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岩佐徹のOFF-MIKE

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人間・オバマの言葉を聞きたい~“謝罪”はなくてもいい~16/05/18

オバマ大統領が今月27日に
広島を訪問することになった。
素直によかったと思う。
いろいろある。被爆国として
何か言わせたい気持ちの人も
多いだろうが、私は、広島を
訪れてくれるだけで十分だ。


アメリカ大統領の広島訪問は長年の“悲願”だった。
両国にそれぞれの事情があり、政治的な思惑も働くから実現は簡単じゃなかったのだ。
70年かかったが、やっと機が熟した。私は訪問が実現することを素直に喜びたい。
“謝罪”はなくていい。何かを言っても、必ず“政治”の影響を受けたものになるからだ。
ほかにも私のように考える人もいるだろうが、被災者やその家族・遺族、運動家の中には
「謝罪しないのなら来なくてもいい」と考える人たちもいると思った。今もなお後遺症に
苦しむ人が多いのだからご当人やその周辺にいる人たちがそう考えても非難はできない。
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だが、世論の大勢は私の思いに近いようだ。少々、意外だ。
先日の「ワイドナショー」で松本人志がこう言っていた。
「広島の人たちが『謝れ』などと言わず『来ることに意味がある』と言っている。
日本人ってなんて礼儀正しい国民なのかと思って感動する。アメリカ人には それを聞いて
恥じてほしい」
…声高に“謝罪”を求めてもおかしくない人たちの振る舞いに心打たれる。

アメリカ政府の発表では大々的なスピーチは行わないということだが、なんらかの形で
話をすることはあるだろう。広島の地を訪れて、もし、被災者と話す機会があるとすれば
何を感じたかをぜひ聞きたいと思う。大統領としてより、人間として。
人間が単純なせいか、この人の感性に心打たれたことがあるのだ。

2012/12/15のツイート

アメリカの小学校で銃の乱射事件…26人が死亡。
「彼らの行く手にはたくさんの人生が待っていた。
誕生日、卒業、結婚、彼ら自身の子供たち…」。
オバマ大統領のコメントだ。
言葉だけではどうにもならないが、分かりやすく、
血が通っている。少なくとも「福島の復興なくして
日本の復興なし」よりは。

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“病めるアメリカ”…問題を起こすたびに上から目線でそんな言い方をした時代があった。
貧富の差、麻薬、人種問題、そして銃。“病気”はまだ続いている。
特に銃の問題は年を追って深刻さを増している。この事件のころは「これでもアメリカの
社会が銃の規制に向かうことはないのか」と思ったものだ。
アメリカの人々も慣れるということはないだろう。そんな人々に、目じりにたまった涙を
指先で拭いながら話す大統領の言葉は響くものがあったに違いない。

事件発生後に大統領が記者会見で語った言葉は私の貧しい英語力で訳すとこうだった。

過去数年、我々はあまりにも多くのこのような悲劇に耐えてきた。
ニュースに接するたび、私の反応は大統領としてではなく、みなさんと同じように
一人の親としてのものだった。今日は特にそうだ。
アメリカで私と同じ大きな悲しみを覚えない親はいないはずだ。

今日亡くなった人の大多数は子供たち、5歳から10歳の素晴らしい
幼子たちだ。彼らの行く手にはたくさんの人生が待っていた。
誕生日、卒業、結婚、彼ら自身の子供たち…

(ため息)

教師の方々もいた。我々の子供たちの夢の実現に人生を捧げてくれた人たちだ。
今日、我々は 子供たちの両親、祖父母、兄弟姉妹や犠牲になった大人の家族を思い
悲嘆にくれている。
難を免れた子供たちのご両親に対しても同じだ。子供たちを家に迎え入れても、
彼らの無邪気さはあまりにも早く奪われてしまったのだから。傷を癒す言葉はない。

これまで、我々は国家としてこの悲劇をあまりにも多く経験してきた。
ニュータウンの小学校であったり、オレゴンのショッピングモールであったり、
あるいはウイスコンシンの寺院やオーロラの映画館、シカゴの街角だった。
これらの地域は我々の地域であり、子供たちは我々の子供たちだ。
我々はこれ以上このような悲劇を起こさないための意味ある行動を起こすために
団結しなければならない。政治がどうあれ。

今夜、ミシェルと私はアメリカ中の親たちと同じことをする。我々の子供たちを
いつもより少し強めにハグして愛しているよと伝える。
コネチカットには、今夜 それができないご両親たちがいる。彼らには我々が必要だ。

犠牲者たちに神のご加護がありますように、そして聖書の言葉が悲しみに暮れる
人々を癒し、その傷口に包帯が巻かれんことを。

…用意された声明を読み終えると大統領は質問を受けずに会見室をあとにした。
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スピーチライターが書いたものだろうが、ときに涙をぬぐいながらゆっくり間をとり、
深く息をつき、時間をかけて読んだ声明は“大統領の言葉”として国民の胸に届いたと思う。
どんな達人が書いた文章でも 読む人間から血が通った“温かさ”を感じなければ思いが
聞く人の胸に届くことはない。どう思い出そうとしても、3.11のとき、菅直人首相を初め
日本の政治家たちが何を語ったか…残念ながら浮かんでくる言葉はない。

広島を訪れるオバマ大統領が何を語るか?
ここに書いた過去の例から、直接“謝罪”に言及しなくても、気持ちが伝わるスピーチが
聞けるのではないかと期待する。

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by toruiwa2010 | 2016-05-18 08:45 | 岩佐徹的考察 | Comments(4)
Commented by reiko71 at 2016-05-20 10:57 x
同感です。
Facebookでシェアさせていただきました。
彼の国では(またわが国でも)、オバマ氏に対する批判も多いのでしょうけれど、今期限りでホワイトハウスを去ってしまわれるのは残念です。
銃規制の問題も、きっとやり残した感があるでしょう。

比べて次期大統領候補と言われるお二方。。
今ここでは何も言いますまい。。
Commented by toruiwa2010 at 2016-05-20 12:40
reiko71さん、、こんにちは。

政治的にいろいろな意見があるのは分かりますが、
私は、人間として、アメリカ大統領は好きですね。
甘いと言われそうですが。ハハハ。
トランプがクリントンを逆転したとか・・・恐ろし。
Commented by at 2016-05-25 22:57 x
岩佐さん、こんばんわ。

オバマ大頭領にしろ、伊藤アナウンサーの発言にしろ、語る側の人間性・心のこもった感情が言葉の大切さを浮き彫りにするのだな・・と納得致しました。

確かに東日本大震災当時の菅総理には、印象に残る物がなかったですね・・。
ありきたりな言葉ですが、アメリカ政府・国民の方々に原爆の悲惨さが認識される事を願うばかりです・・。

岩佐さんが先輩として、伊藤アナウンサーを評価・応援なさっている意味も理解出来ました。
改めて小生も応援したいです!
Commented by toruiwa2010 at 2016-05-26 06:58
巽サン、おはようございます。

特にテレビで最後にものを言うのは
やはり"人間性"になる気がします。
だkら、私はダメだった…かも。ハハハ。
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