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岩佐徹のOFF-MIKE

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映画の中で遭遇 自薦・厳選300? 16/05/14

奇遇だなあ、Ted Williams
~映画「ボーダー」での出会い~ ( 2010.05.18 初出 )

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先日、ロバート・デニーロとアル・パチーノという2大スター共演の映画「ボーダー」を
見ているとき「Ted Williams'four oh six」(テッド・ウイリアムズの4割6厘)さ」という
セリフが出てきました。
二人は難しい事件の捜査を担当していたのですが、思うような進展がなく、上層部から
「もたもたしてると年金も危ないぞ」と圧力をかけられたパチーノがそう言ったのです。
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少し、メジャーに詳しいファンなら、最後の4割バッターがウイリアムズであること、
その打率が4割6厘だったことぐらい知っています。フジテレビ時代の4年間、みっちり
メジャーを実況した私は当然です。ハハハ。
しかし、二人がおかれた状況とウイリアムズを結び付けるものが何なのか、については
さっぱり分かりませんでした。
帰宅してから、Wikipediaなどで検索してみるといろいろなことが分かりました。

1941年のウイリアムズはレッドソックス・ファンの注目を一身に集めていました。
1930年以来11年ぶりの4割打者誕生が期待されていたのです。
9月10日のタイガース戦が終わった時点で4割1分3厘でした。残りは15試合ですから
ファンが湧いたのも無理はありません。
しかし、プレッシャーからでしょうか、彼のバットは湿り始めました。
続く13試合は49打数11安打、この間の打率は.224…2試合を残して通算打率は.39955!!
厳密にいえば、4割を切っていますが、公式打率は“毛”の位を四捨五入して“厘”までで
決められますから、この場合、記録は4割になります。
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“潔し”とせず、シーズンの最終日(ダブルヘッダー)もプレーして“キチン”と4割を
打つか、試合に出ないでルールの“恩恵”を受けて“4割バッター”の称号を手にするか…
本人でなくても悩むところです。ジョー・クローニン監督はプレーするかどうかの判断を
本人に任せました。当然でしょう。
監督だって、本人に代わってこれほど大きな決断を下すことはできません。
日本なら周りが“寄ってたかって”休ませることでしょうが。ハハハ。

ウイリアムズはプレーすることを選びます。
理由を聞かれた彼は「もし4割が打てなければ、僕にはその資格がないということさ」と
説明したそうです。

第1打席でヒットを打って.401とした彼は、それでもベンチに下がりません。
次の打席ではホームランを放つなど4安打の固め打ち、4割4厘まで打率をあげます。
しかも、さらに第2試合にも出場しました!
この試合でも3打数2安打を記録したウイリアムズは最終打率を.406として、まさに
“男の中の男”になったのです。

この年のウイリアムズは606回 打席に立ち、456打数で185安打でした。 
147四球に対して喫した三振がわずかに27!も目を引きますが、特筆すべきは出塁率です。
5割5分3厘は、1923年にベーブ・ルース(NYヤンキース)が残した5割4分5厘を
8厘 上回る、歴代1位の記録です。
この記録は2002年にバリー・ボンズが5割8分2厘という破天荒な数字をマークするまで
トップの座を守り続けました。
(ボンズは2004年に6割9厘という、もっととんでもない数字をマークしています)

映画の中でパチーノがデニーロにこの話を持ち出したのは、「ピンチに追い込まれたとき、
人はどうふるまうべきか?」という問題を投げかけたかったのだと思います。
逃げるのか、敢然と立ち向かうのか?
パチーノは「ウイリアムズと同じように困難と向きあおうぜ」と言いたかったのでしょう。
長い歴史があって、国民が常に注目するメジャーの出来事は、小説や映画の中にしばしば
登場しますね。

ちなみに、テッド・ウイリアムズの1941年終盤の成績はご覧のとおりです。
左から、日付け、対戦相手、打数、得点、安打、本塁打、打点、四球、三振、打率です。
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by toruiwa2010 | 2016-05-14 08:42 | 自薦・厳選300? | Comments(0)
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