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岩佐徹のOFF-MIKE

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ユーロ2004ダイアリー 1 自薦・厳選300? 16/06/05

DAY 1 ポルトガル vs ギリシャ  ロシア vs スペイン ( 2004.06.13 初出 )

いよいよ開幕です。
この日を現地で迎えるのは初めてですが、なかなかいいものです。過去2大会は、パリで
テニスを追いかけながら少し焦り気味に経過を眺めていましたから。
それにしても、リスボン入りしてから今日で4日目ですが、いいお天気が続いています。
空を見上げて、雲を見たことがありません。ほんとに!湿度はあまり高くありませんが、
気温は最高で35度、少し動いただけでも汗が文字通り“噴き出す”感じです。
たまりかねて、私は2本持っていたジーンズのうち1本を短パンに“改造”しました。
ハハハ。
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幸いなことに、私たちのホテルは屋上にプールがありますから、少し暇な時間があると、
タオルを抱えてエレベーターに乗り込みます。信藤―井原の筑波大OBコンビも常連です。
やはり、最近まで現役だった井原さんのほうが体は締まってます。
信藤さんもがんばっていますが、どうしても限界はあるものですね。ハハハ。

遠く海が見えます…と思ったら、これがなんと川です。テージョ川はかなり大きな川です。
ヨーロッパで一番長い吊橋で有名な、「4月25日ブリッジ」が普通の橋にしか見えません。
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初日の今日は、井原さんと二人で留守番でした。開幕戦は、WOWOWの北の本拠地がある
ポルトで、地元、ポルトガルがギリシャを迎えました。リスボン班は信藤/柄沢コンビで
スペイン・ロシア戦です。リスボンから南へ約200㌔の街、ファロまで“出張”です。
彼らの出発を見送りました。私たちは、プロデューサーの広めの部屋を借りて、二試合を
テレビ観戦です。ビール片手に、リラックスしながら、楽しみました。ハハハ。
仲間が働いているときに何もしていない(“見ることも仕事”ですが)のは妙な気分です。
罪の意識? それはありません。ハハハ。

いきなり、ギリシャがやってくれましたね。
開始1分足らずで、ペナルティー・エリア左のブリザスから鋭いクロスがポルトガルの
ゴール前を鋭く横切ったときに、今日の苦戦は約束されていたのかも知れません。
井原さんの「ポルトガルは、ドリブルしすぎだなあ」の一言が的を射ていました。
そんな中で、クリスチアーノ・ロナウド君が色々がんばってくれました。特に、最後の
ゴールは混戦になったときの順位決定にモノを言うかもしれません。

スペイン対ロシアは立ち上がりからスペインが“怒涛の攻め”を見せましたが、なかなか
ゴールが生まれません。攻めが一段落したので、ルーム・サービスを頼むことにしました。
テレビの音声と“盛り上がる”井原さん(ハハハ)に気を取られながら食堂を呼ぶのですが、
待てど暮らせど、誰も出ません。フロントにかけると、口ごもっています。
ハハーンと思って、「みんなテレビを見てるんだね?」と言うと「ま、そうなんですよ」と
素直に認めました。ハハハ。
頼んだものが来たのは後半が始まってからでした。
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食べ始めて間もないころにスペインのサエス監督が動きました。
バレロンとシャビ・アロンソの投入です。そして、交代からわずか30秒後にプジョルの
パスを受けたバレロンが落ち着いて貴重なゴールを決めました。
「こんなとき、監督はうれしいですよね」と井原さん。
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終わって自分の部屋に戻ろうとすると外が賑やかでした。「そう言えば、今日はパレードが
あるんだ」とそのままホテル前に出てみました。リオのカーニバルの小型版、民族衣装を
着た人たちが真昼のような照明の中を行進しています。

交通が規制されていますから、ファロに行った仲間がホテルに戻るのは2時ごろでしょう。
大変だけど、明日はフランスーイングランドを担当するんだから文句は言わないはずです。
こっちは初めの2試合とも、なじみの薄いチームで心配だあ。

DAY 2 スイス vs クロアチア  フランス vs イングランド

試合の会場、レイリアはスタッフも初めて訪れるため、早めにホテルを出発しました。
特に、技術さんは大変です。どんなにいい試合でも、いくら解説・実況ががんばっても、
技術のトラブルがあるとすべてがパーです。行く先々で、機材の違いやセッティングの
微妙なずれがあるため、気の休まることはありません。
しかも、解説・実況、制作スタッフは4班態勢なのに、技術スタッフは3人しか現地に
入っていません。試合は、1日2試合ですから3人で十分だろうとお考えかもしれませんが、
そうではありません。事前のチェックや当日の準備を考えると“3人”はぎりぎりです。

全体の放送をカバーするために、3人のうち1人は2,3日に一回リスボンからポルトへ、
あるいはポルトからリスボンへ最低でも3時間の列車の旅をしています。しかも、試合は
必ずその2大都市で行われるわけではありません。そこから、その日の試合が行われる
街までさらに移動が必要なこともありますから、結構大変です。しかし、彼らも、文句は
言わないでしょう。私の経験では、地上波では、「こんな年齢ではとても海外など…」と
思われる若いうちから、どんどん大きな舞台の経験をつめるのですから。
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レイリアはリスボンの北150キロにある古い街です。運転はヨーロッパでのイベントでは
いつもオランダから駆けつけてくれる、おなじみコーディネーター、マイケさん。
ポルトガルの道には不案内ですから、前の晩はインターネットでお勉強だったそうです。
のどかな田園の中を平均120㌔で走るのは この先に仕事が待っていなければなあと思う、
快適なドライブでした。高速の出口で料金を払っていると、隣のブースに入ってきたのは
赤白チェックの一団がいっぱいのバスでした。クロアチアの応援団です。
スイスのサポーターも赤いシャツですから、競技場周辺は赤の洪水です。

厳重な車と持ちも検査が行われていました。警官の一人が友達だったらしい一台がほぼ
素通りしていきました。正義感の強いマイケは「あれはよくないわ。友達でもちゃんと
チェックしなければ。あれでは、プロフェッショナルではないわね」とおカンムリでした。
ハハハ。
プレス・ルームまで、ボランティアの女子高生が案内してくれました。「いいお天気だね。
最後に雨が降ったのはいつ?」と聞くと「さあ」と言ったきり考え込んでしまいました。
つまり、思い出せないぐらい前ということなのでしょう。

プレス・ルームの環境はユーロ2000に比べると悪くなっていました。
必要なデータが揃っていません。プレスだけがアクセスできるサイトも整備が不十分の上、
端末の数が極めて少なく、持参したPCを使い、さらに、LANケーブルまで買わされる
始末でした。
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井原さんは、前夜電話で連絡をつけていた、フリオ・サリナスと旧交を温めていました。
スポーツ仲間に国境がないことがよくわかる光景でした。しかも、放送席に行ってみると、
左隣がTVEで、サリナスはそこのコメンテーターでした。
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席に着くと、バックスタンドのカラフルなイスの背が目に飛び込んできます。
人が座っているのかどうかが分かりにくいのは困りますが、見ていて飽きません。そして、
屋根の向こうを見ると、小高い丘の上に古城が見えます。15世紀ごろのもののようです。
ふもとに、モダンなスタジアムを建てることに、地元で抗議行動があったそうです。
城のたたずまいにとても風情がありますから、その気持ち 分からなくはありません。
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グループBで、フランス、イングランドの間に割りこむためにはどうしてもこの試合に
勝たなければいけないスイスとクロアチア。前半で決定的なチャンスを決めそこなった
クロアチアが、後半早々10人になったスイスの頑張りの前にとうとうゴールをあげられず、
0-0の引き分けに終わりました。スタンドとピッチが近いせいか、ほとんどはじめて見る
選手たちばかりなのに、よく区別することはできました。しかし、勉強不足で、両国の
監督を逆に認識してしまいました。お恥ずかしい。

1時間後にキックオフが予定されているフランス対イングランドの大一番はぜひナマで
見たいと全員の意見が一致し、プレスルームに残ってテレビで見ることになりました。
すばらしい試合でした。
「ベッカムがPKを決めていれば」「ジェラードが安全第一で、クリアしていれば」と、
“if”はいくつかあるものの、それより「さすが両強豪の対戦」「さすが、ジダン」の方が
ピッタリかもしれませんね。
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テレビでさえかなり興奮しました。
帰りの車中、井原さんには日本から国際電話で取材攻勢がありました。リスボンに戻って
遅い夕食のため、レストランに行くと、ルス・スタジアムであの試合を見た うらやましく、
かつ憎たらしい連中が“祝杯”を挙げていました。彼らとは合流したくなかったんだ。
ガッデム!ハハハ。

翌日は仕事のない彼らを残して、井原さんと私は早めにホテルに引き上げました。
続きはいずれまた。

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by toruiwa2010 | 2016-06-05 08:20 | 自薦・厳選300? | Comments(0)
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