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岩佐徹のOFF-MIKE

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全仏のVIP席にクリントン! 自薦・厳選300? 16/05/28

元大統領 ( 2005.04.19 初出 )

今週はアメリカでもクレーの試合が行われています。ヒューストンです。さかのぼると
第1回大会が開かれたのが1910年だといいますから、歴史のある大会なんでしょう。
アメリカのトップ・プレーヤーたちは大体この大会を終えてからヨーロッパに向かいます。
バルセロナにはただの一人も出ていないんですから徹底してますね。内弁慶…。ハハハ。
最近明るいニュースを聞かなかったグロージャンがヒューストンの決勝に進出しています。
それも、3連敗していたアガシを破り、今シーズン初めてQFを突破し、SFでは予選を
勝ち上がったラペンティを下しての決勝進出です。

QFのアガシ戦は第1セットを落としたあと61/62と2セットを連取して逆転勝ちしました。
この二人の対戦になると、自然に頭に浮かぶ光景があります。
ずいぶん前だと思っていましたが、メモを見るとほんの4年前、2001年のことでした。
舞台は初夏のローラン・ギャロス。QFでした。
この年のアガシは、前哨戦のクレーであまりいい結果が出ていないのは気がかりでしたが、
全豪の2連覇(通算3勝目)に始まり、インディアン・ウエルズ、マイアミに連勝するなど、
絶好調といってよかったと思います。なぜ、この二人の対戦をよく覚えているか?

第1セットはアガシがグロージャンを寄せつけず61で先取しました。
30分もかからなかったと思います。さっそうとチェアに戻ったアガシが例によって次の
セットに向けて几帳面な準備をしている頃、スタンドがざわめき始めました。 
実況を担当していた私には事前に情報が来ていましたから、すぐに分かりました。
アメリカのビル・クリントン元大統領が会場に着き、VIP席に向かって階段を下りている
ところでした。腰を下ろす前に、総立ちで拍手を送る観客に向かって手を振っていましたが、
それほど時間がかかったとは思いません。
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第2セットが始まると、何かアガシの様子がおかしいのです。
どこが?と言われても困るのですが(ハハハ)、必要以上にボールをひっぱたき、そのために、
第1セットにはなかったようなエラーを連発するのです。またたく間に、第2セットは
グロージャンが取り返しました。

第3セットに入ってもアガシの“変調”はまったく変わりません。
やはりグロージャンがあっさり取って逆にリードを奪いました。アガシのプレーぶりは、
何かに腹を立てているように見えました。
第2セットの途中からなら、自分に怒っているとも取れたかもしれませんが、いい気分で
入れたはずの第2セットはじめからなので、見ていて、キツネにつままれたみたいでした。

唯一考えられたのが“クリントン”です。
「そうか、彼の登場の仕方、タイミング、主役気取りの振る舞いが気に入らないんだ」と
思いました。それが当たっているのかどうかは分かりませんでしたが、とにかく流れが
急激に変わりましたから、何か言わなければ、とその方向に話を向けました。
解説の柳さんはそうは思わなかったようで、私の話には乗ってくれませんでした。ハハハ。

第3セットが終わったあとのインタバルで元大統領が席を立ちました。
「これで、又アガシに流れが来たら面白いな」と考えながら試合を見ていると、アガシに
いいプレーが出て、1ブレーク、2-1とリードしたのです。ああ、しかし!
ここでクリントン様のお戻りです。ハハハ。

案の定、グロージャンが次の6ゲーム中5ゲームを取ってアガシを押し切ってしまいました。
16/61/61/63でした。
がっぷり四つの好試合を期待した観客も放送席もがっかりです。
クリントンがいないときの10ゲーム、アガシは8-2、いるときは逆に3-17でした。
負けたときはいつもそうですが、アガシはさっさと荷物をまとめ、足早にコートを出て
行きました。

こういう場合、普通は会見に出れば大体のことは分かるものです。しかし、このときは
かえって「なぞ」は深まってしまいました。ハハハ。

アガシがそのことには触れたがらないのです。しかも、「クリントンが来てからプレーが
変わったね?」と聞かれても「えっ、来ていたことも知らないよ」とみえみえのウソを
つく始末です。
この件の“犯人”であるクリントンは「どうも、私にはツキがないみたいだ。いない間は
よかったので、席に戻りたくなかったんだ」という言葉を残して会場を去ったそうです。
又、グロージャンは「おかしなことに、第2,3セット、ボールを強く叩いているときは、
まるでタンク(試合を投げ出すこと)してるみたいだったよ」と言いました。
彼にしても理解できないプレーぶりだったことがうかがえます。

結局、アガシに何があったのか、何を考えていたのか?…なぞはなぞのまま残りました。
ただ、当時コーチだったブラッド・ギルバートが群がる記者団を鋭い目つきで睨みながら
言ったというこの言葉は真相の一端を示しているように思うのですがどうでしょうか。

「俺に何も聞くなよ。言っただろう、何も聞くなよ」…。ハハハ。

ちなみに、ヒューストンの決勝はロディックvsグロージャンと決まりました。
ロディックは、これで今大会5年連続のファイナルです。
オースチン在住ですから、いわば地元とはいっても、ずいぶん相性がいいですね。

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by toruiwa2010 | 2016-05-28 08:24 | 自薦・厳選300? | Comments(0)
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