頭の闘い、たたき合いは内にキタサンブラック、
その外に合わせたカレンミロティック。ほとんど並んでゴールですが、さあどちらか?
非常に微妙です。いや、もう一度キタサンブラックが差し返した…かもしれません。
何とも言えません。

(タイムなどデータに触れたあと)

藤井「XX(解説者)さん、どうですかね?もう、ほとんど・・・」
かぶせてXX「ほとんど一緒でしたね。でも、若干キタサンが勝ったような気がしますね」
藤井「差し返したかもしれませんが(XX「ええ」)何とも言えません」

ここまでで別アナが引き取った。

首の上げ下げ、どちらが勝ったか、というレースになりました。
1番キタサンブラックか3番カレンミロティックか…いう状況です。
(絵作りはカレンミロティック中心だった)
(最終結果が確定したのはゴールから4分30秒後)

3着の馬名は別アナが言った。 *関テレも3着の馬名を言ったのは着順確定後だった。

まさか天皇賞を“相撲の”藤井アナが実況したとは
思わなかったが、やらかした。
キタサンブラックとカレンミロティックがハナ差の
勝負になったのだが、実況はカレンミロティックが
勝ったように聞こえる。 競馬ではあり得ないミスだ。
きわどいのになぜ、“言い切って”しまったか?


ネットでこの件を知ってビデオを見たあとのつぶやきだ。
一番大きなポイントはきわめてきわどいレースだったことだ。肉眼で100%の自信をもって
どちらが勝ったと言い切れる人はいなかったと思う。
二番目に大きなポイントは、競馬中継では「着順にかかわるミスは絶対に許されない」だ。
藤井実況とNHKの映像を見ていれば、カレンミロティックが勝ったと思っただろう。
さすがに、キタサンブラックの単勝馬券を破り捨てた人はいないだろうが。ハハハ。
d0164636_8564350.jpg

藤井アナは大相撲実況の第一人者だ。これだけ口うるさい私が彼の相撲実況に関しては
“ほぼ”文句なしに褒めるのだから間違いない。
相撲の実況だったら、物言いがつくような取組では絶対に“断言”しないだろうに、なぜ
この場面で“言い切って”しまったのか? 訳が分からない。
しかも、これだけの“ミス”について放送終了まで一言も釈明しなかった。難しいけどね。
 
今年だけでもまだ重賞レースは残っているが、彼が実況することはもうないだろう。
依頼があっても断るだろう。競馬場に行くのが恥ずかしいもの。
ベテランらしくないミスだった。

名指しで一方的に他人の失敗を指摘するのはアンフェアだから自分のミスも書いておく。

何年だったか、どういうカードだったか、こまかい点をまったく覚えていない、UCLの
実況でどうにもならないミスをした経験がある。
グループ・リーグの終盤だったと思うが、計算を間違えて、「これで○○〇〇は準々決勝
進出のチャンスがなくなった」と試合終了後のスタジオでアナウンスした。ミスだった。
ほかのチームの結果次第で可能性は残っていたのだ。再放送用に撮り直すことになった。
準備が整うまでの間、取り直しのために残ってくれた解説者の顔を見られなかった。

関東ではフジテレビが中継した。実況は関西テレビ・吉原功兼アナだったがゴール板を
通過以後のアナウンスはこうだった。

カレンミロティックかキタサンブラックか、
カレンミロティックかキタサンブラックか。これは接戦!
内、差し返したキタサンブラック。
そして外からカレンミロティック、最後、キタサンブラック差し返した。
カレンミロティックと譲らないこの争い。春の盾は譲れない。
キタサンブラックか、外 カレンミロティック…先に抜け出したカレンミロティックを
内からかわしたかどうかキタサンブラック。これはきわどい。分かりません。
キタサンブラックまた“祭”になるのか。
それともカレンミロティック、ベテラン8歳馬の悲願か?
春の盾は両者ともに譲れない。

競馬実況としてはこちらが正解だ。
毎週、競馬場に通うアナと、たぶん、開催日の半分も行っていないアナの差かもしれない。

この日の夜の「サンデースポーツ」が面白かった。視聴者は気づかなかったと思うが、
“テレビ屋・元アナ&いじわる”の耳は鋭かった。ハハハ。

普通は、4コーナーを回ったあたりからゴールまで実況を聞かすものだが、違った。
残り200㍍を過ぎたあとの“キタサンブラック 粘っている”の一言だけを残して、あとは
実況をバッサリ落としていた。残したのはスタッフの“温情”だね。ハハハ。

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by toruiwa2010 | 2016-05-10 08:57 | アナウンサー・実況 | Comments(0)
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