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岩佐徹のOFF-MIKE

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「ロクヨン」…映画もいいわ~「さざなみ」も佳作だ~16/05/19

64 ロクヨン 90

昭和64年1月5日の朝、雨宮芳男・敏子夫妻の7歳になるひとり娘、翔子は手に正月の
飾り物、モチハナを持ち「行ってきます」の声を残して元気よく家を出て行った。
どしゃ降りになったその夜、雨宮の家には大きなスーツケースがいくつも運び込まれ、
いかつい身体つきの男たちがあわただしく出入りしていた。翔子が帰らず、誘拐を告げる
電話がかかっていたのだ…
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この“少女誘拐殺人事件”は昭和天皇の崩御によりわずか7日間で終わった昭和64年に
起きたため、部内では“ロクヨン(64)”と呼ばれていました。今も専従の捜査班を置いて
執念深く犯人を追い続けていますが、手掛かりが乏しく、時効まであと1年になろうと
しています。

身代金を奪われ。少女が殺害されたこの事件は県警の組織全体に暗い影を落としています。
事件発生当時は刑事として捜査に関わっていた三上(佐藤浩市)は刑事部から警部に移り、
今は広報官として仕事をしています。二つの部は組織を二分する力関係にあり、広報官は
微妙なバランスをとることが求められ、非協力的な記者クラブとの関係も良好なものに
していく必要があります。しかも、このすべてを 何ごともなく任期を勤め上げて警察庁に
戻ることだけを考えている新任の警務部長の下でやらなければいけません。

ロクヨン事件を縦軸に、三上夫婦の家庭内の問題と記者クラブによる広報室突き上げ、
刑事部と警務部の対立などを横糸にして物語がつむがれていきます。
前編を見ただけですが、よく整理されています。

ピエール瀧主演のドラマも見事な出来映えでしたが、この映画はその上を行きます。
横山秀夫の小説も読んでいますし、物語は分かっていますが、それでも惹きこまれました。
今年、45本の映画を見ましたが、邦画では文句なしのNo1です。後半を残しているものの
これを上回る作品が出てくることは想像しにくいです。

佐藤浩市は当然、各映画賞で主演男優賞の有力候補になるでしょう。
滝藤賢一(“いけすかない”警務部長)、瑛太(記者クラブ幹事)、永瀬正敏(被害少女の父)、
綾野剛(三上の部下)…支える俳優陣も素晴らしい演技を見せています。
女優では三上の部下に扮した榮倉奈々が“がんばって”いました。ドラマの山本美月も
強い印象を残していましたが、思い入れはある分、やはりこちらが上かな?ハハハ。

さざなみ 85

ジェフとケイトは仲睦まじい老夫婦だ。まもなく結婚45周年を迎える二人はイギリスの
片田舎で引退後の余生を穏やかに過ごしている。
ある日、ケイトが犬の散歩から帰るとジェフが手紙を読んでいた。ドイツ語で書かれた
手紙はスイスから届いたのだという。ジェフの昔の恋人、カチャのものと思われる遺体が
スイスの山中の氷河で見つかったことを知らせてきたのだった。
カチャの話は初めて聞くわけではなかったが、ケイトの胸に“さざなみ”が立った・・・
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若い人には良さが分かりにくいでしょうが、素晴らしいイギリス映画です。満足しました。
ある程度の年齢に達した人なら、しみじみとわが身の“来し方”を振り返りたい気持ちに
なると思います。そして、たぶん、静かに涙が流れることでしょう。

人によるでしょうが、たとえ二人が出会う前のことであっても、配偶者の“昔の恋人”は
大いに気になるようです。特に女性は。
お前はどうなんだ…ですか?それはですねえ。むにゃむにゃむにゃ。ハハハ。

ケイトはかなり気にしました。半世紀前の話だし、元カノは死んでいるにもかかわらず。
客観的に見れば、ジェフはカチャのことを常に思い出していたわけではなく、ケイトとの
暮らしの中で彼女を忘れられずにわけでもないことは分かるのに、それでも許せません。
焼きもちを焼き、ジェフの行動を監視したりします。ケイトの気持ちの動きを監督はうまく
描いていたと思います。

ジェフの持ち物を調べるために屋根裏部屋に上がろうと脚立をセットするケイトの周りで
まとわりつく犬が吠える場面があります。女主人の“らしからぬ”行動に異変を感じて…
ハッとさせる描写でした。
誕生パーティでのジェフのスピーチに胸を打たれ、流れて来たプラッターズの往年の名曲
「Smoke Gets In Your Eyes」もよかったです。リードボーカルの高音が懐かしくて。

なお、原題は二人が過ごして年月を示す“45 Years”です。

ノーマ、世界を変える料理 85

2010~2014年の5年間に「世界ベストラストラン50」の頂点に4回輝いたデンマークの
レストラン、noma のオーナー・シェフに日々を記録したドキュメンタリーです。
しっかりした料理の提示がほとんどないのが残念ですが、よくできています。
料理の世界で仕事をしている人にはお勧めします。
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蛇足

料理を扱った映画としては、ギネス記録級に“f-word”が多いことに驚きました。
ハハハ。

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by toruiwa2010 | 2016-05-19 08:47 | 映画が好き | Comments(0)
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